殺人遊戯の紹介:1978年日本映画。5年前、頭山会会長を射殺した殺し屋の鳴海は、女子高生の昭子と秘書の美沙子に見られていました。5年後、帰ってきた鳴海は、クラブのママで寿会の会長の女になっている美沙子と、ぼったくりバーのホステスになっている昭子に再会します。やがてやくざ同士の抗争事件に絡み、殺しを依頼される鳴海ですが…という内容の、松田優作主演の遊戯シリーズ2作目のハードボイルド作品です。
監督:村川透 出演者:松田優作(鳴海昌平)、中島ゆたか(津山美沙子)、佐藤蛾次郎(江川)、阿藤快(井筒文太)、草薙幸二郎(花井万次)、竹田かほり(桜井昭子)、桑原大輔(二宮俊彦)、今井健二(頭山会会長)、佐藤慶(勝田省一)ほか
映画「殺人遊戯」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「殺人遊戯」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
殺人遊戯の予告編 動画
映画「殺人遊戯」解説
この解説記事には映画「殺人遊戯」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
殺人遊戯のネタバレあらすじ:起
殺し屋鳴海昌平は頭山会会長の命を狙っていました。ビルのエレベーターに乗り込んだ時、女子高生に見られます。その後、秘書の美沙子に銃を突きつけ、会長室に入った鳴海は、頭山会会長の頭を銃で射抜きました。そして美沙子を連れて車に乗せ、射殺しようとしますが、殺さず立ち去り、行方をくらまします。
5年後、鳴海が船で帰って来ました。待っていたのは舎弟の文太でした。鳴海がバーの女に誘われ、夕子という店に入ります。そこはぼったくりバーでしたが、店にいた昭子が私の客だと言って助けてくれます。そして昭子は、私の顔を覚えているか?と聞きました。それは5年前、頭山会会長のビルに乗り込んだ時、顔を合わせた女子高生でした。
昭子は頭山の娘でしたが、鳴海が父を殺してくれたことで解放されたと言います。話し込んでいると、オレの女に何の用だと寿会の二宮が絡んできます。鳴海は謝り、店を出ました。
鳴海は文太の提案で、飲み屋のホステスに支払いが滞っている客の取り立てをして小銭を稼ごうと、回収屋を始めます。街を回っていた時、頭山会会長の秘書だった美沙子を見かけます。
殺人遊戯のネタバレあらすじ:承
文太の話では、美沙子は寿会会長の勝田の女で、高級クラブのアラビカのママをしています。そしてこの地区では老舗ヤクザの寿会に対し、かつて勝田の舎弟だった花井が愚連隊を集めて花井組を結成し、関西の巨大組織の傘下に入って寿会を脅かす存在になっていると言います。
鳴海がアラビカに入ろうとすると、寿会の江川らに拉致されます。会長の勝田に会うと、勝田は頭山会会長を殺した鳴海だという事を知っていました。仕事をしないか?と誘う勝田に鳴海は、人にモノを頼むときの礼儀を知らない人達の仕事はしないと言って帰ります。
その夜、勝田がアラビカで美沙子と飲んでいると、花井組の殺し屋が勝田に銃弾を浴びせます。取り巻きの幹部たちが殺し屋を射殺し、勝田は助かりました。病室で勝田は組員たちには報復をするなと言って鳴海を呼びます。しかし二宮が飛び出しました。
勝田は、こっちが報復したら関西が乗り込んでくる理由になると言って、寿会に関係のない鳴海に2000万円で花井を殺してくれと言います。そして手付金の1000万円を受け取り、事務所を出ました。
殺人遊戯のネタバレあらすじ:転
二宮が花井組の入り口に発砲して逃げました。すぐさま花井組の植木らが、バー・夕子に乗り込み、昭子を拉致して二宮の居場所を聞きますが、答えなかったためレイプします。二宮も花井組の組員たちに見つかり、暴行を受け殺されます。
鳴海がバー・夕子に着くと昭子が死んでいました。鳴海は飛び出し花井組に行きます。花井他、幹部連中全員を射殺します。花井組を出た時、寿会の幹部たちが待っていました。
鳴海は倉庫に連れ込まれます。倉庫には勝田がいました。鳴海は残りの1000万を渡せと言いますが、勝田は殺せとは言っていないし、金をやる契約もしていないと言います。更に文太も拉致されていました。勝田は幹部たちに、花井を殺したマグナムと鳴海を生かしたまま関西に差し出せと言います。花井を殺した鳴海を寿会が捕え、関西に恩を売ろうと企んでいました。
鳴海は隠し持っていたナイフでロープを切り、見張りを殺して文太を逃がします。そして鳴海は美沙子の部屋に着いて倒れました。美沙子の手当てを受け、回復した鳴海は美沙子を抱きます。
殺人遊戯の結末
寿会に乗り込んだ鳴海は、幹部連中を一人ずつ射殺しながら勝田を追い込みます。そして勝田の部屋の扉の前に来ると、勝田が扉越しに発砲してきました。弾をかわした鳴海は勝田を射殺し、残った組員も全員殺します。
一人部屋にいた美沙子に会うと、美沙子は鳴海に向け数発発砲しますが、弾は当たりませんでした。鳴海は美沙子を抱き寄せキスをすると、美沙子を射殺します。
翌日の新聞には、暴力団抗争でクラブのママも巻き添えになって死亡という記事が載っていました。文太は鳴海からの手紙を読んでいました。2000万円を置いて行くから、堅気になって何か商売でも始めてくださいと書かれていました。
一方、飛行機で飛び立った鳴海は、田舎町のクラブを借り切って豪遊していました。ホステスを全員集め、チップをはずみ会計をすると、持ち金が足りませんでした。そこでホステスに集合をかけ、チップの回収と叫びながら、クラブを抜け出し、走って逃げました。
以上、映画「殺人遊戯」のあらすじと結末でした。
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