スーパースキャンダル SUPER SCANDALの紹介:1996年日本映画。大作映画の主役が怪我をしたことから、代役がまわってきた無名俳優がスキャンダルに見舞われながらも奮闘する様子を描いたドラマです。稲垣吾郎が主演を務め、藤谷美和子、長谷川初範、斉藤洋介らがわきを固めます。
監督:岡村俊一 出演者:稲垣吾郎(太田俊哉)、藤谷美和子(会田昌代)、長谷川初範(白石裕次郎)、大寶智子(堀井奈美)、斉藤洋介(石川勝)、小木茂光(溝口政信)、西岡徳馬(泉大作)、光浦靖子(中村加代子)ほか
映画「スーパースキャンダル SUPER SCANDAL」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スーパースキャンダル SUPER SCANDAL」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「スーパースキャンダル SUPER SCANDAL」解説
この解説記事には映画「スーパースキャンダル SUPER SCANDAL」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スーパースキャンダル SUPER SCANDALのネタバレあらすじ:起
幼い頃、父親と生き別れた本田俊哉(稲垣吾郎)は、重田の経営するビッグスタープロモーションで俳優業をやっています。俳優といっても仕事は無く、有名女性とのヤラセスキャンダルの相手をして金を稼いでいる、業界で言う”掃除屋”でした。そんなある日、大作映画の主役である早乙女が事故で怪我をし、俊哉に代役が回って来ます。
溝口監督(小木茂光)は無名の俳優に「いくらなんでも、泉大作(西岡徳馬)が出るんですよ」と難色を示しますが、プロデューサーの白石(長谷川初範)は何かの確信を持って「君と心中するんだ」と俊哉を押し、主役に抜擢されます。
台本を渡された俊哉は、泉大作の名を見て表情を曇らせます。その後、白石は溝口に早乙女の怪我の新聞記事を見せ、その下の方にちょっとだけ載っている、俊哉のスキャンダルの写真を見せ、「ここに映っていたんだ」と教えます。記者会見では初対面の早乙女と親友だった設定で進められます。
次に主演女優の会田昌代(藤谷美和子)との顔合わせです。白石は敏腕芸能記者の石川(斉藤洋介)を呼んでいて、ここでは昌代と俊哉ができているというスキャンダルをでっちあげ、記事にさせます。その甲斐あって、映画”スーパースキャンダル”の制作発表会は、多くの記者が集まり、質問は二人の関係に集中し、大盛況で終わります。
白石は溝口に「主役が無名になって、製作費が3億から1億5千万になった。そこから泉大作のギャラを引くと5千万だ」と言います。怒った溝口は「そんな金額で出来ますか」と出て行きます。
スーパースキャンダル SUPER SCANDALのネタバレあらすじ:承
スタッフにも制作費の圧縮を説明し、撮影が開始します。適当に取り組む俊哉は初日から遅れ、セットを壊してしまいます。溝口は激怒し「今日はもうやめだ」と言って出て行きます。
心を入れなおした俊哉は翌日からきちんと撮影に臨みますが、アクションシーンでNGを20回以上出されて切れてしまい、監督に暴言を吐きます。聞いていた昌代が俊哉に「ここが絶対のワンカットが出来ないと、役者としてはヘタだって言われて終わりなのよ」と言います。俊哉は落ち込んで部屋に帰ります。そして台本と向き合い、体力作りにも励みます。
迎えた翌日、アクションシーンは一発でOKが出ます。そのころ石川は、俊哉の部屋に侵入し、幼い俊哉が泉大作と母親と共に写った写真を見つけます。そして白石に会うと、その写真を見せて金をゆすりはじめたのでした。
俊哉のメイク担当の加代子(光浦靖子)がクビになります。スタッフによると、撮影費用の圧縮のためだと言います。白石は石川に金を渡しますが、石川は「こんなはした金じゃあダメだ。出せないなら報道する」と脅します。そこへ俊哉が入って来て「どうして加代子さんをクビにしたんですか?」と問いただします。
石川が「主役がお前になったから製作費が半分になったんだよ。お前のせいだよ」と言うと、怒った俊哉が石川に掴みかかりますが、石川は「オレを怒らすとこの世界で生きていけなくするぞ」と脅します。白石も「撮影が終わるまで石川を怒らすな!」と言いました。
スーパースキャンダル SUPER SCANDALのネタバレあらすじ:転
白石は石川に、女優の奈美(大寶智子)と道具係の信吾が付き合っていることを教えて収束を図ろうとしますが、石川は信吾に撮影中に俊哉に怪我をさせないと、奈美とのことを報道すると脅します。始まった撮影で、大道具を俊哉めがけて落とす信吾でしたが、俊哉が交わして失敗に終わります。このことで奈美のスキャンダルが記事になり、真吾と奈美が辞めて行きます。
怒った俊哉は石川に会いに行き問い詰めると、石川は泉大作の写真を見せ「お前が泉大作の隠し子だと言う事をばらしてもいいのか」と脅します。俊哉が石川を殴ると、揉みあいになり階段から転げ落ちた俊哉は足を骨折してしまいます。石川は「明日を楽しみにしてろ」と言います。
翌日の新聞に、太田俊哉が泉大作の隠し子だと言う記事が大きく載りました。昌代が降板すると言って出て行き、俊哉のアパートに行きます。俊哉は「ラストシーンを撮りたかった」と言いますが、昌代は「さよなら」と言って帰ります。
そして昌代は石川をスタジオに呼びつけ「私と泉大作のネタをいくらで買ってくれる」と誘いかけます。昌代の誘導に乗った石川は、スキャンダルをネタに金をゆすっていることを話しはじめます。
この会話が裏にいた記者たちに筒抜けで、石川の恐喝が生中継されたのです。撮影現場では白石が「もう終わりだ」と言い、溝口は「泉大作は撮影に来てくれるはずだ」と言っています。脚にギブスをした俊哉も撮影現場に戻ります。そこへ高級外車がやって来ました。
スーパースキャンダル SUPER SCANDALの結末
泉大作がやって来ました。白石、溝口、スタッフたちに「またせたな」と言います。それを見た俊哉が、辞めていった加代子、奈美、信吾の話をします。聞き終った大作が「言いたいことはそれだけか?主演女優を待たせるな」と言うと、車から昌代が出てきます。昌代はすべて芝居だったことを打ち明けます。
撮影現場から帰る俊哉に石川が声をかけます。石川は自殺した妻の話をします。石川の妻は、有名人と不倫関係になり、それを暴露されたことで自殺したのでした。石川は「チャラい映画を撮るなよ!」と言って別れます。
ギブスをしたまま撮影現場にやってきた俊哉は、その場でギブスを切断してもらいます。そして昌代とのラストシーンに挑みます。足の痛みに耐え、撮影に挑みます。溝口はOKを出し撮影は終了しました。大作は「おつかれさん、ケガで同情をかうようでは俳優としてはまだまだだ」と厳しく俊哉に言います。俊哉の顔は笑顔でした。
俊哉が昌代に行くと「アメリカに帰ると言って空港に行った」と言います。重田の車で空港に向かう俊哉は、ロビーで昌代を見つけます。昌代の横には幼い娘がいて「あなたの弟よ、大作さんとの間にできた子供なの」と言います。「好きだ」と言った俊哉は怒りだします。
そこへ娘の母親が来て「見ていただいてありがとう」と連れ帰ります。「どこまで嘘をつけば気がすむの」と俊哉が言うと、「あなたの事全部好きだよ」と言って飛行機に乗りこみます。
客席には昌代とさっきの娘がいました。「私の演技どうだった、あの人お兄ちゃん?」という娘は、大作の子供ではないものの本当の娘だったのです。
佐倉市の映画祭で新人賞をもらった俊哉のお祝いに、加代子と夫婦になった奈美、信吾がかけつけました。人気者になった俊哉は、今日も撮影をしていました。
以上、映画「スーパースキャンダル SUPER SCANDAL」のあらすじと結末でした。
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