リボルバーの紹介:2005年イギリス,フランス映画。刑務所帰りの凄腕ギャンブラーが、自分を罠にはめたカジノ王へ復讐を誓うも次々と癖のある人物たちが現れ、予期せぬ事態に巻き込まれていく姿を難解な作りで描いたクライム・サスペンス作品です。
監督:ガイ・リッチー 出演者:ジェイソン・ステイサム(ジェイク・グリーン)、レイ・リオッタ(ドロシー・マカ)、ヴィンセント・パストーレ(ザック)、アンドレ・ベンジャミン(アヴィ)、マーク・ストロング(ソーター)ほか
映画「リボルバー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「リボルバー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「リボルバー」解説
この解説記事には映画「リボルバー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
リボルバーのネタバレあらすじ:起
凄腕ギャンブラーのジェイク・グリーン(ジェイソン・ステイサム)は、地元のカジノ経営者にしてマフィアのボスであるドロシー・マカ(レイ・リオッタ)にカジノのディーラーになるよう誘われ、断るとマカは手下の“3人のエディ”にジェイクの兄ビリー(アンドリュー・ハワード)とその家族を脅迫させ、ジェイクは渋々ディーラーを引き受けることにしました。しかし、ジェイクは客とトラブルを起こしてしまい、マカの裏切りによってジェイクは警察に逮捕されました。マカは再びビリーを脅し、ビリーの妻は生まれて間もない我が子のレイチェルを守ろうとして銃を暴発させて死んでしまいます。7年の刑を受けて独房に収監されたジェイクは、雑居房の半分の刑期で済む独房を選んだジェイクは、両隣の牢に収監されていた“チェスの天才”や“ペテンの巨匠”から本のやりとりを通して“究極の勝利の方法”を学んでいきましたが、二人はある日忽然と脱獄したうえにジェイクの隠し財産全てを奪って行方をくらましました。マカへの復讐を誓ったジェイクは刑期を終えて出所、まずは“3人のエディ”相手に“勝利の方法”を実践して罠にはめ、マカはジェイクにはめられたという“3人のエディ”の進言も聞かずに始末しました。
リボルバーのネタバレあらすじ:承
出所から2年後、ジェイクはマカのカジオに姿を現しました。ジェイクはマカに膨大な金額を賭けた勝負を提案して挑発、刑務所内で覚えた“勝利の方法”を駆使して見事に賭けに勝利、まんまと大金を巻き上げることに成功しました。恥をかかされたマカは凄腕の殺し屋ソーター(マーク・ストロング)らを雇ってジェイク暗殺を命じましたが、ジェイクは謎の男二人組に助けられました。二人の男は違法な高利貸しを営むザック(ヴィンセント・パストーレ)とアヴィ(アンドレ・ベンジャミン)であり、二人はジェイクが特殊な血液の病気を患っており余命が長くないことを知っていました。ジェイクは殺し屋から逃れるためには有り金全てを差し出して言うことを聞けという二人に渋々従い、高利貸しの仕事を手伝わされました。その頃、マカは裏社会の超大物“サム・ゴールド”に依頼され、麻薬を運び入れる準備を進めていました。ゴールドの命令は絶対で、もししくじった場合は命の保証はありません。そんな折、アヴィとザックはマカのカジノに潜入し、金庫の中からゴールドとの取り引き用の麻薬を強奪しました。
リボルバーのネタバレあらすじ:転
麻薬を奪われて焦ったマカは、やむを得ず商売敵のジョン卿(トム・ウー)と交渉して代わりの麻薬を調達しようとしましたが、取引場所にまたしてもアヴィとザックが現れ、ガスで双方を眠らせると麻薬と金を奪っていきました。互いに裏切られたと思い込んだマカとジョン卿は全面抗争へと突入、ソーターはジョン卿とその一味を皆殺しにしました。裏社会の情報通からアヴィたちの情報を仕入れたビリーは、ジェイクにアヴィたちと手を切るよう忠告しました。しかしその後も、ジェイクは病院で再検査を受けたところ身体には何ら異常はなく健康体であったことや、ジェイクの命を狙ったマカ参加の殺し屋が怪死するなど、ジェイクの周りでは不可思議なことが立て続けに起こりました。やがてアヴィはジェイクの心の声までも見事に言い当て、ジェイクはますます混乱に陥りました。
リボルバーの結末
混乱したジェイクは大金を孤児院に寄付し、銃を手にしてマカの元へ向かいますが、途中のエレベーター内でジェイクは頭の中でもう一人の自分と言い争い、混沌としたままマカの元に辿り着きました。ジェイクは和解の証としてマカ名義で寄付したと告げ、マカは不審に思って立ち去るジェイクの後を追いますが、ジェイクはまたしてももう一人の自分と対峙、マカは涙ぐみながら「俺を恐れろ」とジェイクに銃を向けましたが彼はそのまま立ち去りました。マカの手下のポール(テレンス・メイナード)は麻薬を奪ったのはジェイクであることをマカに告げ、ソーターや手下らと共にビリーの家に押し入り、ビリーを拷問してジェイクの居場所を吐かせようとしました。しかし、ビリーが隠していたレイチェルが泣き出したため、ソーターはレイチェルを庇ってポールを殺し、自らも手下に殺されました。一方、アヴィやザックと共にカジノに麻薬を持ってやってきたジェイクは、二人から「目を覚ませ、我々は君だ」と謎めいた発言をしました。どうやらアヴィこそがジェイクが刑務所で知り合ったチェスの天才で、ザックがペテンの巨匠のようでした。ジェイクは麻薬を持ってマカの元に向かい、錯乱状態に追い詰められたマカは自らに銃口を向け、引き金を引きました…。
「リボルバー」感想・レビュー
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ジェイソンステイサムにリボルバーときたらこれはもうド派手な銃アクションだろう!と思って観たらなんだこりゃ…。不明瞭なことが多すぎてちょいちょい巻き戻して発言に注目し直したりスゴイ頭使った。それでも理解できなくて色んな映画のネタバレ・解説サイトも見たけどそれでも理解できず。解釈の一つとして一番しっくりくるのはもう自分がこの映画にペテンかけられてるってことかな…。
賛否両論ある作品ですが、個人的には大変楽しめました。ジェイソン・ステイサムの活躍もさながら、マーク・ストロング演じるソーサーの情緒がいきなり不安定になる展開が最高です。またジェイクがマカの自宅に忍び込んでからのストーリー展開は、普段はあまり見られない様なもので動揺しましたが、そこが逆に刺激的で良かったです。