スネークヘッドテラーの紹介:2004年カナダ映画。巨大化した雷魚と人間の戦いを描くパニック・ホラー。北米のカルタス湖で外来種の雷魚が大量発生し、在来種に深刻な被害を出し始めた。毒性の強い農薬を湖に散布し、魚を窒息死させることで事態は何とか解決する。2年後、動物や住人が「何か」によって食い殺される事件が起こった。獰猛な肉食獣の仕業だと考えた保安官パトリックは湖を調べ始める。すると驚くべき事実が明らかになった。犯人は、巨大化した雷魚だったのだ。
監督:ポール・ジラー 出演者:ブルース・ボックスライトナー(パトリック・ジェームズ)、キャロル・アルト(ロリ・デイル)、ウィリアム・B・デイヴィス(ジェンキンス博士)、ダグ・エイブラハムズ(クラーク)、アリステア・エイベル(サミー)ほか
映画「スネークヘッドテラー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スネークヘッドテラー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スネークヘッドテラーの予告編 動画
映画「スネークヘッドテラー」解説
この解説記事には映画「スネークヘッドテラー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スネークヘッドテラーのネタバレあらすじ:雷魚の大量発生
舞台は現代の北米、田舎町カルタス。町の湖で外来種の雷魚が大量発生し、在来種を全滅させる勢いで食い殺していました。州政府は毒性の強い農薬を湖に散布し、魚を窒息死させることで事態の解決を図ります。
2年後。町の保安官パトリック・ジェームズは、湖畔で遺体が発見されたとの通報を受けて現場に急ぎました。湖には町民レイの食いちぎられた腕が浮かんでいます。パトリックは獣の仕業だろうと考えました。
翌日、パトリックの一人娘アンバーは、恋人ジェームズと一緒に湖畔のパーティーに参加していました。ジェームズは友人ルークの挑戦を受け、湖で泳ぎの競争をすることになります。湖に飛び込み、順調にルークとの距離を広げていくジェームズ。しかし突然苦しみ出し、水面を真っ赤に染めながら沈んでいきました。
警察が到着し、パトリックは嘆くアンバーを抱きしめます。遺体は検視官事務所に運び込まれ、ジェンキンス博士によって調べられました。博士によると、歯型が一致したことからジェームズとレイは同じ生物に噛み殺されたようです。遺体にはその生物のものと思われる歯が残っていました。
明朝、パトリックは急いで町長を訪ね、湖を閉鎖すべきだと警告します。しかし町長は賛成しませんでした。2年前の騒動以来、町は不景気のどん底で、危険生物が湖にいるという証拠が無い以上、経済を止める訳にはいかないと言うのです。
スネークヘッドテラーのネタバレあらすじ:再びの悪夢
淡水資源局の生物学者、ロリ・デイルが調査のためカルタス町にやって来ました。彼女もこの町の出身です。歯のサンプルを見たロリは「雷魚だわ」と呟きました。実際、マレーシアでは雷魚が子どもを襲ったという報告もあります。歯の大きさから推定するに、見たこともないほど大型の雷魚が潜んでいる可能性がありました。
その情報を新聞記者のサミーが掴み、記事を書き上げます。しかし彼の指示で雷魚の撮影に湖へ行ったカメラマンは、大きく獰猛な雷魚によって食い殺されてしまいました。
パトリックとロリも湖へ向かい、まず水を調査してみることにします。ロリによると、2年前に大量発生した雷魚は発達した胸ビレで地面を蹴って進むことが出来る上、喉の内膜が空気中の酸素を吸収出来る仕組みになっていました。つまり体が乾燥しない2、3時間の間は、陸上でも活動出来るのです。
雷魚はおそらく湖中の生物を食べ尽くして増えており、そのため人間を襲っていると考えられました。問題は巨大化した原因だとロリは首を傾げます。その夜、サミーは道路を這っていた雷魚に襲われ殺されてしまいました。しかし彼の記事は新聞に載り、殺人雷魚の噂は瞬く間に広がります。すると州全域から冒険好きな釣り人が町に集まり、雷魚を釣り上げようと湖に繰り出しました。
一方、湖水を調べていたロリは、ヒト成長ホルモンのジェノトロピンが水中に含まれていると突き止めます。これを摂り続けたため、雷魚が巨大化したのです。
スネークヘッドテラーのネタバレあらすじ:惨劇の原因
湖では、雷魚を釣り上げた人々が腹を裂いていました。すると中から人間の手が出てきます。これで雷魚が人間を襲っているという事実が確定しましたが、町長はそれでも湖の閉鎖に同意しません。
人間を襲う雷魚が1匹だけではないという証拠を掴むため、パトリックとロリは湖にボートで繰り出しました。すると湖に何か撒いている町民を見つけます。彼の名前はコリン、ジェンキンス博士の弟でした。パトリック達に気付いたコリンは、慌ててその場から逃げ出します。彼が置き忘れた容器には「ヒト成長ホルモン」と書かれていました。
パトリックは検視官事務所を調べ、ジェンキンス博士がジェノトロピンを大量に購入していた書類を発見します。追い詰められたジェンキンス博士は、町のことを思っての行動だったと白状しました。2年前の農薬散布は、釣具店を営むコリンをはじめ町民を苦しめ続けています。そこで博士は魚の増殖を早めようと思い、コリンにジェノトロピンを渡したのでした。
博士にとって雷魚が生き残っていたのは想定外であり、決して悪意はなかったのだと話します。しかし結果的に雷魚は半年ほど成長ホルモンを摂取したことになり、既に何百、何千匹に増えている可能性がありました。その時、パトリックに思わぬ知らせが入ります。アンバーが友人達と一緒にボートで湖に出たらしいのです。
スネークヘッドテラーのネタバレあらすじ:復讐
アンバーとルークはジェームズの復讐に燃えていました。2人は友人のクレイグ、ジャガーと一緒に武器を持ち寄って湖に出ます。レーダーに反応した雷魚を追っていると、他の釣り人から危険だと注意されました。そこに大量の雷魚が集まって来ます。
アンバー達は必死に応戦しますが、雷魚の勢いは凄まじく、クレイグが犠牲になってしまいました。パニックになったジャガーは誤って釣り人が乗っていたボートのエンジンを撃ってしまい、爆発炎上。アンバーは浸水するボートを操縦し、近くの離れ小島に上陸しました。
アンバーとジャガーは足を負傷したルークを連れて森の中に入ります。桟橋があったので、誰か住んでいるのだろうと考えたのです。3人はやっと山小屋を見つけましたが、住人は既に雷魚に食い殺されていました。
次にボートを探しに浜辺へ戻りますが、空振りに終わります。ルークの容態が悪化し、更に雷魚が集まってきたため3人は急いで山小屋へ向かいました。
その頃、コリンは残ったジェノトロピンを浜辺に埋めようとしていました。しかし気付いた時には雷魚に囲まれており、彼はそのまま食い殺されてしまいます。
スネークヘッドテラーの結末:最後の戦い
夜の闇の中、アンバー達は必死に山小屋を目指していました。忍び寄る大量の雷魚に、ジャガーは悲鳴を上げます。一方のパトリックとロリは、クレイグのボートを発見して離れ小島に上陸していました。ジャガーの悲鳴を聞きつけた2人は、急いで声の方へ向かいます。
やっと山小屋に到着したアンバー達は、出入り口を塞ぎ武器を集めて立てこもることにしました。しかし周囲は大量の雷魚に囲まれています。どこからともなく侵入した雷魚を相手に、銃や斧で応戦するアンバーとジャガー。しかし奮闘虚しく、ルークが食い殺されてしまいました。
そこにパトリック達が到着します。パトリックは山小屋の外から、ゴム製の長靴と手袋を見つけるよう叫びました。そしてアンバー達をロリに任せ、1人桟橋へ戻ります。長靴と手袋を入手したアンバーとジャガーはロリの助けもあり、何とか山小屋から脱出しました。
パトリックは送電線を銃撃して落とし、湖に入れて雷魚を感電死させるつもりです。しかし彼の前に、クジラ並みの巨大な雷魚が現れました。必死に戦うパトリックは、到着したアンバー達に送電線を湖に落とすよう叫びます。アンバーが指示通りにすると、一瞬の静寂の後全ての雷魚が感電死しました。親子が無事を喜んで抱き合い、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「スネークヘッドテラー」のあらすじと結末でした。
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