サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUSの紹介:2000年日本映画。佐藤マコトの同名漫画「サトラレ」の映画化作品です。思っていることが口に出さずとも周囲に伝わってしまう「サトラレ」の青年医師の葛藤と成長を描いています。
監督:本広克行 出演者:安藤政信(里見健一)、鈴木京香(小松洋子)、内山理名(川上めぐみ)、寺尾聰(東隆之)、八千草薫(里見キヨ)ほか
映画「サトラレ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「サトラレ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「サトラレ」解説
この解説記事には映画「サトラレ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
サトラレのネタバレあらすじ:起
「サトラレ」、正式名称「解離性意識伝導過剰障害」とは、思っていることを口にしなくても、思念となって周囲の人間に筒抜けになってしまうという、日本でも7人しかいない障害のことです。「サトラレ」は全員がIQ180を超える天才であり、日本政府は「サトラレ保護法」を制定し彼らを厳重に管理していました。里見健一(安藤政信)も「サトラレ」のひとりで、1977年、3歳の時に飛行機事故に遭い、両親を失った健一は救出時に「助けて」と意思を伝えたことから「サトラレ」だと判断されました。健一は唯一の肉親である祖母のキヨ(八千草薫)に育てられ、キヨは分け隔てなく愛情を注いでいました。
サトラレのネタバレあらすじ:承
2000年。その天才的な素質で外科医になっていた健一でしたが、政府は健一が水虫の特効薬を開発したことから、彼を研究者に転進させようと医師の小松洋子(鈴木京香)を健一の勤務先に派遣します。健一は自分が「サトラレ」であることは一切知らされていませんでしたが、小松は「サトラレ」の能力に驚きを隠せませんでした。 健一は研修医の川上めぐみ(内山理名)に想いを寄せていましたが、「サトラレ」の交際を一切認めない政府は総掛かりで二人の間を引き裂きます。しかし、健一は小松の優しさに惹かれていきます。
サトラレのネタバレあらすじ:転
政府の次なる計画により、健一は小松と共に無人島へ旅行に行くことになります。生まれて初めての旅行を経験した健一は大喜びでしたが、小松は島に隠れていた謎の男にさらわれてしまいます。その男は日本で最初に発見された「サトラレ」で、自殺を装って島に潜伏していたのです。「サトラレ」の孤独と哀しみを知った小松は開放されると、健一を強く抱き締めました。健一たちが島から戻った後、健康診断を受けたキヨはすい臓癌だと判断されます。政府は健一に事実を伏せたまま、病室と図って研究所への異動準備に乗り出します。そんな中、小松は健一から医師になった理由を聞き、心を打たれます。健一は幼い時、発熱した時にキヨが背負って病院に連れて行った過去から、人を助ける仕事がしたいと望んでいたのです。
サトラレの結末
病院の厳しい説得に折れ、研究所行きを決意した健一はショックを受けながらもキヨに別れを告げ、医者になれなかったことを悔やむと病院を去っていきます。一方、小松は上層部に掛け合い、健一の研究所行きの延期を求め、「サトラレ」に対して非情なやり方を批判していました。小松に説得された健一はキヨの本当の病状を知り、病院に戻ると院長にキヨの主治医を志願します。病院は健一の思念に動かされ、一度限りの条件つきで主治医を許可します。周りの人々が健一の強い想いに心を打たれるなか、健一はキヨの手術を行いますが、癌は既に転移していました。健一はキヨを救えなかったことを激しく悔やみますが、その手術の腕前が高く評価され、健一を主治医にと希望する患者が増えたのです。「サトラレ」を取り巻く環境は少しずつながら変わろうとしていました。
この映画の感想を投稿する