修羅雪姫の紹介:2001年日本映画。500年以上鎖国が続く国で、暗殺集団として暗躍する建御雷家のメンバーとして殺しを行う、建御雷家の血筋を引く雪でしたが、自分の母が暗殺集団のリーダーの白雷に殺されたことを知り、復讐のために建御雷家を抜ける覚悟をしました・・という内容の釈由美子主演のアクション映画です。オリジナルは1973年の梶芽衣子主演作品ですが、本作はリメイクではなく、視点を変え、現代風にアレンジされた別物といっていい内容です。
監督:佐藤信介 出演者:釈由美子(雪)、伊藤英明(隆)、佐野史郎(城所)、真木よう子(彩)、長曾我部蓉子(双磨)、六平直政(檮)、松重豊(蓮去)、園岡新太郎(安嘉)、沼田曜一(空暇)、嶋田久作(白雷)ほか
映画「修羅雪姫(2001年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「修羅雪姫(2001年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
修羅雪姫の予告編 動画
映画「修羅雪姫(2001年)」解説
この解説記事には映画「修羅雪姫(2001年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
修羅雪姫のネタバレあらすじ:起
500年以上鎖国が続く国では、隣国から鎮圧のために呼び寄せた建御雷家が、金のためなら女、子供まで殺す暗殺集団と化して国の中心にいました。建御雷家の血を引く雪も、母亡き後、殺し屋として育てられ、白雷率いる暗殺集団の一員として殺しを行っていました。
ある日、裏切り者としてメンバーから逃げ出した安嘉の殺しを命じられました。安嘉を追って森に入った雪は、命乞いする安嘉を切り殺しました。その時、空暇という老人が雪に迫りました。二人は剣を交えましたが、途中で空暇がやめ、雪に話しかけました。
空暇は死んだ母に使えた男で、母は死んだのではなく、白雷に殺されたのだと言いました。嘘だ!という雪に、母がいつも身に着けていたオルゴールを渡しました。そして建御雷家の跡取りとなるなら、闘って奪い取れ、逆に建御雷家を抜けるなら指定する場所に来いと言って立ち去りました。
修羅雪姫のネタバレあらすじ:承
雪は白雷に母の死の真相を聞こうと立ち向かいました。すると白雷は『母が裏切ったから殺した』と言いました。この一言で抜ける覚悟をした雪は逃げ出しました。しかし白雷の号令で暗殺メンバーたちが雪を追いかけました。
追い詰められた雪は、道路を走るトラックの荷台に飛び乗り、眠り込んでしまいました。トラックが着いたのはガソリンスタンドでした。運転していたのは隆で、反政府活動をリーダーの城所の下で行っていました。やがて雪は見つけ出され、縛られて家の中に入れられました。建御雷家の一族と見破った隆は殺そうとしましたが、逆に雪に殺されそうになりました。しかし雪は殺さないと言い、隆は半信半疑で納得しました。
翌朝、雪は隆の家を出て空暇に会いました。そこで空暇は、雪の母が殺された理由を話しました。唯一建御雷家の血統の母を暗殺集団に引き入れるため、政府を騙そうとした時、母が気づき拒みました。このことで白雷に切られここで倒れたと言い、雪が20歳になったらこのことを全て話してくれと言う遺言を述べたのち、空暇がとどめを刺しました。
修羅雪姫のネタバレあらすじ:転
背後には暗殺集団が迫っていました。雪をかばった空暇が殺されました。逃げる雪は双磨との戦いになり、手の甲を刺され、殺される寸前で双磨を殺し、傷を負いながらも隆の家に帰りました。血まみれで倒れる雪を見つけた隆は手当てをし、雪は回復しました。
隆は雪に妹の彩を見せました。彩は8歳の時、隆が留守中に彩の目の前で家族が全員殺されました。犯人達は捕まったものの、証拠不十分で釈放され、怒りの隆は犯人達を殺し、4年の懲役を受けました。出所後、反政府活動家の城所に会い、理想の世界を作ろうと誘われ、活動に参加したと言いました。しかし反政府活動の仲間は、隆に城所は危険で、利用されているだけだと忠告しました。そして理想の世界は作るのではなく、探せばいいと言って立ち去りました。
城所の指示に従い、爆破テロをやっていた隆は、今の行動は間違っていると思い始めました。雪は隆の家で、彩も含め3人で生活し始めました。隆に城所から、新しい爆弾の設計図が送られますが、隆は断りました。
修羅雪姫の結末
雪は隆に母の思い出を語りました。話を聞いた隆はここを出て理想の世界を探そうと言いました。雪は返事をせず、湖のほとりにいました。そこへ白雷たちがやってきました。一方、隆の家に城所がやってきました。爆弾より良い話を持ってきたと言って銃を構えました。城所は政府と話がついたと言いました。隆は爆破テロで犠牲者を出しておいて、自分だけ政府と手を組むのはおかしい切り出しました。
すると、城所は隆を銃で撃ち、彩にも銃弾を浴びせました。雪は暗殺集団を次々殺し、ナンバー2の蓮去も仕留めました。そして白雷との決闘になりました。死闘の末、白雷を叩き切った雪が、隆の家に戻ると、死んだ彩を抱えるように隆が倒れていました。隆はかすかに息がありました。隆を看取った雪は、湖のほとりで、新たな復讐を誓いました。
以上、映画「修羅雪姫」のあらすじと結末でした。
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