身代金の紹介:1996年アメリカ映画。航空会社社長トムは愛する妻と子に囲まれながらも幸せの日々を送っていました。そんな時、トムの息子ショーンが誘拐され身代金を要求されます。トムは身代金を払っても犯人が子供を返す気がない事を悟り、その金を犯人への懸賞金に変え、逆襲を図ります。1956年公開された映画「誘拐」のリメイク作品。
監督 ロン・ハワード 出演 トム・ミュレン(メル・ギブソン)、ケイト・ミュレン(レネ・ルッソ)、ショーン・ミュレン(ブローリー・ノルティ)、ジミー・シェイカー刑事(ゲイリー・シニーズ)、ホーキンス捜査官(デルロイ・リンドー)、マリス・コナ(リリ・テイラー)他
映画「身代金」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「身代金」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「身代金」解説
この解説記事には映画「身代金」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
身代金のネタバレあらすじ:第1幕
航空会社社長トムは、労組代表に賄賂を贈り、ストライキを回避した疑惑を抱えて居ました。そんな彼でも家族思いの良い夫であり父親で、今宵も豪華なパーティーを楽しんでいました。ジミーは窃盗事件担当の刑事でした。街で起きる事件に貧富の差を感じ、世の中に不満を感じて居るようでした。子供ショーンの科学発表会に夫婦で出席します。暫くセレモニーを楽しんでいると、子供が姿見えず、作った飛行船が制御されていないように漂い始めている事に気付きます。彼は胸騒ぎがして子供を探し回りますがどこにもおらず、主催者の一人として忙しくしていた妻ケイトも異変を察知して、皆に呼びかけます。慌てて彼が会場を探して回ると、子供にラジコン操縦機だけが落ちていました。家に帰り、暫くするとEメールが着信、そこには誘拐された子供の写真と共に身代金の要求をされました。警察にもFBIにも通報するなと犯人は通告しますが、妻はFBIへの通報を願います。最初、贈収賄で捜査が続いているのでFBIへの通報をためらいましたが妻の切なる願いを無視する事ができず、仕方がなくFBIへ連絡を取りました。
身代金のネタバレあらすじ:第2幕
FBIに通報すると、トムに家にホーキンズを現場責任者に捜査員が動員されます。捜査体勢が整えられていく中彼は緊張感が増すその空気に当てられ、息子はもう死んでいるのかもとすら思ってしまいます。誘拐犯達もまた大仕事緊張が解れず、些細な事で揉めていました。誘拐犯の一人が子供に優しく接していると、黒幕の女で主犯格のマリスが無駄な事をするなと咎めます。子供に情が移る事を恐れたのです。そこから察した仲間は最後には子供を殺す事になる事に気付き食って掛かりますが、仲間の一人である兄の説得もあり、最後には納得しました。ホーキンズが犯人の心当たりを聞いて来たので、トムは労組代表を名指しします。代表は、トムが協力した囮捜査で贈収賄の罪に問われ服役していました。裁判ではトムも仲間だと告白しましたが、トムの容疑は証明されませんでした。ですが、トムは本当に仲間だったのです。代表を買収、一代で築いた会社を守る為、ストを回避させてました。社長はそれをホーキングに告白します。ホーキングはトムを代表と面会させますが、判ったのは彼が誘拐とは無関係であるという事でした。その日もジミーが窃盗事件を捜査していると、誘拐犯の一人が買い物をしているところに遭遇します。子供に優しいのその男は、子供の用のお菓子などが不釣り合いな買い物をしている事に気付きます。ジミーはそれを尾行し、アジトに入り込むと、誘拐犯を叱り付けました。彼は誘拐の黒幕でした。ジミーはトムに電話を始めました。仲間の助けで逆探知されなうよう細工して、社長に電話し身代金を要求しと、交換方法を指示します。その念密な計画でトムを動かし、FBIから引き離して行きます。その間二人はジミーの用意した無線で他愛ない世間話をします。そこでトムが、選ばれた理由を告げます。ジミーは社長が有罪であると感づいており、金で解決する性格を見抜いていました。最後の土壇場、子供の引渡しに関して行き違いがあり、身代金の受け取り役ともみ合いになります。そこにFBIが駆けつけ、事もあろうか犯人を射殺ししてしまいました。
身代金のネタバレあらすじ:第3幕
FBIの奇妙な動きをテレビ局が嗅ぎつけます。そんな中トムは、犯人は子供を返す気がない事に気づき始めます。金が欲しいジミーは、再度身代金を要求してきました。2度目の交渉にトムは最初、ジミーの要求に従い、交換の場所を目指します。それをテレビ局も追います。トムはそれをを鬱陶しがりながら移動をしていましたが、彼の脳裏に別な考えが浮かびます。トムはジミーの指示を無視して、時間と局を指定し彼にテレビを見ろと告げます。指定に従いジミーがテレビを見ているとそこには、身代金を全てを賞金に変え、犯人に息子を無事返すよう要求するトムがいました。犯人もFBIもケイトも、この驚愕の展開に驚きます。ホーキンズはケイトを巻き込み、トムに思い直すよう説得します。しかし、この常軌を逸した行動こそが子供を取り戻す唯一の道だと彼は信じていました。ジミーは妻をこっそり呼び出し、脅してトムに身代金を出させろ脅迫します。その行動に怒りを感じ、また焦っていると確信したトムは、懸賞金を倍にして対抗します。仲間同士の不和も生じ始めますがジミーはなんとか彼らをまとめ、トムに電話します。しかし彼は頑として考えを変えず、ジミーを罵り、子供を返すよう脅します。その口論の末、ジミーは逆上して拳銃を発砲後、電話を切ってしまいました。その銃声の余韻を感じながら、トムは子供を殺してしまったと嘆き悲しみます。その頃ジミーは撃った拳銃をしまい、仲間を置いてアジトを出て行きます。銃弾は子供を外して撃たれていました。ですが雲行きの怪しくなってきた事態に仲間達はアジトを引き払い、逃げ出す算段を始めていました。暫く歩いて思案してジミーは、怪しい人物を見付けたと警察に連絡を取ります。アジトに戻り、逃げ始めた仲間を次々と射殺します。その中にはマリスおり、彼女に撃たれながらも警官として子供を救出しました。
身代金の結末:第4幕
事件も一段落付き、戻って来た子供は事件の悪夢に悩まされますが、日常を取り戻しつつありました。そんな時、子供を救ったヒーローとしてトムに賞金を貰いに来たジミーを子供が見てしまいます。震え上がる息子を見た見たトムは、直感的に目に前に犯人が居る事に気付きます。正体がバレた事を悟ったジミーは貧富の差となじり、家族を盾に彼を脅します。トムは妻と子供からジミーを遠ざける為、共に銀行に行ってそこで指定の口座に支払うと言いくるめます。立場の逆転と優位を感じたジミーはそれを了承し、二人は銀行に向かいます。銀行に向かう途中、ジミーはトムの会社に逃走用飛行機を手配させます。トムは会社に連絡振りをしてFBIに連絡を取ります。それとなく状況を伝えられたホーキンズは、ジミーを手配します。トムとジミーは銀行に入り、入金の手続きをします。その時、ジミーの持つ警察無線機が、彼を拘束しろと伝え始めました。金が手に入った所で銀行を出ると、警官が呼び止め、拘束しようとしますが抵抗するジミーと銃撃戦になりました。トムはジミーともみ合いになり、何とか銃を奪うとジミーに向けます。FBIと警察が駆けつけ、状況の定かではない二人に銃を向けます。緊迫した状況の中、ジミーは足首に隠していた予備の銃を抜きましたが、トムが咄嗟に発砲、ジミーを撃ち、事件は幕を閉じました。
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