ニューオーリンズ・トライアルの紹介:2003年アメリカ映画。銃の乱射事件で家族を失った遺族が銃器メーカーを訴えました。銃器メーカーは凄腕の陪審コンサルタントを雇って裁判を有利に進めようとしますが…。ジャン・グリシャムの原作を映画化した法廷サスペンスです。
監督:ゲイリー・フレダー 出演者:ジョン・キューザック(ニコラス・イースター)、ジーン・ハックマン(ランキン・フィッチ)、ダスティン・ホフマン(ウェンドール・ローア)、レイチェル・ワイズ(マーリー)、ブルース・デイヴィソン(ダーウッド・ケーブル)ほか
映画「ニューオーリンズ・トライアル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ニューオーリンズ・トライアル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ニューオーリンズ・トライアル」解説
この解説記事には映画「ニューオーリンズ・トライアル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ニューオーリンズ・トライアルのネタバレあらすじ:起
ニューオーリンズのとある証券会社。ある日、リストラされた元社員が突如乱入して銃を乱射、11人が死亡、5人が重傷を負う事件が発生しました。犯人はその直後に自殺しました。事件で夫を失った遺族のひとりはベテラン弁護士ローア(ダスティン・ホフマン)を雇い、犯人の使用した銃の製造元企業「ヴィックスバーグ」社を相手取り民事訴訟を起こしました。銃規制問題に揺れる全米が注目する中、絶対に負けは許されないヴィックスバーグ社は、裁判を有利に導こうと凄腕の陪審コンサルタントのフィッチ(ジーン・ハックマン)に協力を要請します。早速ニューオーリンズに乗り込んだフィッチは、様々なハイテクや有能な部下を使い、まずは陪審員の素性を徹底的に調べあげ、弱みを握って思うがままに操ろうとします。
ニューオーリンズ・トライアルのネタバレあらすじ:承
陪審員候補者の中には、ゲーム販売店に勤める気楽な独身男のニック・イースター(ジョン・キューザック)がいました。フィッチの部下はニックを極秘裏に追跡し盗撮します。しかし、ニックは全てを見透かしたかのように、友人に陪審員になりたくないという話をしたり、陪審員の審査においてはゲーム大会を理由に帰りたいと言い出してわざと審査員の怒りを買ったり、店に客として潜入したフィッチの部下にわざと過激なゲームを勧めたりと、あえて自分が原告にも被告にも与さない人間であることをアピールしていました。そしてまんまと陪審員に選ばれたニックは、これまた謎に包まれた女マーリー(レイチェル・ワイズ)と組み、他の陪審員たちと積極的に接触を図ります。
ニューオーリンズ・トライアルのネタバレあらすじ:転
フィッチは部下をニックの自宅に潜入させ、彼のパソコンからデータを盗もうとしますが何も成果は得られなかったどころか、マーリーから「ニックの家に押し入ったよね」という電話がフィッチの元に入ってくる始末でした。フィッチはマーリーが何者なのか徹底的に調べようとします。一方、ニックは着々と他の陪審員たちを味方につけてきていました。ある時、マーリーはフィッチとローアの両方に陪審員は金次第で動かせるとして大金を要求します。両天秤にかけられたフィッチとローアは極秘裏に密会し口論をぶつけ合います。フィッチは結局マーリーの口車に乗って大金を払い、陪審員の買収を願い出ます。
ニューオーリンズ・トライアルのネ結末
そして迎えた判決の日。ローアが法廷で銃の危険性を訴えていたちょうどその頃、フィッチの部下はマーリーの過去を知ります。マーリーは妹を高校での銃乱射事件で亡くしていたのです。そしてニックはマーリーの同級生でした。二人は揃って銃社会に憎しみを抱いていたのです。フィッチの部下は慌ててフィッチに送金しないよう忠告しますが、既に送金は完了した後でした。さらにはフィッチの事務所にも警察の家宅捜査が入っていました。ニックの工作もあり、裁判は遺族側の勝訴の判決が下され、敗訴したヴィックスバーグ社は莫大な賠償金を支払うことになりました。マーリーの口車に乗らず、金を払わなかったローアはニックに微笑みかけます。そして完敗したフィッチの前にニックとマーリーが現れ、二度と陪審員操作をしないことを要求、従わない場合は陪審員操作の証拠を当局に送ると脅します。ニックとマーリーは、フィッチからせしめた大金を銃乱射事件の被害者のための基金にすることにしました。
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