転入生は10点満点の紹介:2016年オーストラリア映画。アメリカ体操のジュニア代表チームで活躍していたケリーは、コーチである父親の指導の下、思うような成績が残せないようになり、一旦、競技の世界から離れるため、外科医の母親とともにオーストラリアに移住する。転入先の高校で友達になったニックは、体操部の入門コースに在籍。上級コースのジェスから嫌われている。ニックを上級コースのチームに入れるため、ケリーも一肌脱いで体操部に入部する。体操に情熱を持つ女子高生たちのライバル心と友情の物語。
監督: クレイ・グレン 出演: ケリー・バーグランド、リリ・カラマリキス、テス・フォウラー、ほか
映画「転入生は10点満点」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「転入生は10点満点」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
転入生は10点満点の予告編 動画
映画「転入生は10点満点」解説
この解説記事には映画「転入生は10点満点」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
転入生は10点満点のネタバレあらすじ:起
体操の競技場。大きな大会で、アナウンサーと解説者が「ケリー・ジョンソン」の演技のすばらしさ、今後への期待を語っている。しかし最も得意とする「床」で、ケリーは派手に転んでしまう。背中を向け気まずいオーラを放つコーチ。転んだあとから演技をやり直そうと直立するが、平静を保てないケリー。ケリーはこの大会を最後に、体操を辞める決意をし、母親とともにオーストラリアに移住した。
母と住むマンションに到着し、スマートフォンに留守番電話用に「今オーストラリアに居るの。メッセージを残して」と声を録音する。転入初日、冬の制服を着て行ったら、皆夏服を着ていた。アメリカとは反対でオーストラリアは夏だったのだ。他の生徒たちに変な目で見られるケリー。校長がジェスという感じの悪い女子生徒にケリーを教室まで連れて行くように言われる。
ジェスの手には体操部のチラシがあった。教室に入ると、教師が黒板に文字を書いている。かまわずおしゃべりする女子生徒。教師に叱られ、彼女の名前が「ニック」だと分かる。ケリーは廊下の掲示板に貼られていた「エアリエル体操クラブ」のチラシを取って持ち帰る。
転入生は10点満点のネタバレあらすじ:承
放課後、体操クラブの練習の様子を盗み見していたケリーのことろに、男子部員のスコッティーが来て、彼女がこそこそしているのを見つける。ケリーが身を低くして隠れていたところに、彼のバッグパックがあり、それをきっかけに2人は少し会話し、お互いに好感を持つ。
初級クラスの方に行くと、トランポリンで飛んでいるニックがいた。ニックにいろいろ質問され、過去に体操をやっていたことを打ち明ける。すると、ニックが「上級クラスに入りたいから、助けて」と言う。ケリーは、少し迷うが、ニックの練習に付き合い、彼女を指導した。
その後2人はカフェに行き、おしゃべりをする。そこで、ジェスが1歳年上で、この辺りでは一番の体操選手で、あまり裕福ではないので、体操で奨学金を得てアメリカの大学に行くことを望んでいると聞く。ニックから、他の部員であるアシュリーやサム、そして男子部員、特にスコッティーが以前ジェスと付き合っていたことも聞く。
転入初日の夜、家で母親に、コーチだった父親との別居について、家族みんなが冷静になるためと聞かされる。その日できた友達のニックに体操を教える約束をしたと母に話すと、母は体操のユニフォームを出して来てくれた。
翌日、ニックとともに練習をしていたところを、アシュリーが見て、ケリーとても上手いことを知る。女王様気質のジェスがいない日だったので、ケリーはその日だけ上級コースでやらないかと誘われる。男子3人対女子3人のマッチが行われ、ケリーのおかげで女子が勝利。
夜、SNSを見るケリー。ニックとSNSで「友達になる」か迷ったが、クリックしなかった。その後、昔のチームメイト、ミーガンの書き込みを見てしまう。「お荷物なしで前に進める」と、自分のことがお荷物扱いされていた。ミーガンとの友達を解除する。
転入生は10点満点のネタバレあらすじ:転
エアリエル体操クラブが団体戦で全国大会に出られることになる。ケリーのニックへの指導は続く。団体戦は上位3位の点数の合計で戦う。コーチからケリーにオファーがあるが、ケリーはかたくなに断る。自分ではなくニックを入れてほしいとコーチに頼む。チームの一員であるサムがネットボールというスポーツをしていて、靭帯を損傷して大会に出られなくなった。サムもアシュリーも、ケリーを入れるべきだとジェスに促す。ジェスはケリーを誘いに来るが、ケリーは自分は競技を休んでいるからニックを入れてくれと頼む。
その日の夜、またSNSを見ていると、ケリーのことが昔のチームメイトから悪く書かれている。ミーガンは態度が悪かったのでケリーの父親からメンバーから外され、他の州に移った選手だった。競争心が少し掻き立てられ、ケリーは翌日、メンバーに入ってもいいがニックも一緒じゃないとやらない、とジェスに言う。ジェスが奨学金を狙って審査員の目に留まりたければ、団体戦で目立たなければならない、そのためには自分をチームに入れた方がいい、と言うケリー。ジェスとケリーが段違い平行棒で競って決めることに。ケリーが勝ち、ケリーとニックがチームに入る。
大会のためにメルボルンに来ている体操部の男女。レストランで楽しそうなケリーとスコッティー。トイレでケリーと二人になったジェスが、公開されているSNSの書き込み情報をもとに、ケリーに「本番に弱いそうね。私の将来を壊さないで」と言いがかりをつける。気分を害してレストランからホテルに帰ったケリーを追いかけ、スコッティーが自分を信じろと言う。
転入生は10点満点の結末
大会会場。ジェスがケリーに謝罪か何か話しかけようとするが、ケリーは集中したいからと受け入れない。この大会で5位以内に入ったチームは、明日行われる国際招待大会(メジャーな国々からチームを招待して行われる大会)に出る権利を得る。エアリアルは結果的にギリギリ5位となり、招待大会への切符を手にする。会場で翌日のために軽く練習をするエアリアルを、アメリカチームが見ている。ミーガンが悪口を言うと、それをアメリカのコーチが注意した。そのコーチは臨時コーチとなったケリーの父親だった。ハグするケリーと父親。ミーガンが「じゃあ、明日ね、お荷物」と言い捨てる。ジェスもミーガンに怒りを覚える。他のチームメイトも、明日の大会への闘志がわいてくる。
翌日、ミーガンがケリーにまた意地悪なことを言っているところをジェスが目撃し、アメリカチームのコーチにネットを通じて通報する。招待大会最終種目「床」で、アシュリーが失敗するが、ニックがそれをカバーする演技をし、ジェスに「あなたがいてよかった」と言わしめる。最後はミーガンとケリーの「床」の戦いとなる。ミーガンは失敗しないよう確実な技ばかりのプログラムにしてきた。ケリーは途中まで完璧だったが途中で凡ミスをする。しかし、最後に難しい技を決め、ミスを取り返す。ケリーは床で1位となり、エアリアルは銀メダルを手にする。コーチから何やら苦言を呈されているミーガン。ジェスは、おそらく誰かがコーチ宛てに書き込んだんでしょう、と言う。
祝賀会ではスコッティーとデートの約束をする。アメリカチームのコーチ、タラがジェスをカリフォルニア州立大学への奨学金をオファーし、大喜びするジェス。またケリーにも、五輪強化チームに戻ってきてほしいと言うが、ケリーは断る。ケリーはパパとママがいっしょにいることを望む。握手をする父と母。そこにスコッティーもやってきて、ケリーの父と握手。後日、オーストラリア訛りで留守番電話のメッセージを入れなおすケリー。
以上、映画「転入生は10点満点」のあらすじと結末でした。
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