運命じゃない人の紹介:2004年日本映画。2005年カンヌ国際映画祭批評家週間へ出品された話題作。平凡なサラリーマン、私立探偵、やくざの組長と、交わることのなかった3人の男の5つの物語がそれぞれの視点で並行して進んでいく不思議な一夜のストーリー。
監督:内田けんじ 出演:中村靖日(宮田武)霧島れいか(桑田真紀)山中聡(神田勇介)山下規介(浅井志信)板谷由夏(倉田あゆみ)、ほか
映画「運命じゃない人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「運命じゃない人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
運命じゃない人の予告編 動画
映画「運命じゃない人」解説
この解説記事には映画「運命じゃない人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
運命じゃない人のネタバレあらすじ:起
平凡なサラリーマンの宮田は、半年前にフラれた元恋人のあゆみをいまだに引きずって、新しい出会いを拒んでいた。ある晩、帰宅と同時に中学の同級生神田から、「あゆみについて話があるからすぐに出てこい」と電話がかかってくる。急いで待ち合わせのレストランに着くと、神田が何事もないかのように現れる。あゆみの話をせっつくと、結婚するらしいと話す。神田から早く忘れるよう促され、後ろに座っていた真紀をナンパする。声をかけておきながら、神田はふらりといなくなり、宮田と真紀は仲良くなる。真紀は婚約者の浮気を知り、今日家を飛び出してきたという。夜も遅くなり宮田は真紀を家に泊めることになった。家へ着くと、突然元恋人のあゆみが荷物を取りに来たと現れる。居合わせた真紀は気まずくなり出ていくも、宮田は追いかけて泊まるように促す。真紀はタクシーに乗り去ろうとするが、宮田は追いかけ、電話番号だけは聞くことができた。
運命じゃない人のネタバレあらすじ:承
私立探偵をやっている神田のもとに、友人の元恋人あゆみが突然現れた。神田はあゆみが宮田をふった後、あゆみを調べ、結婚詐欺師だったということを知っていた。しぶしぶ中へ入れると、今付き合っているやくざの組長浅井からお金を盗んで飛び出してきたという。宮田のマンションに自分のパスポートがあるから取ってきてほしいと頼まれる。神田はお金を浅井に返すことを約束に、2人は宮田の家へ合鍵を使いパスポートを取りに行った。組へ無事お金を返し、あゆみを逃がしたはずだったが、神田は組の人間に捕まってしまう。事務所に連れていかれ、浅井を待っていると、浅井はあゆみを連れて戻ってきた。神田は浅井に許してもらえたが、盗ったお金の入っているはずのカバンには何も入っていなかった。あゆみが宮田の家で入れ替えていたのだ。
運命じゃない人のネタバレあらすじ:転
やくざの組長の浅井は不景気な中でも組長の威厳を守るため、札束の上下だけお金を差し込んだ紙束を仕込んでいた。事務所に遊びに来た恋人のあゆみはそれを見て、札束を持ち逃げする。浅井は偽札束がばれたらまずいとあゆみを探す。しばらくすると怪しい男が自分のカバンを事務所に置いて逃げていった。浅井はこっそり中を調べるも中にお金は入っておらず、神田の名刺が入っていた。部下に神田を探させ、自分は偽束を探しに神田の事務所へ押し入る。そこにはあゆみの詐欺を調べた資料と、だまされた宮田のマンションも映っていた。浅井は宮田のマンションへ忍び入り、あゆみが置いていった偽束を見つけるも宮田が真紀を連れて戻ってくる。隠れて様子をうかがっていると、真紀が偶然偽束を見つけ、自分のカバンにいれるところを目撃する。そこへあゆみが現れ、出て行った真紀を宮田が追いかけて行った。好都合にも浅井はあゆみを捕まえることができ、神田がまっている事務所へ戻る。
運命じゃない人の結末
神田はやくざから解放された後、宮田の家へ札束を探しに行くが、宮田はあゆみのことを吹っ切ったとあゆみの荷物をすべて捨ててしまっていた。呆然とする神田と、新しい出会いに嬉々とする宮田だったが、真紀に聞いた電話番号はつながらなかった。一方真紀は、優しい宮田に対して後ろめたくなり、盗った札束を返しに行く。
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