紅いコーリャンの紹介:1987年中国映画。中国の映画巨匠、チャンイーモウ監督が初めて監督した映画で、中国の田舎まちで運命に翻弄される人々を鮮明な色彩を用いて描いています。
監督:チャン・イーモウ 出演:チアン・ウェン、コン・リー、トン・ルーチュン、リウ・チーほか
映画「紅いコーリャン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「紅いコーリャン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「紅いコーリャン」解説
この解説記事には映画「紅いコーリャン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
紅いコーリャンのネタバレあらすじ:九児の嫁入り
1920年代の中国、山東省での出来事です。当時18歳となる九児という女の子は酒屋のおじさんである李という男性に嫁ぐことになりました。彼はハンセン病を患っており、さらには彼女よりも非常に歳がはなれているという事実がありました。九児が彼に嫁ぐため、嫁入りの道を移動していたときのこと、彼女の御輿はあろうことか覆面をした男たちに奪われそうになります。そのとき、間一髪で強盗から九児を救ったのが御輿を担いでいた男、余でした。
紅いコーリャンのネタバレあらすじ:再び強盗に襲われる九児
彼女は再び家に帰り、二度目の嫁入りの道を進んでいたときのこと、紅いコーリャン畑に差し掛かり、またもや強盗に襲われてしまうのです。そして、その強盗の正体とは以前強盗から彼女を救ってくれた余という男性だったのです。
紅いコーリャンのネタバレあらすじ:九児と余
九児と余はそのあと深く惹かれあい、畑の中で愛を交わします。その後、九児は嫁ぎ先である酒屋に戻ると、旦那となるはずの李は行方不明となり、そのまま九児は酒屋を継ぐことになりました。番頭と協力して酒屋を切り盛りし、繁盛していたころ、酒屋に強盗軍団が押し入り、九児は誘拐されてしまいます。身代金を渡し、無事に酒屋へとかえってきた九児ですが、九児のことを思う余は強盗団に押し入り、彼らを脅します。
紅いコーリャンのネタバレあらすじ:美酒の完成
その後酒屋に帰ってきた余は、九児が強盗団に襲われたことを気にしないで楽しく酒を飲んでいるところを見て落胆し、貯蔵している酒に放尿をしてしまうのです。しかし、その酒はなんと美酒に変化、九児はこの酒を売りだそうと決めます。その夜、番頭は姿を消してしまいます。
紅いコーリャンのネタバレあらすじ:日本軍の侵攻
年月が過ぎ、この町に日本軍が侵攻、彼らはコーリャン畑をつぶし、新道路建設のため町の人たちに強制労働を課していくのです。番頭はそのころ、抗日運動家として活躍、日本軍は彼をつるし上げると、肉売りに彼の生肉をはぎ取るよう命じます。番頭は日本軍に対して罵倒した後、絶命、九児は日本軍への抵抗を誓い、酒を飲みます。
紅いコーリャンの結末:紅いコーリャン畑
彼女はコーリャン畑へ行き、彼女の仲間へ食事を届けようとしますが、そこに日本軍が待ち伏せており、彼女は銃弾に倒れてしまうのです。この事態に怒り狂った余と他の男たちは爆薬を抱えて日本軍に襲い掛かり、コーリャン畑は一面が血に染まり、紅くなっていき、残ったのは余と九児の子供、二人だけでした。
開始から1時間は退屈でしたが、残り30分が一気に引き込まれました。ヨーロッパの賞を取ったのは、美しい色彩と、残酷なテーマが見事に融合していたからだと思います。