洲崎パラダイス 赤信号の紹介:1956年日本映画。異才・川島雄三監督の代表作の一つ。当時の風俗街「洲崎パラダイス」の入り口近くにある飲み屋を舞台に、別れても別れきれない腐れ縁の男女の姿を見事に描いている。後に巨匠となる今村昌平が助監督としてクレジット。
監督:川島雄三 出演:新珠三千代(蔦枝)、三橋達也(義治)、轟夕起子(お徳)、河津清三郎(落合)、芦川いづみ(玉子)、小沢昭一(三吉)、ほか
映画「洲崎パラダイス 赤信号」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「洲崎パラダイス 赤信号」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
洲崎パラダイス 赤信号の予告編 動画
映画「洲崎パラダイス 赤信号」解説
この解説記事には映画「洲崎パラダイス 赤信号」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
洲崎パラダイス 赤信号のネタバレあらすじ:起
義治は倉庫会社で働いていましたが、色街の女・蔦枝と深い仲になり、2人で駆け落ち。しかし行く宛もなく、所持金もほとんどなくなってしまいます。駆け落ちはしたものの、義治は常にしょぼくれているだけで、全く頼りになりません。
洲崎弁天町でバスを降りた蔦枝は、そのまま洲崎パラダイスの前へ。義治はそれについていくだけです。パラダイスの向かい側にある千草という飲み屋に「女中さん入用」という張り紙があったので、蔦枝はその中へ。彼女は「住み込みで働かさせてください」と頼みます。
洲崎パラダイス 赤信号のネタバレあらすじ:承
最初は乗り気でなかった女将のお徳ですが、蔦枝の積極的な接客態度に押され、採用することにします。ただ仕事をするのは蔦枝ひとりだけなので、義治は邪魔者に。彼は居場所がありません。翌日、お徳が仕事を見つけてきてくれますが、蕎麦屋の出前持ちです。
プライドの高い義治にとっては屈辱的な職ですが、やけくそになっている彼は引き受ける気になります。数日経ち、蔦枝は国に送るお金に窮して、義治に給料の前借りをすることを懇願。しかし気の弱い義治はそんなこともできません。
洲崎パラダイス 赤信号のネタバレあらすじ:転
その夜、義治は蔦枝と会うために千草に行きますが、彼女は落合という客と寿司を食べに出かけていました。会うという約束をすっぽかされたため、義治は腹を立て、近所の寿司屋を軒並み尋ねて回ります。しかし彼女を見つけることはできません。結局蔦枝が帰ってきたのは翌朝。
一緒に出かけた客に日本橋で服を作らせ、お徳にも高い布地をお土産にプレゼントします。蕎麦屋の店員から義治が帰らないと聞き、今度は蔦枝の方が辺りを探し回りますが、彼はどこにもいません。もはや義治のことを諦めた蔦枝は落合の囲い者に。そのまま千草を去ってしまいます。
洲崎パラダイス 赤信号の結末
お徳一人きりになった千草に、義治が姿を見せました。事情を聞いた彼は落合の店があるという神田へ。しかし詳しい住所が分かりません。ろくに飲み食いもせずに歩き回ったため、彼は路上で倒れてしまいます。日雇い労働者に助けられた義治は再び千草へ。
お徳に諭され、彼も蔦枝を諦めて仕事に専念します。しばらくは平穏な日々が続きますが、やはり義治のことが忘れられない蔦枝が千草に姿を見せます。そして2人はそのままどこかへ姿を消すことに。腐れ縁は続いていくのです。
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