映画「サタデーナイトチャーチ 夢を歌う場所」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所の紹介：2017年アメリカ映画。以前はアメリカ社会で隠れて暮らしていたLGBTQ。今では同性同士の結婚も認められ、多くの人たちがその権利を認め始めていますが、まだまだ偏見を持つ人もいます。この映画は主人公の少年が男性から女性になりたい夢を持ち、悩みながらも夢を実現していくストーリーです。『サタデーナイト・チャーチ・夢を歌う場所』はアメリカで多いLGBTQの少年の悩みと成長を描き、批評家から絶賛された映画、アメリカのLGTBQのコミュニティについて学べる映画です。
監督：デイモン・カーダシス 出演：ルカ・カイン（ユリシーズ）、マーゴット・ブリングハム（アマラ、ユリシーズの母）、レジーナ・テイラー（ローズ / ユリシーズの叔母）、ほか
この解説記事には映画「サタデーナイトチャーチ 夢を歌う場所」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
14歳の少年、ユリシーズ（ルカ・カイン）は父親の葬儀に出席しています。彼には母アルマ（マーゴット・ブリングハム）と弟がいますが、母は忙しいため、働いている間はローズ叔母さん（レジーナ・テイラー）が面倒を見ることになります。ユリシーズは学校に行っても更衣室で男子同士の会話に溶け込めず「女」と呼ばれ、トイレで着替えます。
家ではローズはユリシーズにうるさく小言を言い、ユリシーズは嫌気がさします。ユリシーズは女性に憧れているのか母のハイヒールを履きますが、それを見ていた弟は驚きます。ユリシーズは学校へ行くと、彼の服がトイレに捨てられるいじめをうけます。家に帰るとユリシーズは、ローズからハイヒールの件を詰問され「お前は男だ」と怒られます。
ユリシーズはニューヨークへ出掛けます。LGBTQのたまり場のような店を遠くから眺めますが、客に話しかける勇気はありません。ユリシーズは家に帰ろうとしますが、別のたまり場に行きます。ユリシーズがLGBTQのグループを眺めているとその中の一人が、土曜教会（サタデーチャーチ）へ行こうと誘います。ユリシーズは不安ながらも行くことにします。その教会に着いたユリシーズは緊張の表情、食事をしながらグループは境遇を話します。
翌日、ユリシーズは弟に会いますが、弟は兄がどこにいたのか不審に思います。ユリシーズは再び教会へ行きます。相変わらず緊張しますが化粧をされると嬉しそうな表情を見せます。家に帰るユリシーズ、母に反抗的な態度をとって殴られます。教会ではファッションコンテストが開催され、ユリシーズも見学します。ようやく緊張がとけたユリシーズは、仲良くなった少年レイモンドと境遇を話し、キスをします。
ユリシーズは性的な悩みから解放されたのか、ウキウキと踊ります。ハイヒールを買い、土曜教会の仲間に見せると褒められます。女子トイレに行き、仲良くなったレイモンドとキスします。しかし、ユリシーズが家に帰るとローズはハイヒールを見つけて怒り狂い、ユリシーズを追い出します。ユリシーズは教会へ行きますが水曜日でLGBTQの仲間はいません。母はユリシーズが心配になり警察に行き、ユリシーズを追い出したローズにも文句を言います。家出状態のユリシーズはホームレスのシェルターで寝ます。
翌日、ある男性がユリシーズに声をかけ、家に誘います。男性は未成年のユリシーズにビールを与え、同性である彼に金を見せて性的関係を迫ります。ユリシーズは不安の中、裸になり体を触らせます。
ユリシーズは町をさまよい野宿をしますが、最終的に教会のLGBTQ仲間のもとを訪れます。仲間はユリシーズに寝る場所を提供すると言いますが、ユリシーズは家に帰り、母に会うことを決意します。ユリシーズは家に帰り、母と抱き合います。怒りのローズはユリシーズの批判をします。母はユリシーズをかばい、息子への愛情の歌を唄い、息子の女性への転換を受け入れます。
教会のファッションショーには、ハイヒールを履き、化粧をしたユリシーズがいました。舞台のユリシーズに多くの歓声が上がるのでした。
以上、映画『サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所』のあらすじと結末でした。
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