リトリート・アイランドの紹介:2011年イギリス映画。外界と隔てられた孤島で、謎の男に監禁される夫婦の恐怖を描いたミステリー&サスペンス。大西洋の無人島で休暇を過ごしていたケイトとマーティンの夫婦は、ボートが難破したという軍人ジャックを介抱する。彼は現在世界中に死のウィルスが蔓延しており、生き残るためには島から出てはならないと言い出した。連絡手段も島から出る方法も無いため、真偽を確かめる術は無い。果たして死のウィルスは本当の話か、ジャックの狂った虚言なのか。
監督:カール・ティベッツ 出演者:タンディ・ニュートン(ケイト)、キリアン・マーフィ(マーティン)、ジェイミー・ベル(ジャック)、ジミー・ユール(ダグ)、マリリン・マントル(ダグ夫人)ほか
映画「リトリート・アイランド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「リトリート・アイランド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
リトリート・アイランドの予告編 動画
映画「リトリート・アイランド」解説
この解説記事には映画「リトリート・アイランド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
リトリート・アイランドのネタバレあらすじ:孤島に現れた男
舞台は現代、大西洋に浮かぶ無人島ブラックホーム島。ジャーナリストのケイトは、建築家の夫マーティンと一緒に10日間の休暇に来ていました。用事があれば無線で家主のダグを呼び出すことが出来ますが、それ以外は完全に2人きりです。彼らは夫婦の絆を取り戻すため、以前も訪れたこの島に足を運びました。
夫婦の仲に亀裂が入ったきっかけは、ケイトの妊娠です。妊娠4ヶ月目で子どもを亡くしてしまったにも拘らず、マーティンはケイトが退院すると傷ついた彼女を置いてすぐ仕事に行ってしまいました。ケイトにはそれが許せないのです。マーティンはずっと謝り続けてきましたが、一向に態度が軟化しないケイトに少しうんざりしている様子でした。
そんなある日、地下室の発電機が壊れて爆発してしまいます。近くにいたマーティンが怪我をしたため、無線でダグに連絡を取りました。ところが1日経ってもダグは現れず、故障したのか無線に応答もありません。その代わりに夫婦の前に現れたのは、怪我を負って気絶している謎の軍人でした。
リトリート・アイランドのネタバレあらすじ:死の伝染病
家まで運んで寝かせておくと、目を覚ました軍人はジャック・コールマン二等兵と名乗ります。任務の途中に荒い波でボートが岩に激突し、帰る手段も失ってしまったそうです。ジャックは島に夫婦しかいないと分かると、深刻な表情で恐ろしいことを説明し始めました。
現在南米から発生した死のウィルスが世界中に蔓延し、大半の人間が感染して死亡しているのだと。助かるには住居を密封するしかないと話すジャックは、勝手に道具を持ち出し窓に板を打ち付け始めました。
到底信じられないケイトとマーティンでしたが、本土と連絡する手段もなければ島を脱出する方法もなく、真偽を確かめられません。マーティンは身の安全を優先するため、しばらくはジャックに調子を合わせようと言いました。
リトリート・アイランドのネタバレあらすじ:夫婦の絆、ジャックの怒り
ケイトは命令ばかりでやたら干渉してくるジャックを毛嫌いし、言いなりはごめんだと距離を置こうとします。従順な素振りでジャックから銃を奪おうともしましたが、相手は軍人、勝てるはずがありません。ジャックはどんどん傲慢になり、家を支配しようとしていました。
ケイトもマーティンも精神的な限界を感じています。夫婦が使っている寝室に戻ったケイトは、泣きながらずっとマーティンに隠してきた真実を告白しました。ケイトはなかなか心を決めてくれないマーティンを決断させるため、まだ子どもを望んでいなかった彼の意志を無視してピルを止めていたのです。謝りながら泣くケイトをマーティンは強く抱きしめました。
夫婦の絆を取り戻した2人は、必ずこの危機を切り抜けようと約束してキスを交わします。話し合った2人は島を出ることにしました。それをジャックに伝えると、彼は怒り狂って銃で脅してきます。絶対に家から出そうとしないジャックによって、ケイト達は完全に監禁状態に置かれてしまいました。
リトリート・アイランドのネタバレあらすじ:ジャックが語る「真実」
夜。脱出を諦めないマーティンは、浴室の天窓からこっそり外に出てみました。海辺でダグ夫妻の遺体を発見したマーティンは、ジャックの話は嘘だと確信します。武器が必要だと考え、次の夜に物置小屋からショットガンを持ち出しました。
翌日。ケイトとマーティンは協力してジャックにショットガンを突きつけ、銃を奪うことに成功します。ところがマーティンが激しく咳こみ、突然血を吐いて倒れてしまいました。ジャックは「始まった その症状だ」と指摘します。家の外に出た時、マーティンは死のウィルスに感染したのだと。しかし諦めずにショットガンを向けてくるケイトに、ジャックはついに真実を語りました。
「外に病気は ない」「俺の中だ」と。ジャックは軍の病院で騙され、実験台として死の病原菌を植え付けられてしまったのです。軍のミスで解放されたジャックは妻をウィルスで死亡させてしまい、本土にはいられないとこの島へやって来ました。ダグ夫妻とはボート小屋で遭遇し、感染させてしまったため一緒に連れて来たそうです。そして外への感染を防ぐため、仕方なくケイト達を監禁したと言いました。
リトリート・アイランドの結末:嘘と真実
血を吐きながら苦しむマーティンは、ショットガンの銃口を自分に向けさせました。意図を理解したケイトは泣き叫んで発砲。次にジャックに銃口を向けます。ジャックが無線を動かすと、軍の放送が流れてきました。
それによると、感染してもワクチンの用意があるため助かるそうです。今ならまだマーティンを救えるかもしれないと考えるケイト。しかしジャックは自分達を殺害するための罠だと叫びます。ケイトはその言葉に耳を傾けることなく、彼を射殺しました。
そして島を出るため、マーティンを運びながら海辺へ向かいます。すると岩の陰から軍のヘリが現れ、ケイトは射殺されました。ジャックの最期の叫びは真実だったのです。ヘリが飛び去り、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「リトリート・アイランド」のあらすじと結末でした。
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