劇場版ポケットモンスター みんなの物語の紹介:2018年日本映画。全世界的な人気を誇るゲームおよびテレビアニメ『ポケットモンスター』(通称:ポケモン)シリーズの劇場版第21作です。今作では過去20作のメガホンを執った湯山邦彦監督に代わりテレビシリーズ『XY』を手掛けた矢嶋哲生監督が参加、伝説のポケモン“ルギア”を軸に人とポケモンとの絆が描かれます。2019年5月3日にはシリーズ初となるハリウッド実写版『名探偵ピカチュウ』が公開されます。
監督:矢嶋哲生 声の出演者:松本梨香(サトシ)、大谷育江(ピカチュウ)、芦田愛菜(ラルゴ)、川栄李奈(リサ)、中川翔子(リク)、濱田岳(トリト)、大倉孝二(カガチ)、野沢雅子(ヒスイ)、山寺宏一(オリバー市長)ほか
映画「ポケットモンスター みんなの物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ポケットモンスター みんなの物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
劇場版ポケットモンスター みんなの物語の予告編 動画
映画「ポケットモンスター みんなの物語」解説
この解説記事には映画「ポケットモンスター みんなの物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
劇場版ポケットモンスター みんなの物語のネタバレあらすじ:起
女子高生のリサ(川栄李奈)は足の怪我で入院している弟・リク(中川翔子)から、風と共にある街“フウラシティ”で年に一度開催される大きな祭り“風祭り”に自分の代わりに参加してポケモン(ポケットモンスター)をゲットしてくるよう頼まれました。その頃、フウラシティでは、オリバー市長(山寺宏一)の娘・ラルゴ(芦田愛菜)も風祭りへの参加を楽しみにしていました。
フウラシティには、ポケモンマスターを目指して旅を続けるサトシ(松本梨香)と相棒のピカチュウ(大谷育江)も風祭りに参加すべく訪れていました。「ポケランチャンネル」なる動画チャンネルを運営する“ポケチューバー”のMCポケランによると、風祭りは伝説のポケモン“ルキア”との約束から始まったとされており、かつて不毛な土地だったこの街で支え合って暮らしてきた人とポケモンの絆を称えたルキアが“恵みの風”を送り、人々はその風を活用して街を発展させたというのです。そしてこの風祭りの日にルキアは姿を現し、人とポケモンの絆を確認するというのです。
劇場版ポケットモンスター みんなの物語のネタバレあらすじ:承
会場となる小島には世界各国から人々やポケモンが集い、その中にはサトシとピカチュウ、リサ、ラルゴの他にも妹・ミア(嶋村侑)と姪・リリィ(水瀬いのり)を連れてきた口達者な中年男カガチ(大倉孝二)、大事な研究発表を間近に控える気弱な研究者トリト(濱田岳)、ポケモン嫌いで有名な老婆ヒスイ(野沢雅子)、そしてサトシのライバルである“ロケット団”のムサシ(林原めぐみ)、コジロウ(三木眞一郎)、ニャース(犬山イヌコ)の姿がありました。
ラルゴと知り合ったサトシは、ルキアの目印となる“聖火”と50年前の山火事で廃墟と化した風力発電所跡を教えてもらいました。一方、カガチたちと出会ったリサは、発電所跡のある山にならレアなポケモンがいるという(でたらめな)情報を得ました。一方、森の奥深くへと入ったラルゴは、怪我をしているらしい“何か”に牛乳とパンを差し入れしていました。
サトシとピカチュウ、裏でトリトと取引したカガチらは、祭り恒例の“ゲットレース”に参加することにしました。カガチは途中で別のポケモンに襲われていたポケモン・ウソッキー(うえだゆうじ)を助け、ウソッキーから懐かれることになります。結局はカガチがゲットレースに優勝、表彰台でまたしても口から出まかせ(レアなポケモンの話)をしてしまったことから、街中の人々がレアなポケモンに興味を抱いてしまうことになってしまいます。カガチからレアなポケモンの情報を受け取ったリサは立入禁止の山奥に入りますが、そこで警備の者から情報のポケモンは一般的なイーブイであることを知らされ、カガチに騙されたと憤りました。一方、レアなポケモンの話を父・オリバーにしたラルゴは、それは山奥に潜んでいる“ゼラオラ”ではないかと言われ、決して街の人々に口外しないよう厳命されました。
翌日、リサはサトシとピカチュウの協力を得てイーブイをゲットすることに成功しました。かつてリサは陸上競技の選手だったものの足の怪我で断念、完治した今も走ることを躊躇っていましたが、サトシはポケモンたちと触れ合えばまた走れるようになると励ましました。
劇場版ポケットモンスター みんなの物語のネタバレあらすじ:転
ポケモン嫌いにも関わらず、なぜかポケモンたちにまとわりつかれるヒスイが研究所でトリトを問い詰めたところ、何者かがポケモンを誘き寄せる薬を研究所から盗んで街中にばら撒いたというのです。その直後、風祭りは電気系統の異常が発生したり、薬剤がばら撒かれたりするなど様々なトラブルに見舞われ、会場は閉鎖されてしまいます。サトシとピカチュウはオリバーに協力して原因解明にあたることにし、リサやカガチも成り行きで強力することになりました。そこでサトシたちは、地元の子供たちから一連の事件は50年前の山火事で死んだはずのゼラオラの呪いではないかとの証言を得ました。
その後、風祭りは再開され、トリトは会場で開かれる研究発表会に出席しますが、使用する映像データはロケット団によってすり替えられており、カガチが次々と街中のポケモンをゲットする映像が流されてしまいます。一方、ヒスイは会場に潜入していたロケット団を見つけ、サトシたちは跡を追うも取り逃がしてしまいます。リリィに嘘を知られてしまったカガチは深く落ち込み、リサはイーブンが怪我をしてしまったことから自分が走れれば救えたのにと後悔しました。
翌日、聖火が何者かに奪われてしまい、街中の風が止まってしまうという事態が発生しました。実は聖火を盗んだのはラルゴであり、密かに怪我をしているものの生き延びていたゼラオラを匿っていたのですが、ポケモン狩りをしていた二人組の男に発見されてしまいます。駆け付けたサトシたちによって何とか危機を逃れ、ラルゴはゼラオラを守るためにしたことだと打ち明けました。
劇場版ポケットモンスター みんなの物語の結末
ラルゴの意を汲んだオリバーはゼラオラに関する真実を打ち明けました。かつてゼラオラはフウラシティの主として野生のポケモンたちを守って来たのですが、人々による自然破壊を伴う開発やゼラオラを追うハンターたちに失望してしまったゼラオラは人々を憎むようになってしまい、フウラシティはゼラオラが死んだことにして山奥一帯を立入禁止にしていたのです。
その直後、ロケット団が盗んでいた中毒性のある薬物が山の中で爆発してしまい、街は毒の霧に覆われてしまいます。サトシはリサ、ラルゴとオリバー、トリト、ヒスイに呼びかけて街を救うために立ち上がり、研究所にある解毒剤を発電所跡から街に拡散させる計画を立てました。発電所は実はヒスイが設計したものであり、トリトは研究所の仲間たちに呼びかけて解毒剤の量産を開始、サトシたちやポケモンたちは手分けして動くことにしました。
ところが、毒の霧でショートした発電所が爆発して山火事が発生、街は大規模な停電に見舞われてしまいます。ゼラオラは山のポケモンたちを救うため立ち上がり、勇気を取り戻したリサは聖火を聖火台に戻すために走り始め、ポケモンとの絆を取り戻したヒスイはリリィたちを助けるために立ち上がったカガチと共に発電所跡に向かい、サトシとピカチュウはまだ人間への憎しみが残るゼラオラの説得にあたりました。
人々とポケモンの力を合わせた決死の作戦は功を奏し、発電所跡から散布された解毒剤によって霧は消滅、山火事も鎮火されました。そして人々への誤解を解いたゼラオラは街を守るために立ち上がり、再び聖火の灯った聖火台にルキアが現れ、人々とポケモンの絆を認めたルキアは恵みの風を巻き起こし、街に再び電力が戻りました。
祭りの最終日、オリバーはゼラオラの存在を公表するとともに人々とポケモンとの団結を呼びかけました。
その後、MCポケランの正体はリクであることが判明、サトシとピカチュウは新たなポケモンを求めて再び旅立ちました。
以上、映画「劇場版ポケットモンスター みんなの物語」のあらすじと結末でした。
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