コウノトリ大作戦!の紹介:2016年アメリカ映画。原題はSTORKS(コウノトリ達)。赤ちゃんはコウノトリが連れて来る、という寓話をドタバタ喜劇にしたアニメーション。荷物宅配業を請け負っているコウノトリ達の元へ、弟を欲しがる少年からの手紙が届きます。封鎖したはずの工場で赤ちゃんが産まれ、行きがかり上、赤ちゃんを連れて逃げ出すコウノトリのジュニアと、かつて同じ工場で産まれた18歳の少女チューリップ。この事実を隠蔽したいコウノトリの社長ハンターから、無事に逃げ切り少年のもとに赤ちゃんが届けられるのか。全篇コメディの中にも、家族を持つことの素晴らしさが伝わる作品です。
監督:ニコラス・ストーラー、ダグ・スウィートランド 声の出演:アンディ・サムバーグ(ジュニア)、ケルシー・グラマー(ハンター)、ケイティ・クラウン(チューリップ)、ほか
映画「コウノトリ大作戦!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「コウノトリ大作戦!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
コウノトリ大作戦!の予告編 動画
映画「コウノトリ大作戦!」解説
この解説記事には映画「コウノトリ大作戦!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
コウノトリ大作戦!の紹介
今回の映画は監督でもあり、脚本を書いたニコラス・ストーラーの体験談が元になっているそうです。彼には2人の娘がいて、1人目は順調に生まれましたが、2人目は難産だったらしく、科学(医療)の力を借りたそうです。その経験と、もし「コウノトリがAmazonで働いていたら?」という発想が結びついて、今回の映画になったそうですが、完成までに4年の月日を要しました。もう一人の監督であるダグ・スウィートランドは「トイストーリー」や「ファンディング・ニモ」にも関わっています。そして、この映画の日本語吹き替え版に挑戦したのはアンジャッシュさんです。渡部健さんは、主役のジュニア役。児嶋一哉さんはトーディ役に挑戦しました。最近の芸人さんは声優としての演技力もあって、侮りがたいので、必聴の価値ありです。アメリカのサイトでは66点という評価。まー、平均並みというとこでしょうか?3D版もあるそうですが、そちらは辞めておいた方がいいという意見も。笑いのツボがはまれば、楽しめるようです。自分は2Dの吹き替え版で見たので、普通に楽しめました。
詳細あらすじ解説
コウノトリ大作戦!のネタバレあらすじ:社長昇進?
太古の昔から、コウノトリは赤ん坊を配達する仕事をしていました。しかし、それは困難がありました。赤ちゃんに顔を引っ張られたり、哺乳瓶を捨てられたり、時には、4つ子のこと気もあります。袋からすり抜けて、落としそうになったり、ジャンボジェット機にぶつかりそうになったり、それらの危険を潜り抜けて行なわれていたのです。でも、現在は、そんな危険はありません。何故なら、赤ちゃん配達は18年前に禁止になったからです。2016年の18年前は1998年です。20世紀末までは赤ちゃん配達が行なわれていたことになります。それは、ある事件がきっかけだったのですが、それはともかく、現在は家電品の配達が主です。エースのジュニアは、今回電話を運んだことで、通算100万件の配達を達成に成功したことになります。そのお祝いの打ち上げを開こうとしました。誰もが予定がありました。工場の仕分けセンターは、湊や空港のように分業化がされていました。中には「エイリアン2」に登場するパワードスーツのような機械もあります。大きさは、こちらの映画の方が大きいです。さて、ジュニアが一人さびしく更衣室を去ろうとしていると、社長の腰ぎんちゃくのトーディが彼女自慢をしてきます。「なー、ジュニア見てくれよ。おいらの彼女。イカスだろ?」 オウムじゃないのに、何度も繰り返して言います。もしかすると、グラビアアイドルを自分の彼女気分で紹介しているだけのかもしれません。ジュニアの進行方向に後ずさりながら、話を続けていたものですから、椅子に当たってこけてしまいます。それでもめげずに話を続けていて、やっと要件を思い出したようです。「ジュニア、社長が呼んでるぞ。」ジュニアと言っても、社長の子供というわけではないようです。100万件の配達達成を祝ってくれるわけではなさそうです。しかし、他に思い当たることはありません。ジュニアは社長室までのエレベーターで、挨拶を試行錯誤しますが、結局、いつも通り、行き当たりばったりでいくことにしました。そして、社長室では、社長が小鳥をいじめてました。小鳥同士をアメリカンクラッカーのようにしたり、ゴルフの玉代わりにしています。社長「やー、ジュニアくん。配達売上の成績優秀な君に昇進の話がある。私は来週月曜に社長から会長になる。だから君は来週から社長だ!」 ジュニアの驚きは半端じゃありません。都市を衝撃波が怖し、地球そのものを壊すほどの衝撃です。あくまで、それはジュニアの頭の中の妄想。実際は、社長室を一歩も出ていません。社長「だが、そのためには1つ条件がある。あそこにいる人間の娘が誰か分かるかね?」ジュニア「チューリップですね。」社長「そう、孤独のチューリップ。彼女の成績はこれだ。」そこに見せられた折れ線グラフは、地を這っていて、ジュニアの成績とは比べるまでもありません。社長「彼女は、仕事をさぼってる時の成績は、まだいい。いや悪いのだが、彼女が頑張ろうとすると、余計に悪くなる。彼女も、間もなく18歳だ。人間界に返す」 ジュニア「つまり?」社長「クビだ。孤独のチューリップを月曜までにクビにできれば、君は社長だが、彼女が月曜になっても、まだいたら、君の社長へ昇進の話はなかったことにしよう」 ジュニア「分かりました。今すぐクビにしてきます。」
コウノトリ大作戦!のネタバレあらすじ:部署替え
何故、コウノトリの仕分け工場に、ただ一人、人間の女の子がいるのか? それは18年前の事件と関係していました。18年前に、ジャスパーというコウノトリ写真がいました。彼は、人間の赤ちゃんの可愛さに、血迷ってしまい、自分の物にすると言ったうえで、お届け先の地図を記す大事なペンダントを壊してしまったのです。当然、ジャスパーはクビになり、赤ちゃんは両親のもとへ届けられることがなく、コウノトリ達に育てられ、現在の孤独のチューリップになったのです。同情すべきところはあるかもしれませんが、彼女も間もなく18歳。仕事が出来なけれ ば、クビです。それに、人間界に帰れるのです。悪いことではありません。ジュニアは、チューリップに話しかけました。「おーい、チューリップ、ちょっといいかい?」チューリップは、他の鳥たちと何かを背負って、準備しているところでした。「あら、ジュニア。私のような底辺に、あなたのような有名人が話しかけてくれるなんて。ちょっと待っててね。今、そっちに飛んでいくから」(ん? 今、飛んでいくって言った?)とジュニアが思う前に、彼女達は飛んでいました。よく見ると、一緒に飛んでるメンバーも、ウズラとニワトリとエミューです。全部飛べない鳥のはずです。このコウノトリの仕分け工場では飛べない鳥も働いていて、通常は、移動にバケツのロープウェイで移動しています。今、チューリップたちはガスを引火させて飛んでいるようです。背中に背負っているのはボンベのようです。しかし一匹の鳥が、出力を全開させました。たちまち、彼女たちはバランスを崩し、スプリンクラーに火を近づけてしまいました。落ちそうになった彼女たちをジュニアが飛んで助けました。そして、現社長ハンターはカンカンです。売上表を指示しています。評価はマイナスです。しかも、わざわざマイナス分を、つけたして。工場内はスプリンクラーから出た放水で、大損害です。ジュニアは、チューリップにクビを言い渡さなければいけません。しかし、先手を打たれました。チューリップ「ああ、ジュニア。あなたのような有名人がわざわざ私の誕生日を祝いにきてくれたのにゴメンなさい。私、1つのことしか目に入らなくなってしまうの」ジュニアは「ク…」まで言いかけて、「ビ」を言うことができません。そして「君は、く…ぁんぺき(完璧)だから、部署替えだ。手紙仕分け係の課長に任命する。精進してくれたまえよ」チューリップ「まー素敵、私、頑張る。」ジュニアは、チューリップを案内します。手紙仕分け部は、18年前に、赤ちゃん配達と一緒に廃止された部署です。最近の配達はメール注文で行なわれていますし。ホコリのかぶったテーブルと机と黒電話があるだけです。でも、チューリップは張り切っています。ジュニアは、閉じ込めて「チューリップ、くれぐれも、ここから出ないように」そして、ハンター社長に、「チューリップをクビにした」と報告するのです。ハンター「ジュニア、よくやった。これで君は月曜から社ー長ーだ!」一方、チューリップは手紙の届くのを待ちますが、いつまで経っても届きません。次第に独り芝居を始めます。チューリップはニンジンのような縮れたオレンジの髪を色んな髪型にして、「怪盗丸ヒゲだ」とか言っています。それでも、部屋の外から出ない以上、会社に損害は出ません。
コウノトリ大作戦!のネタバレあらすじ:弟が欲しい
その頃、地上では、ネイトという子ども忍者が猫サングラスと死闘を繰り広げていました。勿論、ごっこ遊びです。彼には強い味方の忍者マンがいるのですが、父親であるヘンリーは、母親のサラと、個人経営のガードナー不動産の電話応対で忙しそうです。「あと5分で済むから」というヘンリーの生返事は、あてになりません。次々に電話がかかってくるからです。結局、ヘンリーは約束を守らないまま、車で移動します。電話に乗ってもレシーバー型の電話で打ち合わせをするのです。その時、ネイトは、兄弟のいる家族の車を見ました。「弟って、一番近い親友って感じだよな」とmその家族たちは話しています。ネイトは言います。「パパ、ママ、僕、弟が欲しい。どこで買うの? 僕はどこで買ったの?」ヘンリーとサラは顔を見合わせて笑いました。「ネイト、残念ながら、赤ちゃん配達は18年前に終了したのさ。それに、ネイト、私達3人家族で十分だよ。」(なら、ネイトはどうやってカードナー家に来たのでしょう?ネイトは10歳です。赤ちゃん配達が終了して8年後の子供です。普通に自然分娩なのでしょうか?)ネイトは諦めません。倉庫の中で、コウノトリへの赤ちゃん配達の申込書を見つけます。そして、書き始めるのです。「私達はヘンリーとサラ、完璧なる大人のガードナー夫妻です。私達の子供のネイトのために弟を作ってあげようと考えました。弟は忍者マンでなければいけません。コウノトリさん、よろしくお願いします。追伸(PS)これを書いたのはネイトじゃありません。本当だからね。」翌朝、ネイトはポストに投函します。さっそく配達されていきます。まず人間たちが運び、港でペリカンが受けとり、そこから絶海の孤島に飛んでいき、さらに上空のコウノトリ工場に運んでいくのです。そして、18年ぶりに手紙が届いたのです。そこにはチューリップがいたから大変です。チューリップは俄然喜び、初仕事を頑張ろうとしますが、一応、ジュニアとの約束は覚えていました。「この部屋から出るなよ」 でも、脳内会議が行なわれました。そして、その中の1人が「留守番は私に任せておいて」「任せたわ」でもチューリップの身体は1つです。都合よく解釈して、手紙仕分けの部署から赤ちゃん配達の部署まで移動しようとします。その頃、ジュニアはハンターの部屋で、オベッカを使っていました。ハンターは、また小鳥たちでゴルフの素振りの練習をしていました。小鳥たちの顔は険しいです。そして、ハンターが後ろを向いてる時、監視カメラが警告音と共にチューリップの画像を出します。チューリップは既にクビになっているはずなので、登録抹消され、工場に侵入すれば、侵入者扱いなのです。それこそ、パソコンがウイルスソフトを検知したかのように、幾つも幾つも出てきます。「どうすればいいんだ」とジュニアはそう言って閃きます。「えい!」電源そのものを引っこ抜きました。何とか消えました。そして、ハンターが振り向き、調子を合わせるのです。そして、隙をついて抜け出します。それをトーディが見ていたので、ジュニアの後ろをつけます。
コウノトリ大作戦!のネタバレあらすじ:こんにちは、赤ちゃん
ジュニアはチューリップに追いつきます。そこは赤ちゃん配達の部署でした。「チューリップ、君には部屋から出るなと言っておいたはずだが」 チューリップ「うん、私に留守番、任せてきた」 話が噛みあいません。「さー、手紙をお届け」 ジュニア「ま、待て。それは」 ジュニアは慌てて、手を突っ込みますが、掃除機のような吸引で、あっという間に吸い込まれていきます。そして、実は、手紙の届け場所は隣でした。100万通の手紙が読まれぬまま保管されているのです。では、チューリップは、何を作動させてしまったのでしょう? ジュニアは緊急停止スイッチを捜しますが、何故か4つの歯車の奥にあります。ジュニアは箒で押そうとしますが、たちまち、砕けてしまいます。仕方ありません。ジュニアは右の翼を突っ込みます。羽毛がある分、痛みは和らぐはずです。そして、押すことは出来ました。機械が止まります。でも、時すでに遅しでした。ネイトの手紙が分解され、空中からピンクの髪の赤ちゃんが出現し、シャワーをされ、ドライヤーで乾かされ、オムツをして、滑り落ちてきました。つまり、赤ちゃん製造マシーンだったのです。ジュニアとチューリップは思わず叫びます。「「可愛い!!」」そして、ジュニアは我に返ります。「チューリップ、君は何てことをしてくれたんだ。」でも、チューリップは聞いてません。「届けないと、えーと場所は」ジュニアも気づきます。「3日あれば、届けて帰ってこれる。よし、手早く、安全、確実に…だ! 俺に任せろ」しかし、ジュニアの翼(手)は右手首?が折れていました。うまく飛べません。赤ちゃんに哺乳瓶でミルクを与えつつチューリップはいいます。「とりあえず私の部屋まで行きましょう」 赤ちゃんをお届け用のカプセルに入れて、2人…いえ2人と1匹は、こっそり工場を移動していきます。チューリップの部屋には、いろいろと飛べそうなものがあります。ジュニアは天井にぶら下げられている鳥山明さんがデザインしそうな車に翼がついたような飛行機を見つけます。「あれ、いいじゃないか」でも、チューリップは嫌そうです。「どうした? さー、赤ちゃん配達だぞ。作った君がそのザマでどうする? ひょっとして飛べないのか?」チューリップ「飛べるわよ。私が作ったんだから。でも…」ジュニア「デモもヘチマもない。さー、行くぞ!」チューリップ「ちょっと、操縦は私がするわよ。」というのですが、ジュニア「僕は鳥だぞ。飛行機の操縦だってバッチリさ。」といって運転しようとしますが、落下しました。チューリップが操縦かんを引き上げて、何とか落下を免れます。ジュニア「翼で羽ばたいて飛ぶのとは訳が違うようだ。」こうして2人と1匹は何とか飛び立ちました。その一部始終を見ていたトーディも4枚羽根のドローンで追跡開始するのです。そして、追跡者は、まだいました。ジャスパーです。まだ、チューリップを狙っているのでしょうか? それとも「愛しのマイベイビー」と言っているので、今度はピンクの髪の毛の赤ちゃんを狙っているのかもしれません。飛行は順調でした。でも、赤ちゃんの声が聞こえなくなったのです。チューリップは慌てて、ダクトテープで固定している配達ポッドをはがします。ところで、操縦していたのはチューリップでした。ジュニアは、右手(翼)は怪我して、包帯で固定しています。どうすることも出来ず、落下し、崖で何とか停止しました。とりあえず、赤ちゃんは無事でした。静かになっていたのは眠かったからでしょう。「飛行機の操縦中に操縦かんを手放すパイロットがいるか?」 チューリップ「あなただって、オートパイロット(自動操縦)ボタンを押してくれればよかったのに」ジュニア「だったら押してから行けばいいだろ」 1人1匹の仲は険悪になりました。「もういい、飛行機を飛ばせない君に用はない。ここからは僕が届ける」 チューリップ「ちょっと待ってよ。私達チームでしょう?」ジュニア「チーム? 誰が? もしかして君と? まさかまさか。じゃーな。」 雪山で吹雪く中、ジュニアは配達ポッドを引きずって歩き始めます。
コウノトリ大作戦!のネタバレあらすじ:狼、出現!
そして、洞窟の中まで来ました。狼に囲まれました。「狼に囲まれた時は、抵抗せず黙って殴られるのがいい」その通りになりました。ジュニアが目を開けると、横にはチューリップも縛られていました。「よー、さっきぶり」チューリップ「私達、絶交してるんだから話しかけないで」ジュニア「じゃー、独り言。赤ちゃんは?」 チューリップ「あっちよ」 ポッドから出された赤ちゃんは狼達のアイドルになっていました。リーダーは2匹。やせたアルファウルフと太ったベータウルフが互いにどっちが食べるかで喧嘩をしていたのですが、抜け出しして、アルファが食べようとして、ほっぺたをペロペロなめたかと思うと、ベータも同じように舐めるだけです。どちらもメロメロになってしまい、しまいに、アイドルにまつりあげてしまったのです。そして、奪い合いになり、アルファがベータを殴った時でした。赤ちゃんは喜びます。(少し怖いです。)「あれ、やるわよ。当然、私が殴る役。私、怒っているんだから!」 そう言って体当たりし始めます。すると赤ちゃんが笑います。狼たちも気づきます。そこで、チューリップは、ジュニアを痛めつけるのをやめました。アルファ「どうした? 何故、やめる」 ベータ「続けろよ。赤ちゃんが笑わないだろ」 チューリップ「この体勢じゃ思いっきり殴れないわ。ほどいて」 ジュニア「おいおい手加減しろよ」(ギャグ表現で歯がボロボロになっています)しかし、狼たちは「「続けろ! 続けろ!」」と叫び続けるので、チューリップは軽くぶつかり、ジュニアは痛がるフリをしますが、赤ちゃんは厳しいです。ニコリともしません。狼たちが折れました。「分かった分かった。ほどいてやるよ」チューリップは棒を拾います。「私、まだ怒ってるんだからね」思いっきり、ジュニアを打ち据えます。しかし、そこまでは演技でした。チューリップの狙いは、アルファとベータを殴ることでした。リーダー2匹が動かなくなった時点で残りの狼たちは烏合の衆です。「ほら、ジュニア行くわよ」 ジュニア「少しは手加減しろよ。おー、いて」赤ちゃん「キャハハ」 チューリップが赤ちゃんを拾い上げて、ジュニアが配達ポッドを拾って逃げ出します。そして、まもなくしてアルファとベータが気づきます。「お前ら、何してる。赤ちゃんを追うぞ。あの2人は八つ裂きだ」ところが、チューリップとジュニアは逃走中につり橋を落としていました。でも、狼たちは止まりません。「組体操12番、吊り橋」 「魁!男塾」で見た光景です。次々に狼たちは肩車をしていき、崖に向かって倒れていきます。ただ橋になるだけではなく、吊り橋なので、ちゃんと釣る部分もあるのです。そして、次々に立派な橋をかけて、渡ってきます。さらに狼イカダや、狼潜水艦になって、執拗に追いかけてくるのです。(この辺の狼組体操は、「崖の上のポニョ」の妹たちの群体の様子から思いついたそうです。)チューリップは、既に飛行機を修理していました。ジュニアは赤ちゃんを配達ポッドに入れて先に乗り込みます。その頃、チューリップは雪疵につかまり、クレバスで落ちそうになっていました。ジュニアは見捨てようかと一瞬、考えますが、お人よしなので、見捨てられません。チューリップを助け上げ、エンジンを始動させます。ところが「直したとは言ったけど、飛べないんだよね。これ、落ちるだけ」 ジュニア「何、この役立たず」ドボン…崖下に着水しました。そして、周囲から風船が膨らみます。ホバークラフトとしてプロペラを動かし、前進し始めます。狼たちも追いついて来ます。追いかけっこは続くかと思いましたが、さすがに崖の上で、飛行機に変身しようとした時は無理でした。飛行機が浮くには時速250km/hを出さなければ行けないからです。
コウノトリ大作戦!のネタバレあらすじ:社長に密告
その頃、崖上では、トーディが追いついて、科学検査をしていました。遺留品のオムツやベビーパウダーから、赤ちゃんがいることは確定です。後はどちらに行ったか突きとめるだけです。温泉に入ってる猿や鳥、イエティ(雪男)から聞き込みをしていきます。そして、港に向かっていることを突き止めたトーディは社長のハンターに密告するのです。ハンターはお風呂に入っていました。トーディは、ジュニアがチューリップをクビにしないで、かくまったあげく、赤ちゃんを勝手に作って配達しているという報告をしました。「ジュニアめ。期待を裏切りおって。」お風呂は実はエレベーターの中にありました。乾燥をし、早着替えで、10秒もしないうちにスーツ姿です。「トーディ、知らせてくれたお礼に、君が次の社ー長ーだ!」 トーディの精神も地球が壊れたと思うほどの衝撃が走ります。ハンターはヘリに乗り込んで、ジュニアたちの先回りをするようです。トーディは着替えを持っていないので、ヘリの起こす風でタオルが吹き飛ばされ、下半身がモザイクになっていました。その頃、ジュニアとチューリップは、歩き続けていました。というのも、ジュニアがホバークラフトの風船を割ったからです。トーディに見つかりそうだったからです。しかし、この飛行機は、チューリップが、いつか両親に会いに行くために作っていたのです。ジュニア「いいのか。そんな大事な飛行機を、この子のために」 チューリップ「この子のためよ。私みたいに両親に会えないなんて、可哀想でしょ」 夜、赤ちゃんの夜泣きで眠れない2人は、話すことにしました。「ジュニア、あなたは、どうして社長になりたいの?」 ジュニア「皆、なりたがるものだろ」 ジュニアはハンターに「社長になれ」と言われたものの、自分が社長になって、どうしたいか? なんて考えたこともありませんでした。そして、交代で、寝る順番を代わるのでした。この段階で、チューリップが赤ちゃんの名前を付けて、キラキラプリンセスというキラキラ(DQN)ネームをつけていました。赤ちゃんは、時々機嫌が悪くなり、哺乳瓶を投げ飛ばします。チューリップが離乳食を与えようとしても、そのフォークを投げてしまいます。ともあれ、艱難辛苦を乗り越えて、港までやってきました。コンテナの陰に隠れて進みます。でも、赤ちゃんが泣きそうです。ミルクでしょうか? それとも眠いのでしょうか? チューリップは気づきます。「あなたに抱いてほしいのよ」 ここまで、ジュニアは骨折していることもあり、赤ちゃんを抱いていませんでした。今にも泣きそうです。警備員のサーチライトも迫ります。仕方なく、ジュニアが抱きしめると、むずがっていた赤ちゃんは漸く笑います。さて、何とか警備員をまけましたが、今度は狼たちが待ち構えていました。今度はバスに変身して、あっという間に赤ちゃんを奪ってしまいます。でも、狼たちは、親になった自覚が急にできて、安全運転を始めます。赤ちゃんを狼で出来たシートベルトで固定して、慎重に走ります。ひたすら徐行です。ということは…? チューリップとジュニアが奪還するのは容易でした。しかし、船が待ってくれません。工場を突っ切ることにしました。しかし、赤ちゃんを抱いて先行するチューリップが右へ左へと、真っ直ぐ移動しません。ジュニアは気づきます。「ガラスかよ。」ハンター社長の部屋もガラス張りであるため、鳥たちがガラスによく激突していました。でも、ジュニアには赤ちゃんを届ける義務があります。「えーい、ままよ」 狼も追いかけてくるので、仕方なく工場に突っ込みます。当然、ガラスにぶつかります。そこに、チューリップが支持します。「ジュニア、右よ。そこを曲がって」その支持のおかげで何とか進めますが、赤ちゃんがチューリップの気をそらした瞬間、最後の1枚にジュニアは激突しました。チューリップ「工場を迂回すればよかったかもね」
コウノトリ大作戦!のネタバレあらすじ:両親と再会?
船が出ようとしていました。そこにジャスパーが現れ、2人を1匹を掴み、運びます。無事、船には乗れますが、ジュニアは聞きます。ジュニア「ジャスパー、どーゆーつもりだ。赤ちゃんは渡さないぞ」 チューリップ「そうよ、アンタのせいで私は両親に会えなかったんだから」 ジャスパー「済まなかった。わしが、お前さんの可愛さに目が眩んだばかりに、お届け場所の地図が分からなくなって、18年間、わしは破片を拾い集めて、ここまでは復元できたんだが、最後の一欠片だけは見つけられないんだ」 しかし、チューリップが持っていました。そして、最後の一欠片を組み合わせるとチューリップの両親の場所が分かったのです。ジュニア「よかったな。チューリップ。おまえの両親に会いに行けよ。この子は、俺に任せてさ」 チューリップ「私だってその子をお届けするわよ。」 ジュニア「赤ちゃん配達はコウノトリの仕事。18年間、ご苦労だったな。チューリップ」飛べるジャスパーがチューリップを届けます。残されたジュニアが、赤ちゃん配達の仕事を続けようとしますが、トーディがハンター社長の指示に従って配達場所を変更していました。一方、ネイトは飛んで赤ちゃんを届けるコウノトリのために、目印を作るとしました。巨大な的型の受け皿を作って、そこから滑り落ちれるように滑り台を作ろうとしていました。ヘンリーとサラは仕事をしていますが、流石に大きな物音がしては気にならない訳がありません。サラ「ヘンリー、あなた、見てきて」 ヘンリー「僕がかい?」 サラ「さっき、私が見てきたでしょ?」 仕方なく、ヘンリーは、ネイトの様子を見に行きました。すると、ヘンリーは梯子を作っていました。コウノトリの赤ちゃん配達のパンフレットの通りに作ろうとしていたのです。「ネイト、言っただろ。コウノトリの赤ちゃん配達は18年前に終わったって」ネイト「でも、僕は手紙を出したんだ。赤ちゃんが配達されたら、何も用意できてないと大変だろ」 ヘンリー「そうかい。頑張ってくれ」 ネイト「(ボソ)僕が可愛いのは、後、数年」 ヘンリー「なんだって?」 ネイト「僕の可愛い時はすぐに終わって反抗期がすぐ来るよ」ヘンリー「わかったよ。5分だけ付き合うよ。」1時間経っても帰ってこないので、心配になったサラが庭にやってきました。すると2人は「♪後5分、後5分したらやめる~♪」と歌いながら、煙突を壊そうとしました。的型の受け皿を作るのに邪魔だからでした。サラ「ヘンリー、何してるの?」 ヘンリー「何やってるって、見てのとおりさ。」 サラ「あなたも分かってるでしょ。コウノトリは」ヘンリー「だからさ、やるだけやって、来なければ、ネイトも諦めるだろ」 サラ「仕方ないわね。」ハンマーをヘンリーから受け取って、煙突を一撃で壊します。「あら、簡単に壊れたわ。これは造り直した方がよさそうね」そして、滑り台を親子3人で作り、電飾までつけて、いつでもコウノトリを迎える準備は出来ました。ジャスパーがチューリップを両親の住所に届けます。レンガ作りの家です。チューリップは呼び鈴を押そうとしますが、躊躇します。ジェスパーはその決定的瞬間をカメラに収めようとしますが、「ここまで来るのに18年間かかった。落ち着いてゆっくり慌てずに行こう」 そして、チューリップは…
コウノトリ大作戦!のネタバレあらすじ:社長の妨害
その頃、ジュニアも赤ちゃんの配達を終えようとしました。しかし、工場地帯にある、建設中の住宅のようです。ジュニアは疑わずに、呼び鈴を鳴らします。そして出てきたのは、ハンター社長でした。たちまち抑えられ、赤ちゃんも取り上げられてしまいました。「どうして気づかないんだ?」 「赤ちゃんを配達しないと」「ああ、心配するな。ペンギンたちは子育てのプロだ。18年後、彼女は自分の足で人間世界に戻れるだろ。」そして、ジュニアは椅子に縛られ、トーディによって、赤ちゃんのヨダレ掛けと帽子をかぶらされおしゃぶりを加えさせられました。そして、1人、取り残されるのです。そこへ、チューリップが駆け込んできました。「何してるのよ。少しはおかしいと思わなかったの?」 ジュニア「だって、地図が」 チューリップ「それよりも赤ちゃんはどこ?」ジュニア「社長がどこかに連れて行った」 チューリップ「あなたがついていながら何してたのよ」 ジュニア「君はいなかっただろ」 2人は喧嘩しながらも工場に戻ることにします。チューリップは注文します。ジュニア「何頼んだ?」チューリップはすかさず返品します。巨大な家電の箱にもぐりこみ、工場に戻ることが出来ました。ジュニア「なるほど、注文して、即返品か。考えたな」一方で、ネイトの家には警官が押しかけ、「危険ですので、撤去してください。後、コウノトリの赤ちゃん配達は18年前に禁止になっています」 そう言われて、ネイトは電飾を外し始め、ゴミ箱に押し込みます。サラの足に力なくしがみつき、サラもやさしく頭を撫で、ネイトを引きずったまま、家に入ります。外は雨が降り出していました。コウノトリ工場では、1年に1回のコウノトリ大会がはじまろうとしていました。つまり月曜になっていたのです。ジュニアも嬉しそうにワクワクしています。人間のチューリップには、その気持ちは分かりません。それよりも赤ちゃんを捜す必要があります。すると、ニワトリが歩いてきました。丸いカプセルの着ぐるみに入っています。今度は、この丸いカプセルで配達をして新展開する予定で、壇上でハンター社長が、演説をしています。ジュニアとチューリップは、その丸いカプセルの着ぐるみに入って、会場内を移動します。四角いのぞき穴から1人と1匹は、ジュニアが左眼、チューリップは右眼で覗き、左翼と左足、右手と右足を出して、移動しているので、見つかってしまいます。
コウノトリ大作戦!のネタバレあらすじ:赤ちゃん奪還
当然、追いかけられますが、同時に、赤ちゃんがペンギンたちによって運ばれるのを見かけます。ペンギンたちは、最上階のヘリポートから、どこかに連れ去ろうとしていました。奪還しようとしますが、ペンギンたちは「しーッ」と指(羽根)を立てて「静かにしろ」というジェスチャーをします。どうやら、赤ちゃんが寝たばかりだからのようです。小声での争奪戦が始まります。しかし、ジュニアと、チューリップにそんなことは関係ありません。ベルの入った箱を投げ捨てます。ペンギンたちはそのベルを拾い、音を防ごうとします。その隙に赤ちゃんの奪還に成功しました。ジュニアとチューリップは安心してエレベーターで階下に降りますが、下では、追手が待ち受けていました。ジュニアに、ハンターはパワードスーツで迫ります。それでもジュニアは慌てずに、100万通の手紙を赤ちゃん製造マシーンにつないだのです。ハンター「やめろー。誰か止めろ。」 しかし、たちまち、赤ちゃんが生まれ、ベルトコンベアーで、洗浄され、乾燥され、オツムをまかれます。次々に運ばれてくる赤ちゃんに、コウノトリ達は「「「「可愛い」」」」と絶賛するだけです。でも、ハンター社長だけは、「最初からこうすればよかった」とパワードスーツで、赤ちゃん製造マシーンを壊すのです。でも、赤ちゃんは生まれていました。100万人。そして、悪いことはできない物です。やけくそになったハンターは、腹いせにチューリップを握り潰そうとしますが、とっさにジュニアが飛んで助けます。ジュニアは骨折ではなく、脱臼していただけなので、骨がハマリ、飛べるようになったのです。赤ちゃん製造マシーンを壊したせいで、巨大なコンテナ状の工場が傾きます。さながら、「タイタニック」か「宇宙戦艦ヤマト~完結編」のように水平だった工場は垂直に立ちました。身体の軽い鳥たちは飛んで難を逃れますが、一番大きなパワードスーツは転倒し、転落します。でも張り巡らされたワイヤーに絡まって、何とか落下を免れます。ところが、その一カ所のワイヤーを固定している4つのボルトの内、3つが吹っ飛びました。残り1つです。そこに小鳥たちが飛んできました。ハンター「お前たち、助けてくれ」でも、この小鳥たちは、ハンターが散々おもちゃにしていたのです。小鳥たちに助ける義理はありません。最後のボルトをつついて弾き飛ばしました。ハンターのパワードスーツはなす術もなく落ちて行きました。
コウノトリ大作戦!の結末:赤ちゃんお届け
さて、100万人の赤ちゃんをどうすればいいのでしょう。ジュニア「皆。僕は社長になれば何がしたいか分からなかった。でも、今、目標が出来た。18年前のように、古代から受け継がれたコウノトリの本業である、赤ちゃん配達を復活させよう。もうからないかもしれない。でも、これは僕たちが祖先から続けてきた伝統だ。早く、安全、確実に。」1羽が言います。「でも、機械は壊れちゃったぜ。」 ジャスパー「何、俺達には羽がある。それにポッドがなければ包めばいい」 エミュー、ウズラ、ニワトリ、そしてチューリップが布きれをもってきて、赤ちゃんを包んでいきます。トゥデイは、まだいました。「ジュニア、お前は見どころあると思っていたんだ。仲良くやろうぜ」チューリップ「どうするの、あれ?」 ジュニア「いいさ、ほっとこう」コウノトリ達は、その包みをくわえて、次々に飛んでいきます。18年ぶりに赤ちゃん配達が再開されました。世界中に届けられていきます。世界中で喜びの歓声が上がります。ジュニアとチューリップも、キラキラプリンセスと名付けたピンクの髪の色の赤ちゃんの配達に今度こそ堂々と、運ぶのです。ジュニアが赤ちゃんを加え、チューリップはジャスパーの背中に乗せられて飛んでいきます。ネイトが寝ようとした時、コウノトリが赤ちゃんの包みをくわえて飛ぶ影を見ました。ネイトは急いで、ごみ箱に捨てた電飾を拾って電源につなぎます。そして、その時、赤ちゃんが身に着けていたペンダントが赤から緑に光りました。お届け先が認知されたのです。そして、呼び鈴のチャイムを押しました。ネイトとヘンリーとサラは慌てて、玄関の扉を開けました。ヘンリー「最近は、ちゃんと玄関から届けてくれるんだな」ジュニアは「赤ちゃん、無事お届けに参りました」といって渡そうとするのですが、情が移ってしまって、泣くのをこらえるのが必死です。しかし、赤ちゃんがジュニアに触れた時、赤ちゃんの今度の成長が見えました。お転婆ですけど、素敵な女性として成長し、結婚するその瞬間まで見えたのです。受け取ったヘンリーとサラは女の子であることに気づき、顔を思わず見合わせます。チューリップが代わりに「あ、スイマセン。引き取り証です。ここと、ここにサインをお願いします。よかったね。赤ちゃん。これからもあなたを見守っているわよ」そして、ガードナー邸を後にするのです。ネイトは、弟と思って赤ちゃんを抱いて、女の子であることに気づき、飛び立つジュニアたちに文句を言います。「ちょっと、頼んだのは弟なんですけれど」 そしてサラが哺乳瓶でミルクを飲ませようとしますが、赤ちゃんは屋根まで投げ飛ばしてしました。ネイトは思わず「ワオ、忍者だ。コウノトリさん、ありがとう!」赤ちゃんも言います。「バイバーイ」まだ配達は終わりません。ジュニア「こんな気分を毎回、味わうのか?」 ジャスパー「じきになれるさ」チューリップ「泣いてるの?」 ジュニア「俺が泣く訳ないだろ」 チューリップ「そうよね。素直じゃないもんね」いよいよ、今度はチューリップの番です。先ほど、ジャスパーが運んだ、両親の待つ家まで飛んできました。緊張して、呼び鈴を押します。そして、出てきたのは、チューリップによく似た男性でした。「おーい、皆きてくれ」そこには、お爺さん、おばあさん、兄弟姉妹、従兄弟、従姉妹と犬まで似てる家族が一斉に抱き着いてきて「お帰り」と言いました。それを見守っていたのは、ジュニアとジャスパーだけではありません。コウノトリ達やエミュ、ウズラ、ニワトリだけではなく、狼たちも見守っていました。そして、一家の団らんを邪魔してはいけないので、帰ろうとした時、チューリップが言います。「何やってんのよ。あなた達も家族よ」全員で抱き着き、ハグの仕合になりました。まだ、物語は終わりません。18年ぶりに再開された赤ちゃん配達によって、お礼の手紙も100万通きたからです。手紙仕分け係のチューリップは、皆に見えるようにコルクボードに張り出していきます。ジュニアも手伝います。「この子は覚えてる。ああ、この子も、この子も分かるよ」「当たり前でしょ。1人1人顔を見て運んだんだもん」ジュニア「そして、この子は。」チューリップ「そうね、ここに貼りましょう」 ガードナー家の一員となった赤ちゃんは早くも忍者衣装で暴れています。ネイトもヘンリーもサラも忍者の衣装で楽しそうです。100万人の感謝の手紙であふれたコルクボードは天にも届かんばかりに、沢山はられているのでした。
以上、コウノトリ大作戦!の詳細あらすじ解説でした。
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