映画「消されたヘッドライン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
消されたヘッドラインの紹介：2009年アメリカ,イギリス映画。イギリスBBCテレビの人気ドラマ『ステート・オブ・プレイ～陰謀の構図～』を映画化したサスペンス作品で、友人である下院議員のスキャンダルに巻き込まれた新聞記者が巨大軍事企業の利権が絡む陰謀の構図を暴くため立ち上がる姿を描いています。
監督：ケヴィン・マクドナルド 出演者：ラッセル・クロウ（カル・マカフリー）、ベン・アフレック（スティーヴン・コリンズ）、レイチェル・マクアダムス（デラ・フライ）、ロビン・ライト・ペン（アン・コリンズ）、ジェイソン・ベイトマン（ドミニク・フォイ）ほか
この解説記事には映画「消されたヘッドライン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アメリカ・ワシントン郊外のジョージタウンで黒人男性が殺し屋ロバート・ビンガム（マイケル・ベレッセ）に射殺され、たまたま目撃していたピザ配達人も撃たれて意識不明の重体になるという事件が発生しました。翌日、地元新聞社「ワシントン・グローブ」の記者カル・マカフリー（ラッセル・クロウ）が事件現場を訪れ、馴染みのドナルド・ベル刑事（ハリー・J・レニックス）に聞き込み取材を敢行しました。同じ時期、マカフリーの大学時代の友人で今や将来を嘱望される下院議員となったスティーヴン・コリンズ（ベン・アフレック）の調査員兼助手だったソニア・ベーカー（マリア・セイヤー）が地下鉄に撥ねられて死亡していました。当初は単なる事故か自殺かと思われていましたが、巨大軍事企業「ポイントコープ社」の利権に絡む癒着に関する公聴会の議長を務めていたコリンズが公聴会の席で涙を流したことから、マスコミはこぞってコリンズとソニアの関係を調べ上げ、その結果二人は愛人関係にあったことが暴露されました。
コリンズはマカフリーの元を訪れ、ソニアが事件当日に送って来たメールを見せると彼女は自殺でも事故でもなく何者かに殺害されたのではないかとの考えを伝えました。マカフリーは、コリンズの記事を手掛けるワシントン・グローブのウェブ担当記者デラ・フライ（レイチェル・マクアダムス）に警察への聞き込みと地下鉄の監視カメラを確認するよう指示する一方、先日射殺された黒人男性の携帯電話からソニアの番号を発見しました。黒人男性とソニアの繋がりを調べるマカフリーは、黒人男性の友人だったというホームレスのマンディ・ブロコウ（サラ・ロード）からソニアの盗撮写真の情報を得ました。更に調査を進めるマカフリーは、事件の背後にコリンズを陥れようと目論むポイントコープ社の陰謀があるのではないかと疑いました。その頃、コリンズは妻アン（ロビン・ライト・ペン）と共に記者会見に応じ、自らの過ちを認めました。
先日撃たれたピザ配達人が意識を取り戻したことを知ったマカフリーはフライを病院に向かわせますが、配達人は何者かに狙撃されて殺害されました。ワシントン・グローブも実はポイントコープのグループ企業のひとつであり、編集長キャメロン・リン（ヘレン・ミレン）らは警察から証拠隠匿を要求されました。地下鉄の監視カメラのデータを調査していたフライは、病院で配達員を狙撃した男と事件当日に地下鉄のホームにいた男が同一人物（＝ビンガム）であることを掴みました。やがてマカフリーは、ソニアの盗撮写真に写っていたポイントコープ関連会社のドミニク・フォイ（ジェイソン・ベイトマン）に接触、ソニアがポイントコープ社に雇われたスパイであるという証言を得ました。
マカフリーは、ソニアとコリンズを引き合わせたのがポイントコープに近い院内総務ジョージ・ファーガス議員（ジェフ・ダニエルズ）であることを突き止め、彼こそが一連の事件の黒幕ではないかと疑いを持ち、ソニアがスパイでありながら本気でコリンズを愛してしまったことから裏切り者と見なされて殺害されたと確信しました。しかし、コリンズすらも知らなかったソニアの報酬金額をなぜかアンが知っていたことに疑問を抱いたマカフリーは、コリンズとビンガムが湾岸戦争時代の戦友だったことを突き止めました。コリンズは全てのスキャンダルをポイントコープ社の責任であるかのように装おうとしていたのです。マカフリーを殺害しようとしたビンガムは駆け付けた警察に射殺され、コリンズは逮捕されました。マカフリーとフライは共同で記事を書き上げ、それは翌日の一面を大きく飾ることになりました。
>コリンズすらも知らなかったソニアの報酬金額をなぜかアンが知っていたこと ここがマジでわからない。なぜアンは知っていたの？