ラフ ROUGHの紹介:2006年日本映画。漫画家あだち充の代表作品の「ラフ」を映画化したものです。高校の水泳部を舞台に若者の青春がピュアに描かれています。あだち作品で得意とする三角関係の恋模様が、青春ストーリーに上手く溶け込んで表現されています。長澤まさみ主演で、彼女のスタイルの良さが物語の人物に合致しており、原作を知る人にもわりと違和感なく見ていられる作品となっています。あだち作品の「ラフ」は他の作品に比べて知名度は低い方ですが、内容としては評価が高く、青春時代を思い出して映画のストーリーに浸る意味では、もってこいの作品であるとも言えます。厳しい見方をすると物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、今青春まっただ中の人にも、かつての昔の青春時代を思い出したい人にも見て損はない映画です。
映画「ラフ ROUGH」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラフ ROUGH」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ラフ ROUGH」解説
この解説記事には映画「ラフ ROUGH」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ラフ ROUGHのネタバレあらすじ:気に入らない奴
大和圭介と二ノ宮亜美は、同じ高校の水泳部に所属しています。実家の和菓子屋がライバル関係にある二人は、お互いを良く思っていませんでした。圭介のことを「人殺し」とまで呼ぶ亜美に、とまどいと怒りがこみ上げます。しかも彼女に下着ドロボーの汚名まで着せられて、圭介は辟易します。二人は高校の男女別れている寮に住んでいました。お互いを気に入らずに過ごす二人でしたが、それぞれのスポーツへの取り組み方を認識する内に、お互いに気になる存在へと変化していきます。
ラフ ROUGHのネタバレあらすじ:初めてのデート
寮では新入生の代表を選び、選ばれた男女の代表が一日デートをするのが伝統がありました。ひょうんなことで代表に選ばれてしまった圭介と亜美はとまどいつつもデートをすることになります。たまたま入った喫茶店で、店主が二人の和菓子屋過去の因縁話をします。そこで、圭介は亜美が自分のことを「人殺し」と呼んだ理由を知ります。デートを続行しようとすると、雨が降り、亜美は高級マンションへと入っていきます。そこは圭介が尊敬する日本選手権で優勝したことのある仲西選手の部屋でした。仲西を「お兄ちゃん」と呼ぶ亜美は、部屋を掃除を始めました。仲西とは幼馴染で、こうしてたまに掃除をしに行くのだそうです。そこで、圭介は仲西に会うことができ、亜美から仲西が圭介のことを選手として認めているようなことを言います。しかし肝心の仲西はそんなことは言っていないと、圭介を突っぱねます。恥をかかされたと思った圭介は、亜美を怒り、その場を後にします。
ラフ ROUGHのネタバレあらすじ:波乱の夏休み
学校は夏休みに入り、水泳部は海に合宿に行きます。合宿先では、亜美のライバルでもある望な飛び込み選手の小柳や仲西もきていました。小柳はクールな女性でしたが、圭介に恋をしました。悟られまいとクールにふるまう小柳ですが、仲が悪いように見えて、どこかで分かり合っている圭介と亜美の仲を見て嫉妬します。そんな中、海で亜美がおぼれてしまいます。圭介と仲西は助けようと海へ飛び込みますが、仲西の方が先に亜美にたどりつきます。仲西に助けられる亜美を見ながら、圭介は複雑な気持ちになります。
ラフ ROUGHのネタバレあらすじ:波乱の日本選手権
圭介はスイマーとしての才能をめきめきと開花させて、日本選手権まで出場できるまでの成績を上げました。仲西との対決を楽しみに圭介は練習に励みます。ところが、待てども仲西は会場に現れず、結局圭介が優勝します。仲西は亜美を会場は車で送る際に事故に合ってしまったのでした。自分のせいで重症を負ってしまった仲西を亜美は一生懸命看病しますが、仲西は心も荒れてしまい、亜美に辛く当たります。落ち込む亜美を自分なりの方法で圭介は励まします。そして幼いときに2人は会っていたことを圭介は思い出します。亜美の方は覚えていましたが、圭介は幼いときに亜美に恋心を抱いていたことを思い出します。
ラフ ROUGHの結末:仲西の復活
亜美の必至の看病もあり仲西は体調を取り戻し、大会に出れるようにもなります。そして仲西は新たに日本新記録をマークします。そしてまた圭介と仲西が対決する機会が訪れました。仲西は圭介に、おまえが亜美を奪ってしまうようで俺は嘘を言ったと告白します。実は仲西は圭介が中学生の頃から、自分を脅かすような水泳選手になるだろうと思っていたと告白します。でも、亜美と圭介の仲を見て、そんなことをおまえに言いたくなかったと告白します。そして自分は完全に復活したから、亜美は完全に自由になると。そして今からどちらが速く亜美を捕まえられるか勝負をすると言います。そして仲西は亜美から圭介に渡すように言われたウォークマンを彼に渡します。仲西はその時既に、亜美への恋は破れたと認識していました。笑顔で圭介に亜美を托します。ウォークマンの中には、亜美の圭介への想いが入っていました。二人の勝負が始まりました。圭介は亜美の声を胸に泳ぐのでした。
以上、ラフ ROUGHのあらすじと結末でした。
ラフ ROUGHの出演者・監督
監督:永井聡
出演:長澤まさみ(二ノ宮亜美)、速水もこみち(大和圭介)、阿部力(仲西弘樹)、石田卓也(緒方剛)、市川由衣(小柳かおり)、八嶋智人(古屋武人)、渡辺えり(
東海林茂子)ほか
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