侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!の紹介:2009年日本映画。『スーパー戦隊シリーズ』第33作『侍戦隊シンケンジャー』と第32作『炎神戦隊ゴーオンジャー』のクロスオーバー作品であり、『スーパー戦隊祭』の一環として公開されました。ゴーオンジャーの宿敵・ガイアークの黒幕がシンケンジャーの宿敵・外道衆と手を組んで二大戦隊の前に立ちはだかります。なお本作には第34作『天装戦隊ゴセイジャー』がテレビ放映に先駆けて先行登場しています。
監督:中澤祥次郎 出演者:松坂桃李(志葉丈瑠/シンケンレッドの声)、古原靖久(江角走輔/ゴーオンレッドの声)、相葉裕樹(池波流ノ介/シンケンブルーの声)、高梨臨(白石茉子/シンケンピンクの声)、鈴木勝吾(谷千明/シンケングリーンの声)、森田涼花(花織ことは/シンケンイエローの声)、相馬圭祐(梅盛源太/シンケンゴールドの声)、片岡信和(香坂連/ゴーオンブルーの声)、逢沢りな(楼山早輝/ゴーオンイエローの声)、碓井将大(城範人/ゴーオングリーンの声)、海老澤健次(石原軍平/ゴーオンブラックの声)、徳山秀典(須塔大翔/ゴーオンゴールドの声)、杉本有美(須塔美羽/ゴーオンシルバーの声)、伊吹吾郎(日下部彦馬)、及川奈央(害水大臣ケガレシア)、唐橋充(腑破十臓)、遠近孝一(ダイゴヨウの声)、西凜太朗(血祭ドウコクの声)、朴璐美(薄皮太夫の声)、チョー(骨のシタリの声)、堀川りょう(筋殻アクマロの声)、銀河万丈(害統領バッチードの声)、吉野裕行(ホムラコギの声)、千葉雄大(ゴセイレッドの声)、さとう里香(ゴセイピンクの声)、浜尾京介(ゴセイブラックの声)、にわみきほ(ゴセイイエローの声)、小野健斗(ゴセイブルーの声)ほか
映画「侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー銀幕BANG!!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー銀幕BANG!!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!の予告編 動画
映画「侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー銀幕BANG!!」解説
この解説記事には映画「侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー銀幕BANG!!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!のネタバレあらすじ:起
悪の種族「蛮機族ガイアーク」から世界を守った「炎神戦隊ゴーオンジャー」のゴーオンレッド・江角走輔(古原靖久)、ゴーオンブルー・香坂連(片岡信和)、ゴーオンイエロー・楼山早輝(逢沢りな)、ゴーオングリーン・城範人(碓井将大)、ゴーオンブラック・石原軍平(海老澤健次)、「ゴーオンウイングス」のゴーオンゴールド・須塔大翔(徳山秀典)とゴーオンシルバー・須塔美羽(杉本有美)の須塔兄妹はガイアークの首領・総裏大臣ヨゴシマクリタインとの戦いに勝利し、「ヒューマンワールド」を飛び出してガイアークの真の黒幕である害統領バッチード(声:銀河万丈/演:蜂須賀祐一)と闘うために「ガンマンワールド」へ来ていました。ゴーオンジャーは巨大ロボ「エンジンオーG12」を駆り、バッチードとの早撃ち対決に臨みますが、バッチードはやられたフリをして胸部に隠し持っていた武器“バッチードバルカン”で不意打ちを仕掛け、隙を突かれたゴーオンジャーや“炎神”たちは異次元の彼方へ飛ばされていきました…。
その頃、「ヒューマンワールド」の地球では「侍戦隊シンケンジャー」のシンケンレッド・志葉丈瑠(松坂桃李)、シンケンブルー・池波流ノ介(相葉裕樹)、シンケンピンク・白石茉子(高梨臨)、シンケングリーン・谷千明(鈴木勝吾)、シンケンイエロー・花織ことは(森田涼花)は街に怪人が出現したとの報を受けて出動しました。ところが、敵は宿敵「外道衆」ではなくガイアークの戦闘員・蛮機兵であり、シンケンジャーは戸惑いながらも戦いに臨みました。すると今度は突然ゴーオンレッドが現れ、あっけに取られるシンケンジャーをよそに蛮機兵と戦い始めました。ゴーオンレッドは必殺技を繰り出して蛮機兵を一掃、「お前、何なんだ?」と言う丈瑠に「俺は正義の味方さ。マッハ全開、ゴーオンレッド!」と名乗りました。変身を解除した走輔は丈瑠が「殿」と呼ばれていることを不思議がり、シンケンジャーもノリの軽い走輔についていけません。更にはゴーオンジャーの仲間のロボ・ボンパー(声:中川亜紀子)まで現れ、ますます混乱したシンケンジャーは走輔を志葉家の屋敷まで連れて行くことにしました。
侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!のネタバレあらすじ:承
バッチードは三途の川に浮かぶ外道衆の根城「六門船」を訪れました。外道衆の首領・血祭ドウコク(声:西凜太朗)ら幹部たちはバッチードを相手にせず「ばっちい(汚い)」とバカにしましたが、バッチードはあらゆる世界を汚して「ガイアークワールド」として統一したうえで自ら支配者として君臨すると豪語、外道衆に共闘を持ちかけました。
その頃、走輔は空気を読まずに志葉家の屋敷内をはしゃぎ回り、丈瑠が本当に「殿」(注・本作のストーリーには直接関わらないが、この時点では丈瑠は正式な当主ではなく“影武者”である(テレビ本編参照))であることに驚き、シンケンジャーや後見人の日下部彦馬(伊吹吾郎)を呆れさせていました。そこでボンパーが走輔に代わって事情を説明することにしました。
バッチードはあらゆる世界を汚すため、汚れたガスを永遠に生産し続ける「バッチリウムプラント」なる装置を開発していました。バッチードはプラントのエネルギー源として純粋に汚れた三途の川の水を使おうと考えており、三途の川の水を現世に溢れさせたい外道衆と組もうと考えたのです。ゴーオンジャーや仲間の“炎神”たちとはぐれてしまった走輔はシンケンジャーに共闘を持ちかけますが、丈瑠は走輔を素人呼ばわりして「一緒に戦うつもりはない」と断ってしまいます。走輔もこんな偉そうな奴の家来になるつもりはないと言い放ち、両者は決裂してしまいました。シンケンジャーは流ノ介の発案で独自に戦うことにしました。
その頃、ドウコクは“アヤカシ”のホムラコギ(声:吉野裕行/演:金田進一)を呼び寄せ、一応バッチードに手を貸すことにしました。バッチードは三途の川に眠っているはずの三人の知り合いも呼び出してほしいと頼みましたが、その三人である害水大臣ケガレシア(及川奈央)、害地大臣ヨゴシュタイン(声:梁田清之)、害気大臣キタネイダス(声:真殿光昭)はバッチードの下で働くことを嫌がって現世に逃れ、シンケンゴールド・梅盛源太(相馬圭祐)の寿司屋台「ゴールド寿司」で寿司を食べていました。源太は相棒の秘伝提灯ダイゴヨウ(声:遠近孝一)に「何でうちの屋台はあんな客しか来ないんだよ」と愚痴っていると、そこにバッチードが三人を迎えにやってきました。ケガレシアたちは協力を断り、源太は「うちの客に手出しはさせねえ」とシンケンゴールド(声:相馬圭祐/演:岡元次郎)に変身して蛮機兵と戦い始めました。ケガレシアはシンケンゴールドに一目惚れしかけますが、結局はヨゴシュタインやキタネイダスと共にその場から逃げ出しました。
バッチードの存在を嗅ぎつけたゴーオンレッドが駆け付け、蛮機兵を一掃するとバッチードに一騎打ちを挑みました。シンケンジャーもシンケンゴールドと合流してバッチードに闘いを挑みますが、バッチードは必殺技“バッチードスパイラル”“バッチードバルカン”でシンケンジャーやゴーオンレッドを圧倒しました。バッチードはシンケンレッドとゴーオンレッドを異次元の彼方へ追いやろうとしますが、他のシンケンジャーたちが身代わりとなって異次元に飛ばされてしまいました。シンケンレッドとゴーオンレッドは海に突き落とされ、バッチードはホムラコギに二人の抹殺を命じました。ボンパーから知らせを受けた彦馬は黒子たちを引き連れて二人を助けに向かいましたが、彦馬とボンパーはホムラコギに捕らえられてしまいました。その後、丈瑠と走輔は海から這い上がりました。走輔は仲間たちから信頼されている丈瑠を認め、丈瑠も世界を守るのに侍も素人もないとして走輔の真に世界のために戦う姿勢を認めました。
侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!のネタバレあらすじ:転
三途の川に戻ったバッチードは着々とバッチリウムプラントに三途の川の水を貯めていました。その頃、「グラスワールド」では炎神スピードル(声:浪川大輔)が仲間の炎神たちと連絡を取り合いながらゴーオンジャーを探していましたが、何の手がかりも掴めずにいました。
人々全てがサンタクロースである「クリスマスワールド」に飛ばされた茉子と源太はサンタの格好をして仲間たちを探していたところ、ゴーオンウイングスの須塔兄妹に銃を突き付けられました。「お前たち、この世界の人間じゃないな?」大翔からバッチードの話を聞いた茉子は、兄妹が走輔の仲間であることに気付きました。その後、茉子と源太、須塔兄妹は「クリスマスワールド駅」から「ヒューマンワールド」に行く列車に乗り込もうとしましたが、パスを持っていないため警備のサンタたちに取り押さえられてしまいます。
まるで江戸時代のような「サムライワールド」では、なぜか盗人の格好になっていた連と軍平が岡っ引きたちに追われていました。連と軍平はこの世界に迷い込んだ千秋とことはに助けられましたが、なぜかダイゴヨウは岡っ引きたちに捕まってしまっていました。その後、連と軍平、千秋とことはは牢に入れられましたが、ダイゴヨウの手引きで脱獄に成功しました。
ガラクタばかりの世界「ジャンクワールド」に飛ばされたで流ノ介は、「おーい、誰かいないのか!」と助けを求めましたが、何の反応もありませんでした。翌朝、独りで寒さに震えていた流ノ介の前に早輝と範人が現れ、「スマイルスマイルっ!」と励ましてくれました。
その頃「ヒューマンワールド」では、志葉家に戻った丈瑠と走輔が黒子からホムラコギの手紙を受け取っていました。そこには「仲間の命が惜しければ“悪車”まで来い」と綴られていました。翌朝、走輔はコインを飛ばして「運はこっちについてるぞ」と丈瑠に語りかけ、二人は彦馬とボンパーが捕らえられている指定場所まで向かいました。バッチードは最後まで抵抗しなければ人質は返してやっても良いがもし抵抗したら人質の命はないと告げ、丈瑠と走輔は敵戦闘員に取り囲まれました。しかし、「殿、このような脅しに乗ってはなりませぬぞ!」との彦馬の声を聞いた丈瑠は刀を抜いて敵戦闘員を斬り捨て、驚く走輔に「奴らが約束を守るはずがない」と言い切りました。走輔は「今は奴らの言う通りにするんだ」と丈瑠を止めようとしますが、丈瑠は「だからお前は素人なんだ」と一蹴しました。走輔はゴーオンレッドに変身、「人質を救えないのに世界を救えるはずがない」と力ずくでも丈瑠を止めようとし、丈瑠もシンケンレッド(声:松坂桃李/演:福沢博文)に変身して対峙しました。シンケンレッドとゴーオンレッドは敵戦闘員たちを巻き添えにしながら一騎打ちを繰り広げ、相打ちになって変身解除しながらその場に崩れ落ちました。バッチードとホムラコギは二人の様子を見に行っている間に、“折神”の獅子折神が彦馬とボンパーの拘束を解いていました。それを見届けた走輔は起き上がり、「作戦成功だぜ!」と笑みを浮かべました。丈瑠と走輔はあらかじめバッチードたちの出方を読んでおり、彦馬とボンパーを逃がすため一芝居を打って仲間割れしたかのように装ったのです。
激昂したバッチードは丈瑠と走輔を地獄に送ろうとしたその時、炎神たちがシンケンジャーとゴーオンジャーを連れて駆け付けました。全員が一堂に会したシンケンジャーとゴーオンジャーは同時に変身、名乗りを上げました。
「マッハ全開! ゴーオンレッド!」「ズバリ正解! ゴーオンブルー!」「スマイル満開! ゴーオンイエロー!」「ドキドキ愉快! ゴーオングリーン!」「ダッシュ豪快! ゴーオンブラック!」「ブレイク限界! ゴーオンゴールド!」「キラキラ世界! ゴーオンシルバー!」
「シンケンレッド、志葉丈瑠!」「同じくブルー、池波流ノ介!」「同じくピンク、白石茉子!」「同じくグリーン、谷千明!」「同じくイエロー、花織ことは!」「同じくゴールド、梅盛源太!」
「正義のロードを突き進め!」「天下御免の侍戦隊シンケンジャー!」「炎神戦隊ゴーオンジャー!」「ゴーオンウイングス!」「参る!」
侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!の結末
「ふざけるのは終わりである!」とのバッチードの合図により、遂に二大戦隊と外道衆・ガイアーク連合軍の最終決戦が始まりました。ホムラコギは「相手にとって不足はない」と言うと蛮機兵をバイクに変化させ、外道衆のナナシ連中が乗り込んでシンケンレッドとゴーオンレッドに襲い掛かりました。シンケンレッドは“モヂカラ”で赤いスポーツカーを召喚、ゴーオンレッドがハンドルを握り、生み出しました。二人のレッドとバイク集団がカーチェイスを繰り広げている間、漁夫の利を狙って外道衆の筋殻アクマロ(声:堀川りょう)と薄皮太夫(声:朴?美)、腑破十臓(声:唐橋充)が戦いに乱入しようとしました。しかしその時、どこからともなく「悪いけど、君たちを行かせるわけにはいかないよ」というゴセイレッド(声:千葉雄大/演:竹内康博)の声が響きました。「地球(ほし)を護るは天使の使命、天装戦隊ゴセイジャー!」颯爽と現れたゴセイジャーの五人は外道衆の幹部三人と拳を交え、「俺たち護星天使が悪しき魂に天罰を下す!」と必殺技を浴びせました。形勢が不利とみた外道衆三人は撤退を余儀なくされました。
シンケンジャーとゴーオンジャーは連携して敵戦闘員たちを一掃し、シンケンレッドとゴーオンレッドはホムラコギと相まみえました。ゴーオンレッドはシンケンレッドから“恐竜ディスク”を受け取って“ハイパーゴーオンレッド”へと進化、シンケンレッドも“スーパーシンケンレッド”に変身してバッチードと戦いました。そしてシンケンジャーとゴーオンジャーは連携必殺技をホムラコギに浴びせて倒しました。
しかし、これで戦いが終わるはずもなく、ホムラコギは最後の力を振り絞って巨大化し、バッチードも巨大化して「もうすぐ余の最高傑作を味あわせてやる!」と告げると姿をくらましました。バッチードたちの行き先を掴めず苦悩する両戦隊でしたが、シンケンゴールドは先日自分の屋台に寿司を食べに来たケガレシアが「あんなところで働きたくないでおじゃる」と月を指差していたことを思い出しました。
シンケンゴールドの読み通り、バッチリウムプラントは月に設置されていました。シンケンジャーとゴーオンジャーはそれぞれ折神と炎神に乗ってバッチードたちを追い、合同技“モヂカラキャノンボール”を発射しました。バッチードはホムラコギを盾にして逃げ切り、ホムラコギは「バッチード、てめえ…」と恨み節を遺して絶命しました。
炎神は合体して「エンジンオーG12」に、折神も合体して超巨大ロボ「サムライハオー」に変形しました。月に到着したバッチードはバッチリウムプラントと融合して最強形態となり、「これこそ余の完全なる姿である。まずは貴様らから汚染してやるのである!」と二大最強ロボを苦しめました。追い詰められた両戦隊でしたが、シンケンブルー・ゴーオンイエロー・ゴーオングリーンはあらかじめ「ジャンクワールド」で考えていた秘策を実行に移すことにしました。それは折神と炎神が力を合わせる合体技“サムライフォーメーション23”のことであり、ゴーオンジャーはサムライハオーのコクピットに転送されると折神と炎神は分離して「エンジンオーG9」「キョウレツオー」「シンケンオー」「ダイカイオーヒガシ」「モウギュウダイオー」の5体のロボとなり、巨大兵器「イカテンクウバスター」から必殺技“サムライ炎神スーパー大開砲”を発射しました。致命傷を負ったバッチードは「負けたら終わりなのではない、辞めたら終わりなのである。辞任!」と言い残して壮絶な爆死を遂げました。両戦隊はシンケンゴールドの音頭で勝利の一本締めを行いました。「これにて一件落着だぜ!」
ゴーオンジャーはガイアークの残党を倒すため、地球を含む「ヒューマンワールド」をシンケンジャーに託して新たなワールドへと旅立っていきました。彦馬は「ゴーオンジャー、まさに気持ちの良いヒーローでしたな」と語りました。シンケンジャーとゴーオンジャーの間には次元を超えた友情が芽生えていました。
以上、映画「侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!」のあらすじと結末でした。
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