映画「プレデターズ エヴォリューション」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
プレデターズ エヴォリューションの紹介：2010年フランス映画。薬品会社の娘であるクレールに結婚を申し込むため、彼女の実家を訪れたナタンは、クレールの父と叔父、祖父と一緒に狩りに出ます。森に入ると、クレールの父の工場から流された汚染水によって巨大化したイノシシが狂暴化し襲ってきて…というモンスターパニック映画です。邦題の『プレデターズ…』から連想される内容ではありません。
監督：アントワン・ブロシェ 出演者：グレゴワール・コラン（ナタン）、フランソワ・レヴァンタル（ニコラス）、フレッド・ユリス（エリック）、ベレニス・ベジョ（クレール）、イザベル・ルノー（マリー）ほか
この解説記事には映画「プレデターズ エヴォリューション」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ナタンはクレールとの結婚を承諾してもらう為に、クレールの実家を訪れます。クレールは父のニコラスの経営する、農薬などの薬品会社ルマン社の経営に、母のマリーと共に参加していました。実家には祖父のエリック、叔父で父の兄のデイビットが住んでいます。
エリックとデイビットは、最近肌に湿疹が出て困っていました。ナタンはデイビットに「狩りに行くか?」と言われますが、断ってクレールと話します。「4年待ったんだ。結婚しよう」と言います。しかしクレールは「まだ出来ない。もう少し待って」と言います。「お腹の子供はどうするんだ」というナタンに「待って」としか言わないクレールでした。
この返事にいら立ったナタンは、狩りに行く車を止めて乗り込みます。車の中には、エリック、ニコラス、デイビットが乗っていました。やがて車は、一家の所有する私有地の門に着き、開錠して中に入ります。そして小屋の中に入ると、銃を取り出し各自が持ち歩きはじめます。
ナタンはニコラスに「どうしてクレールと結婚出来ないんだ？」と問いただします。ニコラスは「時期が悪い」と言います。そこでナタンは「お腹に子供がいるんだ」と言うと、ニコラスは「それでも時期が悪い」と言い、その後は相手にしませんでした。
しばらく歩くと、獲物が見つかりました。巨大なイノシシです。4人はイノシシを追い込み発砲しますが、イノシシは巣穴に隠れます。巣穴からイノシシをいぶりだし撃ち殺すと、ナタンは体中の毛が擦り切れて肌が荒れているのを見ます。デイビットは「水浴びした後、かゆくなって木にこすり付けているんだ」と言います。
近くの木にはイノシシの血と毛がたくさんついていました。ナタンはデイビットに「湿疹ができたのはいつから？」と聞くと、「シャワーを浴びた後だ」とデイビットが言います。ナタンはイノシシの内臓を取り出し調べると「ここの水が原因だ、農薬が混じっている」と言います。そして「水源はどこだ」と言って案内させます。
水源に着くと、大量に死んだ魚が散乱していました。原因はニコラスの工場の排水でした。ナタンはニコラスに「クレールに農薬の書類を改ざんさせていたんだな、母のマリーも一緒だろう」と言うと、デイビットが「オレ達も飲んでいるんだぞ」と怒ります。ニコラスは「オレのおかげでいい生活が出来ているんだ、文句を言うな！」と怒鳴りつけます。
更に進むと、森に棲む動物の無残な死体がたくさん横たわっていました。
突然、巨大なイノシシがエリックに襲いかかります。ニコラスは木に登り、デイビットが助けようとしますが、エリックは引きづられて食われました。デイビットはニコラスに「親父を見捨てたな」と怒り、木に登りもみ合いになります。しかしデイビットは木から落ちて死んでしまいます。
するとイノシシがやって来てデイビットを食べ始めます。この隙に二人は逃げ出しました。しかしイノシシが追ってきます。農薬に冒されたイノシシはナタンを襲いながら、血を吐いて死にました。血まみれになったナタンはニコラスと小屋に逃げ込みます。
途中で銃を落としたニコラスが、ナタンに「銃を取れ」と言います。ナタンが銃を渡すとイノシシが小屋を襲ってきます。小屋の壁を壊す勢いで体当たりするイノシシをかわすため、二人は床下に隠れます。イノシシが小屋の中に入って暴れ出すと、ナタンが床に火をつけました。イノシシを焼き殺そうという考えです。
燃える小屋の床下から脱出すると、ニコラスがクレールに電話をし「農薬でイノシシが狂暴になって襲って来る、救助を呼べ」と言った後、ナタンに銃口を向けます。「お前を生かしておくわけにはいかない」と言って引き金を引きますが、弾は装填されていませんでした。
ナタンは「弾の入った銃を渡すわけがない」と言って、ニコラスを逆に射殺します。ナタンが歩いて帰っていると、マリーとクレールが車で来ていました。ナタンは「ニコラスは死んだ」と言って車に乗り込みます。するとイノシシが襲ってきます。マリーがイノシシに引きずり出されました。
ナタンはクレールに「絶対外に出るな」と叫びますが、イノシシによって車を下に落とされました。ナタンが意識を取り戻すと、腹に木の枝が突き刺さっていました。目覚めたクレールが助けようとした時、再びイノシシが襲っていきます。枝を折って外に出たナタンは、ナタでイノシシを殺します。
枝を腹から抜こうとするクレールに「抜くな」と言ったナタンは、クレールに抱きかかえられながら歩きはじめます。しばらく歩くと、ナタンは木の根元に寄りかかって座り込みます。クレールが辺りを見ると、射殺されたニコラスが倒れていました。ニコラスの様子をしばらく見た後、射殺したのはナタンだとわかり、ナタンの前に座りこんだクレールは泣いていました。
以上、映画「プレデターズ エヴォリューション」のあらすじと結末でした。
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