錆びたナイフの紹介:1958年日本映画。実兄の石原慎太郎が原作を書き下ろした裕次郎主演作。地方都市を舞台としたギャングもので、カーチェイスとその後のアクションシーンが見どころとなっている。同名の主題歌も大ヒットした。
監督:舛田利雄 出演:石原裕次郎(橘)、小林旭(寺田)、杉浦直樹(勝又清次)、北原三枝(啓子)、安井昌二(狩田検事)、清水将夫(間野真吾)、ほか
映画「錆びたナイフ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「錆びたナイフ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「錆びたナイフ」解説
この解説記事には映画「錆びたナイフ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
錆びたナイフのネタバレあらすじ:起
西日本にある宇高市は、戦争中に建設された多くの軍需工場がそのまま残ったため、新興工業都市として戦後目覚ましい発展を遂げます。しかしその繁栄を地盤に、いくつかの暴力的な組織が我が物顔に街を牛耳っていました。そのうちのひとつが勝又が率いるギャング団です。表向きは運輸会社ということになっていますが、実際は暴力と賄賂で政治家に食い込み、自分たちの都合の良いように行政を動かしています。
錆びたナイフのネタバレあらすじ:承
正義感に燃える検事の狩田は、勝又にいつか法の裁きを受けさせたいと思っていますが、勝又は中々しっぽを出しません。そんな時、ある手紙が狩田のもとに届きます。手紙には、5年前の市会議長の自殺は実は他殺で、自分はその現場を目撃した、と書かれていました。差出人によるとその犯人は勝又で、法廷で証言するつもりだといいます。その差出人は島原という元ヤクザ。同じ目撃者があと2人いました。それが今は小さなバーをやっている橘とその弟分の寺田です。
錆びたナイフのネタバレあらすじ:転
馬鹿なことに島原は検事にその手紙を出すと同時に、勝又を強請ろうとしたため、子分たちに殺されました。検事たちに事件のことを知られた以上、勝又側でも橘と寺田も口封じする必要があります。勝又の子分たちは橘のバーを訪れ、証言しないようにカネを渡そうとしますが、橘は口外しないと約束はするものの、カネは受け取りません。しかし、まだ若い寺田の方は勝又からカネを受け取ってしまい、彼女と散々遊び回ります。しかもさらにカネをねだろうとしたため、勝又たちに拘束され、海に沈められようとするのです。
錆びたナイフの結末
しかし寺田の様子がおかしいと気づいていた橘の手で救出。寺田は証言のために警察署へ行きますが、謎の密通者のせいで結局射殺されてしまいます。勝又の方は橘のおかげで逮捕されたものの、やはり謎の面会者が持ってきた毒入りの菓子を食べて死亡。町は平和になったと思われましたが、寺田の死の事情を調べた橘は、寺田を動かしていた影の大物の存在を嗅ぎつけます。内通者だった刑事を脅してその大物を呼び出してみると、それは市会議長の仲間の間野真吾でした。思わず彼を殺そうとする橘ですが、行動をともにしてきた啓子に止められ、やむなく司法の手に間野を委ねるのです。
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