ミッキー・ロークの レイプ&マリッジの紹介:1980年アメリカ映画。実際に起きた事件を基に、夫婦間のレイプ事件を取り扱ったドラマ作品。ジョンは妻グレタの稼ぎをあてにして、職探しもせず遊び呆けていた。グレタはそんなジョンに苛立ちを募らせ、夫婦仲は日に日に悪化していく。そんなある日、ジョンは家から逃げ出したグレタに暴行を加え、嫌がる彼女を無理やり抱いてしまった。ショックを受けたグレタは婦人救済センターに相談し、強姦容疑でジョンを告訴する。夫婦間のレイプは成立するのか、事件は予想を超えて注目されることになり、やがて騒ぎは全米に広まっていくのだった。
監督:ピーター・レヴィン 出演者:ミッキー・ローク(ジョン・ライドアウト)、リンダ・ハミルトン(グレタ・ライドアウト)、リップ・トーン(チャーリー・バート)、ユージン・ロッシュ(ゲイリー・ゴートメーカー)、コンチャータ・フェレル(ヘレン)ほか
映画「ミッキー・ロークの レイプ&マリッジ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ミッキー・ロークの レイプ&マリッジ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ミッキー・ロークの レイプ&マリッジの予告編 動画
映画「ミッキー・ロークの レイプ&マリッジ」解説
この解説記事には映画「ミッキー・ロークの レイプ&マリッジ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ミッキー・ロークの レイプ&マリッジのネタバレあらすじ:グレタの悩み
1978年、オレゴン州セーラム。前年、オレゴン州で法律が改訂され、夫婦間の強姦罪が成立することになりました。相手が妻でも強姦罪となり、有罪になれば最高で20年間の入獄を課せられます。
10月6日、グレタ・ライドアウト(リンダ・ハミルトン)は忙しい毎日の中やっと作った休日を楽しんでいました。夫ジョン・ライドアウト(ミッキー・ローク)は失職中で、家事もろくにしません。勉強してハイ・スクール卒業の資格を取ればもっと良い仕事に就けると言い張っている彼ですが、勉強で外出する時間の半分はビリヤードに入り浸っています。
グレタは日に日に不満を募らせていますが、ジョンは喧嘩が始まると愛を囁いて誤魔化し、欲望の赴くままグレタを抱いて黙らせていました。そんな生活に疲れたグレタは、友人ホリーに勧められ婦人救済センターに相談することにします。
10月9日、グレタが救済センターに向かうと、相談員のヘレンは親身に話を聞いてくれました。グレタは過去に既婚男性にレイプされて妊娠・堕胎しており、そのことが原因で両親とは長年口をきいていません。ジョンと出会ったのはその頃です。
グレタは現在ジョンとの間に一人娘ジェニーをもうけていました。離婚も勧められますが、グレタはあと一歩踏み出せずにいます。ジョンにはとても優しい時があり、離れると恋しくなるのです。
ヘレンはコーディネーターのノーマを紹介し、暴行やレイプ被害に遭った際のホットラインが存在することも教えてくれました。グレタはそこで、夫婦間でも強姦罪が成立することを知ります。しかしまだ前例はありませんでした。
ミッキー・ロークの レイプ&マリッジのネタバレあらすじ:強姦事件
10月10日。ジェニーが昼寝すると、ジョンはグレタをセックスに誘いました。グレタが嫌がると大声を出して暴れます。ジョンの異常な怒りに怯えたグレタは、隙を突いて家から逃げ出し、向かいのアパートに住むスーザンに助けを求めました。しかし結局ジョンに捕らえられ、家に連れ戻されます。
1時間後、グレタは顔を腫らしてスーザンのもとに逃げ込みました。ジョンに手酷く殴られ、強制的にセックスさせられたのです。グレタが救済センターに連絡すると、警察に通報するよう言われました。しかし警察はジョンを逮捕しようとはせず、虐待された妻は2、3日すれば気が変わるものだと言ってグレタを相手にしません。
グレタは病院へ行った後、センター職員の家で寝泊りすることになりました。グレタは家に戻ろうかとも考えますが、救済センターのメンバーは、勇気を出して他の女性の手本になって欲しいと言います。
10月13日、グレタは正式にジョンを強姦罪で告訴しました。尋問を受けたジョンは、グレタが悪いのだと言い張ります。先に殴ったのは彼女の方で、セックスに関してはグレタも乗り気だったと訴えました。
ミッキー・ロークの レイプ&マリッジのネタバレあらすじ:闘いの準備
第一級強姦罪で逮捕されたジョンでしたが、従兄弟ラルフの手助けによって保釈されます。ラルフは刑務所勤務なので、色々と顔が利くのです。
ジョンはラルフの勧めで、チャーリー・バートという敏腕弁護士を雇うことにしました。彼は夫婦間のレイプなどありえないと考えており、今回の事件についても法律を変える良い機会だと感じています。
彼はジョンが絶対に勝てるように身だしなみを整えさせました。ジョンはグレタを悪く見せたい訳ではないと言いますが、バートは耳を貸しません。ライドアウト夫妻の件はあっという間に町中に伝わり、グレタは理不尽な中傷を受けるようになります。
12月13日。事前審理に向かったグレタは、バートを親しげに話す検事ゲイリー・ゴートメーカーを見て不安を感じました。グレタは審理で、かつてラルフにレイプされた過去を明かします。彼女はジョンにレイプ被害を告白した後、ラルフに脅され前言を撤回させられていました。判事がグレタの過去の調査を認めたことで、彼女は次第に疲弊していきます。
ミッキー・ロークの レイプ&マリッジのネタバレあらすじ:それぞれの主張
12月19日、公判初日。裁判所には記者が詰めかけ、傍聴席はあっという間に埋まりました。陪審員には女性が多く、弁護士や判事の妻達もいます。救済センターのメンバーはあまりにもグレタに不利だと憤りますが、ゴートメーカーは気にも留めませんでした。
証人もジョンに有利な顔ぶればかりです。ジョンはグレタに性の問題があると主張するバートに文句を言いますが、取り合って貰えませんでした。
クリスマス休暇を挟んだ12月26日、ついにグレタが証言台に立ちます。彼女は事件当日、ジョンがどのように自分に乱暴し、辱めたのか生々しく証言しました。しかし次に証言したジョンは、暴行は故意ではなく、セックスについても誘ったのはグレタの方だと主張します。
ミッキー・ロークの レイプ&マリッジの結末:判決
結果として、ジョンは無罪となりました。救済センターのメンバーは、これで次の女性が立ち上がるまで暗く冷たい日々が長く続くだろうと落胆します。グレタは相談員達に謝り、救済センターを後にしました。
ジョンはグレタに連絡を取り、夜の駐車場で会うことにします。上機嫌のジョンとは逆に、グレタは疲弊した様子を隠しませんでした。そんなグレタに、ジョンは「あんなこと」はもう二度としないと約束します。グレタはジョンを受け入れ、キスをして抱き合いました。2人は和解しましたが、1979年に離婚します。
6ヶ月後、ジョンはグレタのアパートに不法侵入した罪で逮捕されました。2ヶ月後に出所した彼は、別の町に移りそこで就職しています。グレタはジェニーと一緒にセーラムで暮らし、大学に入学しました。暗い慣習を破れないまま、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「ミッキー・ロークの レイプ&マリッジ」のあらすじと結末でした。
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