トナカイは殺されての紹介:2024年スウェーデン映画。トナカイを放牧して生活している、スウェーデンの先住民族サーミ人の少女エルサは、ある男に大事にしていた子どものトナカイを殺されてしまう現場に鉢合わせします。当時は恐怖で本当のことを警察に言えなかったエルサ。10年後、トナカイは密猟者に殺され続けるも、警察は満足のいく捜査をしてくれず、サーミ人と住人との確執が浮き彫りになっていきます。
監督: エッレ・マリア・エイラ 出演: イェリン・クリスティーナ・オスカル(エルサ)、マルティン・ヴァルストロム(ローベルト)、ラーシュ=アンテ・ヴァッサラ(マティアス)、パヴヴァ・ピッチャ(ラッセ)、マグヌス・クフムネン(ニルス・ヨハン)、ほか
映画「トナカイは殺されて」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トナカイは殺されて」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「トナカイは殺されて」解説
この解説記事には映画「トナカイは殺されて」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トナカイは殺されてのネタバレあらすじ:起
トナカイを放牧して生活している、スウェーデンの先住民族サーミ人の少女エルサ。彼女の夢は他の家族と同じように、トナカイを放牧することです。そんなエルサにもトナカイが与えられ、ナステガルと名付けて可愛がります。しかし、トナカイの密猟者にまだ子どものナステガルは殺されてしまいます。その現場を陰で見ていたエルサはショックを受け悲しみます。
翌日、エルサは父親とともに警察へとやってきます。まだ幼かったエルサは、実際に犯人の顔を見ていましたが、怖くて見ていないと首を振ります。その結果、情報が少なすぎるから捜査は難しいと警察に言われ、挙句の果てには、トナカイが自分で怪我をして亡くなったのではないかと発言をします。それにエルサの父親は怒りをぶつけます。それでも警察は、盗難の処理しかできないとう回答でした。
トナカイは殺されてのネタバレあらすじ:承
それから10年後。エルサは学校で教師をしながら、トナカイの放牧の仕事を手伝っています。ある日のトナカイの放牧中、銃声が聞こえます。現場に行くと、2頭分のトナカイの頭が放置されていました。犯人を追うため、エルサはスノーモービルの跡を追うことに。すると、とある納屋にたどりつきます。警察に通報するためにも、まず証拠を集めることに。ドアの前に血痕があったため、エルサは即警察に通報をします。
待てど暮らせど警察はやってこず、通報してから2時間後にやってきました。その頃に家主が帰ってきました。その家主ローベルトはウサギの血だと言い張り、エルサに不法侵入だと責めてきます。そして、これはサーミ人の隠蔽だと主張をし、彼らのせいで生活がしづらいという不満を警察にぶちまけます。
エルサは、10年前にローベルトがナステガルを殺していたことを知っていましたが、確実な証拠が無いため彼を捕まえることができません。当時、警察で彼のことを話さなかったことをエルサは後悔します。あのとき恐怖に打ち勝って話していれば、トナカイは殺されることはなかったと。結局、警察は何もしてくれず、犯人特定はうやむやにされます。
明日はこの町にとって大事な鉱山に関する会合があるため、あまり警察を刺激するべきではないと、エルサの仲間たちは彼女をなだめます。
鉱山に関する会合当日、サーミ人は放牧がしづらくなるからと鉱山に反対意見を示します。一方サーミ人以外の住人は、トナカイのせいでスノーモービルも釣りも狩猟も禁止されていると怒り心頭です。鉱山が承認されれば、新たな雇用を生み出されると、賛成意見多数。実際にこの町では仕事が少なく、生活苦な住人が多数暮らしています。その会合でエルサは、トナカイを殺してサーミ人を野垂れ死にさせるのかと発言し、住人全員を敵に回してしまいます。このエルサの発言に、もっと穏便にことを進めたかったサーミ人内からも不満が出ます。
トナカイは殺されてのネタバレあらすじ:転
エルサの信頼しているラッセは、トナカイの放牧には未来がないという考えでした。そんなラッセは自殺をしてしまいます。落ち込むエルサにローベルトからお悔みの言葉が送られます。彼がサーミ人の未来を脅かしている大きな原因だったため、エルサはその気遣いに腹が立ち、「もうトナカイを殺さないで」と警告をします。
それから一ヶ月後。エルサはパーティーに参加をし、サーミ人の男性1人と言い感じに。その翌日、誰かがトナカイの頭をさらしているとの連絡が入ります。あまりの残虐性に、サーミ人を恨んでいる人物の行動であることは明白でした。
これまで20年以上もトナカイが殺され続けていますが、まともに警察が動いたことはありません。エルサはこの実情をマスコミに伝えると、脅迫状が届きます。他のサーミ人からも、事態を悪化させていると、エルサのこの行動は賛同されませんでした。
あの記事が出てから、嫌がらせの行動は加速し、鉱山の話が進んでいきます。また何か失言をするのではないかと心配したサーミ人は、エルサを会議に参加させることを反対します。
エルサが、私有地の牧草地をパトロールしていると、禁止されているスノーモービルと釣りをしている人物を発見します。我慢の限界がきたエルサの兄は、彼らに銃を向けるも反撃にあってしまいます。そして、再び密猟者によってトナカイが殺されます。
トナカイは殺されての結末
エルサが家で過ごしていると、ローベルトが話をしたいと、銃を持って家に侵入してきました。エルサは地下に隠れ、警察に通報をします。その後、警察がローベルトの家の家宅捜査を実施。しかし、家からは何も証拠が出なかったと、再び警察は彼を野放しにします。
もう警察は頼りにならないと考えたエルサは、ローベルトの納屋に自ら忍び込んで証拠を探しだすことに。すると奥には、トナカイを殺した証拠の遺体が多数残されていました。
ローベルトは納屋に監視カメラをつけていたため、エルサが侵入したことにすぐ気づき、急いで家に戻ってきます。エルサはスノーモービルで逃げ、ローベルトはその後を追います。凍った湖の上を走っていると、氷が割れ、ローベルトは湖に落ちてしまいます。エルサは助けようとしましたが、救うことができませんでした。
エルサは全てを警察に話し、ローベルト率いるトナカイの密猟グループは無事に逮捕されました。
以上、映画「トナカイは殺されて」のあらすじと結末でした。
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