映画「SHE SAID／シー・セッド その名を暴け」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
SHE SAID／シー・セッド その名を暴けの紹介：2022年アメリカ映画。今もなお記憶に新しいハーヴェイ・ワインスタインの告発事件に数々の圧力などにも負けずに、被害者たちから証拠を集め続けた二人の女性記者の回顧録をもとに映像化した作品。俳優のブラッド・ピットが製作総指揮を務めています。
監督：マリア・シュラーダー 出演：キャリー・マリガン（ミーガン）、ゾーイ・カザン（ジョディ）、パトリシア・クラークソン（レベッカ）、アシュレイ・ジャッド（本人役）、ジェニファー・イーリー（ローラ）、サマンサ・モートン（ゼルダ）、アンジェラ・ヨー（ロウィーナ）、ほか
この解説記事には映画「SHE SAID／シー・セッド その名を暴け」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ニューヨークタイムズのジャーナリスト、ミーガン・トゥーイー（キャリー・マリガン）とジョディ・カンター（ゾーイ・カザン）は、フェミニスト団体から、ハリウッド映画業界を牛耳るハーヴェイ・ワインスタインが行なったセクハラについて情報提供を受けます。
ワインスタインはモデルを触ったり、強引に関係を結んだりという所業を行なったにも関わらず、警察に訴えても起訴されないといった状況でした。
女優のアシュレイ・ジャッドは、マッサージを強制されたり度重なる性的欲求をされたのですが何度も断る内に映画の候補から外されました。ミーガンたちは女優以外の従業員たちにも話を聞こうとしますが、皆ワインスタインの名前を聞くだけで態度を豹変させ、言葉を選び始めるのです。
ある日、女優のグウィネス・パルトロウから連絡が入り、ワインスタインから商談目的で関係を迫られ、断ると仕事を失うと脅されたという話を聞きます。さらに、モデルのアンブラ・バティラーナ・グティレスからは、ワインスタインに強引に迫られたという音声記録を聞かされました。
その後、ジョディの元にグウィネス・パルトロウから連絡が入り、彼女のハウスパーティーに突然現れたワインスタインから圧をかけられたと、慌てた様子で話します。
ジョディは元ミラマックスの従業員と会う事が出来ました。そこでロウェナ・チャン、ゼルダ・パーキンス（サマンサ・モートン）、ローラ・マッデン（ジェニファー・イーリー）に会うべきだと助言を受けます。
早速会いに行くジョディでしたが、ロウェナは不在。ローラはワインスタインの名前を出した途端に電話を切られる始末。ようやくゼルダに会う事が出来たので話を聞くことにします。ゼルダは以前にも同じような事を書くという人がいたが、結局ワインスタインに蓋をされたと言います。ジョディは、そんなことにならないよう尽力を尽くすと誓いました。
ゼルダは多くは語れないと前置きし、ある日、友人のロウィーナ（アンジェラ・ヨー）が泣いていて明らかにワインスタインに虐待されたことを悟ります。ゼルダはワインスタイン本人に直接尋ねましたが、ワインスタインは何もしていないとしか語らず、警察に訴えても動いてくれません。
弁護士に相談しても起訴は不可能で和解しかないと言われました。懸命に動いたゼルダでしたが、何も変わらない事を悟り、自らは映画界から身を引いていました。ゼルダは自分が集めた書類をジョディに渡すと、去っていきます。
ジョディは過去に制作アシスタントをしていたローラに会うことができました。初めはただのマッサージで済んでいたのですが、段々と要求がエスカレートしていったのです。泣き出したローラに苛ついたワインスタインが外に出た隙に、ローラは逃げ出すことが出来ました。
ミーガンとジョディはワインスタインの弁護士ラニー・デイヴィスに会いました。ワインスタインは犯罪性がないと主張し、和解を主張していると言います。その後、ミラマックスの会計士アーウィンやロウィーナからの新しい証言や、ミラマックスの元社員から得たワインスタインの職権乱用を訴える内部文書などを得ることが出来ました。
しかし、誰もが後の報復を恐れ、名前を出すことを拒否していたのです。このままでは勝てないと感じていたミーガンたちに、アシュレイ・ジャッドから連絡が入り、名前を記事に載せることに同意すると言いました。許可を貰い記事にした事で、世界中のワインスタインの被害者たちが次々と声を上げ、ワインスタインの悪行を暴露し始めたのです。
こうして2017年10月、ワインスタインは解雇となり、23年の禁固刑を言い渡され、今も彼の余罪は裁判で争われています。
以上、映画「SHE SAID／シー・セッド その名を暴け」のあらすじと結末でした。
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