映画「スモーク・アンド・ミラーズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スモーク・アンド・ミラーズ 1000の顔を持つスパイの紹介：2015年スペイン映画。スペイン政府の裏切りにあった諜報員パエサの元へ、公金15億ペセタを横領した治安警備総局の局長ロルダンが助けを求めます。パエサは、ロルダンを利用して政府に復讐をしようと考えます。実話事件を元に描いています。
監督：アルベルト・ロドリゲス 出演者：エドゥアルド・フェルナンデス（フランシスコ・パエサ）、ホセ・コロナド（ヘスス・カモエス）、カルロス・サントス（ルイス・ロルダン）、マルタ・エトゥラ（ニエベス）、エンリク・ベナベント（カストゥレリ）ほか
この解説記事には映画「スモーク・アンド・ミラーズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スペイン政府管轄の秘密組織に属する諜報員パエサは、顔が公にされる失態を犯します。1994年マドリード。５年ぶりに帰国したパエサは、国家の裏切りで不当入手が立証され、豪邸とオフィスは差し押さえられます。更に、長年連れ添った妻グロリアと離婚前提の別居となります。
治安警備総局の局長ルイス・ロルダンがパエサの元を訪れ、横領した公金を守ってほしいと依頼します。パエサはロルダンから金を奪うことで、裏切られた国家に対する復讐を決意します。パエサはロルダン夫妻をパリにある自身のアパートに匿い、手厚い保護で夫妻の信頼を勝ち取ります。不安な状況の中、ロルダンは妻ニエベスの妊娠を知り喜びます。今後の身の振り方の不安を覚える夫妻は、パエサの口座に横領した15億ペセタを移すことにします。その後、容疑者隠匿の罪でニエベスは逮捕され、夫妻が再会したのは１年後となります。
妻と離れたロルダンは、パエサが用意したとあるビルに一室に身を潜めます。パエサは相棒ヘススと仲間たちを使い、ロルダンの横領した公金の秘匿に着手します。一方パエサは、計画がバレないように、妻と離れて不安に陥るロルダンのサポートをします。仲間が逮捕されたことによりパエサに、国家を揺るがすロルダンの公金横領の捜査の手が及びます。捜査の手をかわし、パエサは計画を続行します。独自のルートでパエサは、ロルダンの自首と減刑をスペイン政府から取り付けます。パエサの手中にあるロルダンは、彼の提案を受入れスペイン帰国を決意します。
1995年２月27日。スペインの地に降り立ったロルダンは、自首ではなく逮捕となり、政情は混乱を極めます。全てパエサが仕組んだものです。そしてパエサは、ヨリが戻ったグロリアを残し姿を消します。後にバンコクでパエサが心臓発作で亡くなり、グロリアの元に彼の遺品が届きます。ロルダンは30年の実刑が下されますが、15年で釈放されます。第２子出産後、夫妻は別居となります。15億ペセタの行方は知れず、計画に加わった仲間の不審死が続いたことを知ったヘススは、パエサに騙されたと悟ります。パエサの犯罪の時効が成立した2004年、パリでパエサらしい人物が目撃されます。その人物は、引退して貯金で暮らしているそうです。
以上、スモーク・アンド・ミラーズ 1000の顔を持つスパイのあらすじと結末でした。
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