サロン・キティ(別題:ナチ女秘密警察/SEX親衛隊/鉄十字の愛人)の紹介:1976年イタリア,フランス,西ドイツ映画。第二次大戦中のベルリンで権力を掌中に収めようとする親衛隊長と、娼婦として高級娼館に送り込まれた女スパイと娼館の女主人がおりなす愛と復讐の狂気。
監督:ティント・ブラス 出演:ヘルムート・バーガー(ヘルムート・ワレンベルグ)、イングリッド・チューリン(キティ・ケラーマン)、テレサ・アン・サヴォイ(マルゲリータ)、ジョン・スタイナー(ビオンド)、サラ・スペラティ(ヘルガ)、マリア・ミーキ(ヒルデ)、パオラ・セナトーレ(マリカ)、ステファノ・サッタ・フローレス(ディーノ)、ベキム・フェーミュ(ハンス)、ほか
映画「サロン・キティ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「サロン・キティ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
サロン・キティの予告編 動画
映画「サロン・キティ」解説
この解説記事には映画「サロン・キティ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
サロンキティのネタバレあらすじ:起
第二次大戦中のベルリン。ナチス親衛隊長の将校バレンベルグは、上官から国家社会主義をかかげ美しく健康な女を階級を問わず集めるよう命じられる。
集められた20人の女たちは、女親衛隊として男相手にスパイ活動を行うために、あらゆる性技を教え込まれる。中でも若くて美しい上流階級の娘マルゲリータにバレンベルグは目を着け、自宅に呼び寄せては権力のもと彼女を意のままにしていた。
ベルリンで国内外の要人をもてなす高級娼館“サロン・キティ”に、突然閉館が言い渡される。女主人キティは憤慨するが、ほどなくバレンベルグによって送りこまれた女たちによって再開が許される。
キティは彼女たちに娼婦としての教育を施し営業を再開するが、女親衛隊であることは知らされていなかった。女たちは館で相手をした要人の情報を聞き出し、報告書を提出するというスパイ活動を始めるが、バレンベルグは密かに盗聴器を仕掛け自ら内容を把握していた。
サロンキティのネタバレあらすじ:承
マルゲリータは、客として出会った空軍大尉のハンスと心を通わせる。惹かれあった2人はハンスの休暇中、館の外でも会うようになるが、彼は戦地での悲惨な光景から戦地へ戻ることを拒否する。
休暇の最後の夜、ハンスは亡命計画をマルゲリータに告げ、一緒に逃げようと誘う。反逆罪だと言うマルゲリータにハンスは、一番大切なのは人間性だと説く。彼を愛するマルゲリータは嘘の報告書を提出するが、盗聴によって亡命計画を知ったバレンベルグによってハンスは処刑されてしまう。
客の1人からハンスの処刑を知ったマルゲリータは、ハンスを悪し様に言う客を射殺、キティが自殺に見せかけて始末し、マルゲリータは実家へ戻る。
サロンキティのネタバレあらすじ:転
キティがマルゲリータのもとを訪れ復帰を促すが、マルゲリータは愛する人を失った悲しみとスパイ活動をさせたことの怒りをぶつける。
その時、キティは初めて女たちが親衛隊員で館が諜報活動に利用されていたことを知って憤り、2人の女たちはバレンベルグに復讐を誓う。
ハンスの亡命計画がバレていたことを不審に思ったマルゲリータは部屋を調べ、盗聴器が仕掛けられていたことを知る。そこでキティとマルゲリータは客のイタリア人記者の協力を得て盗聴器を入手、マルゲリータがバレンベルグのもとへ潜入する。
サロンキティの結末
そこで彼が密かに盗聴器を仕掛けて上官や要人の秘密を入手し弱みを握っていること、国家社会主義を批判し、権力を手に入れて国家の頂点に立とうとしていることを聞き出す。
マルゲリータはバレンベルグの野望が録音されたレコードと報告書を当局に提出し彼を反逆罪で告発する。内容は直ちに上官に報告され、バレンベルグは銃殺される。
爆撃を受けて崩れ落ちる娼館ではキティとマルゲリータが祝杯をあげながら狂気の笑いに包まれていた。
以上、映画「サロン・キティ」のあらすじと結末でした。
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