映画スパイダーマン2の紹介:2004年アメリカ映画。ピーターはメリージェーンを今でも密かに思いながら、スパイダーマンの使命を全うしていた。そんなある日、スパイダーマンに異変が起き継続不可能な状態に陥る。しかし新たな敵が現れ再び、スパイダーマンのコスチュームを着る事となる。
監督:サム・ライミ 出演者:トビー・マグワイア、キルスティン・ダンスト、ジェームズ・フランコ、アルフレッド・モリーナ、ローズマリー・ハリスほか
映画「スパイダーマン2」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スパイダーマン2」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スパイダーマン2の予告編 動画
映画「スパイダーマン2」解説
この解説記事には映画「スパイダーマン2」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スパイダーマン2のネタバレあらすじ【MJへの想い】
叔父の墓の前でスパイダーマンへの道を歩むと決めMJに別れを告げてからも、ずっとMJの事を思いながら過ごしていた。MJは夢を叶え舞台女優になっており、香水の看板にも写真が大きく載るくらいにまで成長していた。大学生になったピーターはピザ屋でバイトをしながら、スパイダーマンの任務もこなしていた。しかしスパイダーマンの任務は急務で、MJの事も大学もバイトさえもままならない状態であった。ついに遅刻ばかりしていたピザ屋のバイトをクビになってしまい、お金に苦労する毎日であった。MJはピーターの事が好きだったが、いつまで待っても会いに来てくれないピーターの事が信じられなくなっていた。そしてピーターとは違う彼氏と付き合い始めるのだ。
スパイダーマン2のネタバレあらすじ【ピーターの誕生日】
誕生日に久しぶりにMJとハリーが叔母の家に集まってくれ、お祝いをしてくれる。ハリーは今でも父を殺したと疑ってやまないスパイダーマンの事を憎んでいた。そしてその写真を撮っているピーターにも嫌味を言ってくるのだ。ハリーは父亡き後、会社を引き継ぎピーターが尊敬しているオットー・オクタビアスと「核融合特別プロジェクト」を進めていた。ピーターとハリーはお互い親友でいたがっていたが、スパイダーマンの事がある為なかなか上手く行かない。2人が帰った後、机の上に「抵当権通達通知」が来ているのを見つけ、叔母の家のローンが滞っていて叔母さんが困っている事を知ってしまう。「気にしないで」と言う叔母は、ピーターに誕生日プレゼントだと言い20ドルをくれる。家の事を気にして「貰えない」と断るピーターに「貰らいなさい、大した額じゃないの」とついつい大声を上げてしまう。そして亡くなった叔父の事を、嘆くのであった。
スパイダーマン2のネタバレあらすじ【オットーとの出会い】
オットーの実験に投資をしているハリーの紹介で、尊敬するオットーと会える事が出来たピーターは「核融合装置」について話をする。オットーが作り上げた装置は素晴らしい物だったが、ピーターは少しでも狂いが生じれば危険だと見解する。しかし絶対的な自身のあったオットーと妻のロージーは、心配するピーターを他所に公開実験を楽しみにするように言う。ロージーに恋人の事を聞かれるが、言葉を濁して「よく分からい」と言うと、オットーが「君が分からないで誰が分かる?」と茶化す、ロージーは「秘密の恋なのよ、そっとしておいてあげましょう」とフォローをしてくれる。するとオットーが「愛の様に複雑な物を内に秘めておくと病気になる」と言う。
スパイダーマン2のネタバレあらすじ【MJの舞台とスパイダーマンの異変】
オットーの話を聞き、MJに気持ちを伝えたくて舞台を必ず見に行くと約束したピーターは、3本の花を持って劇場へと急いでいた。しかし途中で事件に遭遇してしまい、スパイダーマンの任務で遅れ結局舞台を見る事が出来なかった。MJは空席を見つめがっかりしピーターの事を考えるのはやめる事にし、付き合いだした彼氏と真剣に交際をする。劇場に入れなかったピーターは外でずっと待っていたが、出て来たMJが彼氏と帰る様子を見て静かに立ち去るのだ。ピーターの前を通り過ぎるパトカーをスパイダーマンの姿で一緒に追うが、クモの糸が途中で出なくなりビルから落ちてしまう。次の日MJに電話をし留守電に劇場には行ったが入れなかったと告げると、料金が足らず電話が切れてしまう。MJに本当の自分の姿をバラし気持ちを伝えたいと思うピーターだったが、そうすればMJが危険な目に合うと考えると気持ちを伝える事は出来なかった。
スパイダーマン2のネタバレあらすじ【核融合実験】
核融合に必要なトリチウムを、ハリーの会社が支援していた。ハリーと共にオットーの実験を見に来ていたピーターがそこで見た物は、オットーが作り上げた4本のアームが付いた機械であった。核融合を成功させる為に助手としてオットーが作り上げたロボットで、熱にも磁気にも左右されなくまたそれ自体が高度な知能を持っていた。その装置をオットーは自分の体に装着し、オットーの小脳にナノワイヤーで直接直結させた。「高度な知能を持っているのであれば、博士自体がアームに操られるのでは?」と言う問いに、「制御チップが脳の活動を制御し、支配される事なくコントロールし続ける事が出来る」と安全である事を伝えた。実験は成功したかの様に思えたが、力がどんどん増すシステムに危険を感じ実験を中止した方が良いと告げるが、オットー聞く耳を持たなかった。スパイダーマンが現れ核融合装置のプラグを抜こうとすると、オットーが邪魔をした為建物が大きく崩れ妻であるロージーを亡くしてしまう。建物は爆発して装置も壊れてしまったが、スパイダーマンがプラグを抜いたおかげで大惨事にならずに済んだ。命を助けられたにも関わらずハリーだけは、スパイダーマンのせいですべて失ったと恨みが増す。
スパイダーマン2のネタバレあらすじ【ドクター・オクトパス誕生】
オットーに取り付いたアームを外す為の手術が行われようとしていた、しかしアーム自体が自分の意思でそれを阻止し手術に当ったスタッフを全て殺してしまう。オットーにはまだ人間の心が残っており妻を亡くした事で、核融合装置を自らの手で水に沈め終わりにしようとしていた。しかしアームがそれを許してくれなかった、それよりも核融合装置を完成させる様指示してくる。オットーは自らと葛藤したがアームに完全に支配され、装置を作る為には資金が必要だと命令を受けるのだ。新聞社では4本の腕を持つオットーの事を「ドクター・オクトパス」と名付けて記事にしようとしていた。
スパイダーマン2のネタバレあらすじ【銀行を襲うオクトパス】
家のローン返済を何とかしようと叔母と二人で銀行に来ていたピーターだったが、担保がないため融資は受けられたかった。その時オクトパスが銀行を襲うのだが、スパイダーマンが現れ銀行強盗を阻止しようとする。しかしまたクモの糸が出なくなり、オクトパスに逃げられてしまうがその時叔母を連れ去って行ってしまった。助けに向かうスパイダーマンは何とか叔母を救い、叔母の協力もありオクトパスを追いやったのだ。
スパイダーマン2のネタバレあらすじ【編集長の息子のパーティー】
編集長に頼まれ月で初めてフットボールをやる事となった、息子のパーティーの写真を撮りにピーターは来ていた。現れた編集長の息子ジョンの隣には、MJが並んで歩いていた。いつまで待っても何も変わらないピーターはMJに嫌味を言われてしまい、ハリーにはMJや父の事そしてスパイダーマンをネタに写真を撮っている事を恨まれ、酒に酔ったハリーに何度も平手で殴られ続ける。そんな時、MJがジョンと結婚すると発表がありショックを受ける。スパイダーマンの姿でビルからビルに飛び移るが、またもやクモの糸が出ずに地面に叩きつけられる。そしてオクトパスとスパイダーマンが共謀に銀行強盗を働いたという、嘘の見出しの新聞を見つける。
スパイダーマン2のネタバレあらすじ【スパイダーマン廃業】
スパイダーマンに起きている異変をおかしく思い、何処か悪いのではないかと医者を訪ねる。しかし体は何処も悪く無く、自分がスパイダーマンだという事は隠し、夢の中ではスパイダーマンだと言いその不調を訴える。すると医者は「スパイダーマンになる必要はないんじゃないかな、なるから壁から落ちる。別の生きる道がある」と言われ、スパイダーマンである意味を考える。そして2度とスパイダーマンにはならないと決め、コスチュームを路地裏のゴミ箱に捨てるのだ。そのコスチュームを拾ったと新聞社に持ち込む者がいた、そして編集長は「スパイダーマン廃業」の見出しで新聞を出した。
スパイダーマン2のネタバレあらすじ【別の人生を生きるピーター】
スパイダーマンの能力を失ったピーターは、目も元通り悪くなり眼鏡をかけ、運動神経も以前の様に悪くなっていた。しかし平穏に毎日大学にも行き、初めてMJの芝居も見に行く事が出来た。結婚する事が決まっているMJに、もう一度やり直して欲しいと懇願する。以前は自分を好きだと言ってくれたMJに、その時は自分にはやるべき事があった事、以前とは状況が変わった事を必死に告げるが、MJはピーターに「ややこしくしているのはあなた」と言われ呆れられるのだ。そして叔母にも叔父が亡くなった日の事を正直に話したが、叔母はショックを受けピーターが差し伸べた手をはらい自分の部屋へと言ってしまう。
スパイダーマン2のネタバレあらすじ【オットーと取引】
核融合装置を完成させていたオットーは、最後に必要なトリチウムを貰いにハリーの元へとやって来ていた。ハリーは「町を破壊するつもりか」と言いその要件を断ると、オットーはハリーの足を掴み階上から落そうとする。するとハリーが取引を申し出る、その取引とは「スパイダーマンを生きたまま連れて来い」と言うものだった。オットーが「何処に居る?」と尋ねると、ハリーはスパイダーマンの写真を撮っているピーターから聞き出せば言いと教え、しかしピーターには決して手を出すなと言う。オットーは「トリチウムを用意しておけ」と言うと立ち去って行った。
スパイダーマン2のネタバレあらすじ【スパイダーマン再び】
スパイダーマンが居なくなり、再び犯罪が増え始めていた。火災現場に出くわしたピーターは自分の力だけで少女を助け出した、しかし中にはまだ人が残っており亡くなった事を知り落ち込むピーターは、自分はどうしたらいいのかと考えるのだ。引っ越しの決意をした叔母の家を訪ねると、もう引っ越しの準備をしていた。叔母に叔父の事を謝ると「過去の事はもう良い、でも告げてくれた事はとても勇気がある事」だと褒めてくれるのだ。向かいのヘンリーの将来の夢はスパイダーマンになる事だった。叔母はスパイダーマンの偉大さや苦しみ、そしてどれだけ必要かという事をピーターに言う。そんな時、MJに呼び出され「確かめたい事がある」と言われる。MJは昨晩ジョンとキスをして何か違うと感じ、もう一度ピーターとキスをし確かめようとしていた。その時オクトパスが現れ、スパイダーマンを連れて来いと言い、MJを連れて行ってしまうのだ。MJを助ける為、再びスパイダーマンになる事を決めたピーターだった。
スパイダーマン2のネタバレあらすじ【オクトパスとの死闘】
スパイダーマンとオクトパスは電車の上での死闘が繰り広げる、オクトパスによって電車から投げ出された人をクモの巣で助けるなど、スパイダーマンはMJを助けるという強い心で以前の力を取り戻していた。オクトパスは電車の速度を最大にしブレーキを壊すと、スパイダーマンに「止めてみろ」と言う。電車の前に回ると足で電車を止めようとするが無理だった、するとビルというビルにクモの糸を何本も投げると自分の力で引っ張り電車を止める事に成功した。電車を止めるとピーターは気を失ってしまう、皆に支えられ電車の中央へと運ばれたスパイダーマンのマスクは取れていて素顔が見えていた。それを見た市民たちはスパイダーマンの正体がまだほんの少年である事を知る、目を覚ましたピーターに「安心して誰にも言わない」と市民たちは言った。マスクを拾ってくれた子供からマスクを受け取ると、ピータに子供たちは「戻って来てくれて良かった」と喜ぶ。そこへオクトパスが戻って来て、憔悴しきったスパイダーマンを連れ去って行くのだ。
スパイダーマン2のネタバレあらすじ【ハリーに正体がバレる】
スパイダーマンをハリーの家に届け、トリチウムと交換するとオクトパスは去って行った。ハリーはスパイダーマンのマスクを取りその素顔を見る、そしてスパイダーマンがピーターである事を知り愕然とする。ピーターが目を覚ましMJが浚われた事を告げ、オクトパスの居場所を聞くとハリーは「まさか、トリチウムをくれとだけ」と言った、そしてピーターは核融合装置をオットーが作り上げた事を悟るのだ。ハリーは混乱していた、そんなハリーの耳に父親の声が聞こえピーターに復讐しろと告げる。鏡に映る父に「嫌だ」と物をぶつけ鏡を割るとそこには、ゴブリンが使用していた爆弾やグライダーが隠されていた。
スパイダーマン2のネタバレあらすじ【核融合装置を作動させる】
核融合装置と一緒にMJはそこに摑まっていた、スパイダーマンが駆け付け装置を止めようとオクトパスと戦う。その間にも装置はどんどん力を増し大きくなっていった、なかなか決着がつかなくどうすれば良いか考えるピーターは、スパイダーマンのマスクを自ら取りピーターの姿でオットーに話しかける。ピーターの顔を見るとオクトパスはオットーの心を取り戻しつつあったが、アームによってオットーとオクトパスの狭間で揺れ動いていた。以前にピーターに話してくれた「知性とは人類の為に使う授かりものだ」と言う言葉を訴えかける。「他人の事を考える時、時には自分の夢さえも諦めなければいけない」と叔母に言われた言葉を言うとオットーは、ようやくアームの乗っ取りから自分を取り戻した。そして川に沈めるしか装置を止める手段はないと言い、自らの命と引き換えにオットーは装置を川へと鎮めた。
スパイダーマン2のネタバレあらすじ【MJにスパイダーマンの正体がバレる】
マスクを外していたスパイダーマンは、MJにピーターである事がバレていまう。MJを愛しているがスパイダーマンでいる以上は危険が伴うから、MJとは一緒に居られなかったと告げる。クモの糸でMJを下へと降ろすと、迎えに来ていたジョンと抱き合うMJを見つめるしかなかったピーターであった。MJはジョンとの結婚式を迎えていたが、ある女性に一枚の紙切れを渡され、それを見たMJは結婚式会場からドレス姿でピーターの元へと駆け付ける。そしてピーターに自分の気持ちを伝え共に生きたいと訴える、ピーターは一緒に居るのは危険だと言うがMJは一緒に危険に立ち向かいたいと言うのだ。「愛している」と言うMJがピーターに「何か言ってよ」と言うと「ありがとう、メリージェーン・ワトソン」と言い抱きしめキスをした。その時パトカーのサイレンが鳴る「やっつけてきて」とMJは言いピーターを送り出す。全て吹っ切れたスパイダーマンは、勢いよく窓から町へと飛び出して行った、その姿を見送るMJであった。
以上、映画「スパイダーマン2」のあらすじと結末でした。
映画スパイダーマンシリーズのネタバレあらすじ一覧
スパイダーマン(2002年)のネタバレあらすじ結末
スパイダーマン2(2004年)のネタバレあらすじ結末
スパイダーマン3(2007年)のネタバレあらすじ結末
アメイジング・スパイダーマン(2012年)のネタバレあらすじ結末
アメイジング・スパイダーマン2(2014年)のネタバレあらすじ結末
スパイダーマン:ホームカミング(2017年)のネタバレあらすじ結末
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年)のネタバレあらすじ結末
「スパイダーマン2」感想・レビュー
-
いい映画ですね。もちろんアクションシーンも多いのだけど、今回はスランプになってしまうスパイダーマン。糸が出せないから活躍できない。精神が落ち込む事件もあり、もう廃業を決意するが・・・後半で電車で戦闘シーンがあるのですが、倒れてマスクが取れてしまい大勢に正体がばれてしまう。日本ならシャメ取られる場面ですが。人々はまだ若い青年だと驚きそっと、マスクをかぶせてあげる。ここ泣けます。優しさには優しさで返す。当たり前だけど皆都合で裏切ってしまうことあるから、ここは自分を見つめ直すシーンですね。スパイダーマンのおばあさんとの関係もいい。ヒューマンドラマの一面があるアクションものです。
アメコミヒーローといえばスーパーマンみたいに正義の為に戦う、とにかく善の存在だと思ってましたが、スパイダーマンは一味違いました。
ヒーローでいることによる弊害がたくさんあり、ヒーローでいることに疑問を持ったり、疲れたり・・・。主人公は普通の大学生でいたい自分と、自分の力を有意義に使わなくてはという思いの間で揺れ動くのが人間味あふれていて、他のアメコミヒーローと違う感情移入の仕方をしてしまいます。