恐怖の報酬【オリジナル完全版】の紹介:1977年アメリカ映画。1953年の同名フランス映画をリメイクした作品でオリジナル完全版は2018年に日本公開されました。危険なニトログリセリンを運ぶことになった4人のならず者が南米のジャングルなど待ち受ける困難に挑んでいく姿を描きます。公開当時、北米以外では30分カットされた短縮版しか上映されなかった本作でしたが、ウィリアム・フリードキン監督自ら4Kデジタル・リマスターを施し、カットされたシーンも加えたオリジナル完全版として復活させました。
監督:ウィリアム・フリードキン 出演者:ロイ・シャイダー(ジャン・ドミンゲス)、ブリュノ・クレメール(ビクトル・“セラーノ”・マンソン)、アミドゥ(マルティネス)、フランシスコ・ラバル(ニーロ)、ラモン・ビエリ(コーレット)ほか
映画「恐怖の報酬【オリジナル完全版】」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「恐怖の報酬【オリジナル完全版】」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
恐怖の報酬【オリジナル完全版】の予告編 動画
映画「恐怖の報酬【オリジナル完全版】」解説
この解説記事には映画「恐怖の報酬【オリジナル完全版】」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
恐怖の報酬【オリジナル完全版】のネタバレあらすじ:起
メキシコ・ベラクルス。ナチス残党狩りの殺し屋のニーロ(フランシスコ・ラバル)はホテルにいた標的の男を始末して立ち去りました。
イスラエル・エルサレムでは銀行の爆破事件が発生、犯行に関わった過激派グループは警察に摘発され、ただ一人爆弾担当のマルティネス(アミドゥ)だけが逃げ延びました。
フランス・パリでは、不正融資で多額の焦げ付きを作ってしまった銀行家のビクトル・“セラーノ”・マンソン(ブリュノ・クレメール)が隠蔽工作に失敗、更には不正に手を貸した義弟が自殺したことから、追い詰められたセラーノはフランスから逃亡しました。
アメリカ・ニュージャージー州エリザベス。賭場荒らしをしていたジャン・ドミンゲス(ロイ・シャイダー)の一味が逃げる途中にマフィアのボスの弟に重傷を負わせてしまい、しかも逃げる途中に衝突事故を起こしてしまいます。マフィアの報復を恐れたドミンゲスは一人でその場から逃げ出し、ジャングルに囲まれた南米のポルヴェニールの小さな村に身を隠すことにしました。
恐怖の報酬【オリジナル完全版】のネタバレあらすじ:承
ポルヴェニールの村には、世界各地から犯罪者やならず者など訳ありの男たちが集まっていました。メキシコからやってきたニーロ、イスラエルから逃げてきたマルティネス、フランスから逃げてきたセラーノ、そしてドミンゲスもまたしかりでした。
そんなある日、ポルヴェニールから300kmほど離れた山の上の油田で火災が発生しました。石油会社の支配人は、火を鎮火するためには爆薬を爆発させ、その爆風を利用して消火するしかないと爆発物の専門家から指摘されましたが、あいにく村の倉庫に保管されていたのはわずかな衝撃でも大爆発を起こしかねない、非常に危険なニトログリセリンがあるのみでした。そこで石油会社の支配人はニトログリセリンを油田まで運ぶ4人のトラック運転手を1人1万ドルと偽造パスポートという報酬付きで募集することにしました。そして、数多くの志願者の中から選抜されたのは、ドミンゲス、セラーノ、マルティネスとその友人マルケスの4人でした。
恐怖の報酬【オリジナル完全版】のネタバレあらすじ:転
出発当日、マルケスは何者かに殺害され、代わりにニーロが運搬係に加わることになりました。4人は2台のトラックに分乗、それぞれにニトログリセリンを積んで油田を目指すことになりました。ドミンゲスとニーロ、セラーノとマルティネスがそれぞれダッグを組み、最初の難関である車幅ぎりぎりの細い道を危うく崖下に落ちそうになりながらも走破しました。
次の難関は今にも落下しそうな壊れかけの吊り橋でした。折しも現地は激しい雨風に襲われており、ドミンゲスは怖気づいて逃げようとするニーロを一喝すると先行して激しく揺れる吊り橋を突破、続いてセラーノとマルティネスのトラックをワイヤーで牽引して突破させました。
次なる難関は、道を塞ぐ巨大な倒木でした。どうすることもできず悩むドミンゲスらに、爆破のスペシャリストだったマルティネスが積荷のニトログリセリンを使って倒木を爆破することを提案、慎重に仕掛けた末に何とか倒木を爆破することに成功しました。
恐怖の報酬【オリジナル完全版】の結末
難関を突破し、ひと安心したセラーノとマルティネスでしたが、気が緩んでいる間にタイヤがパンクしてしまい、トラックは二人を乗せたまま崖下へと転落、大爆発を起こしてセラーノとマルティネスは命を落とました。
それでも先を急ぐしかないドミンゲスとニーロでしたが、今度は地元の反政府ゲリラが襲撃を仕掛けてきました。ニーロはゲリラを射殺しながら移動を続けましたが撃たれてしまい、逃げる途中で息を引き取りました。唯一生き残ったドミンゲスでしたが、今度は肝心のトラックがガス欠を起こしてしまい、ドミンゲスは最後の手段として素手でニトログリセリンを目的地まで運び入れることに成功しました。
任務を果たし、巨額の報酬と偽造パスポートを手にしたドミンゲスがいよいよポルヴェニールから離れようとしたその時、ドミンゲスを追ってきたマフィアがポルヴェニールにまで迫っていました。
以上、映画「恐怖の報酬【オリジナル完全版】」のあらすじと結末でした。
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