世紀の光の紹介:2006年タイ,フランス,オーストリア映画。時代と場所が異なる2つの病院を舞台に、同じ登場人物による同様のエピソードを描く異色作。監督はタイ映画で初のカンヌ映画祭パルムドール受賞のA・ウィーラセタクン。
監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン 出演:ナンタラット・サワッディクン(ターイ医師)、ジャールチャイ・イアムアラーム(ノーン医師)、ソーポン・プーカノック(ヌム)、ジェーンジラー・ポンパット(ジェンおばさん)、サクダー・ケーオブアディ(サウダー / 僧侶)、ほか
映画「世紀の光」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「世紀の光」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
世紀の光の予告編 動画
映画「世紀の光」解説
この解説記事には映画「世紀の光」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
世紀の光のネタバレあらすじ:地方病院・ターイ
緑が広がる地方の病院。女医ターイが忙しく働いていた。オフィスで青年医師2人の面接をしていると、別の医師に呼び出される。
診察では、昔いじめた鶏に仕返しされる夢に悩まされているという僧院長の話を聞き、皆に配るための睡眠薬を要求され、断るのに一苦労。
その傍らを通りかかったチャイを呼び止め、貸した金を返すよう言うが、なかなか約束が守られないのも悩みのタネだ。
世紀の光のネタバレあらすじ:ターイの恋
そんな中、ターイは青年トアに呼び止められ、突然プロポーズされる。恋愛経験を聞かれたターイは苦しい胸の内を告白しようとするトアを遮って、かつての恋の思い出を語る。
花市場でランの栽培をしているヌムと出会い、彼に惹かれたターイ。ある日、病院に自生する野生のランを引き取りに来たヌムとともに彼の家を訪れると、そこには足に障害を持つジェンという女性がいた。
ターイの気持ちに気づいたジェンは、ヌムに告白するようアドバイスするが、ターイはヌムから、ジェンに想いをよせているが告白できずにいることを聞かされる。
世紀の光のネタバレあらすじ:地方病院・ブル
歯科医師ブルがDJ志望だったという若い僧サクダーの治療をしていた。祭りの夜、歌手でもあるブルがステージで歌い終わったあとに、病院でサクダーに会う。
ブルはサクダーが死んだ弟の生まれ変わりではないかと言うと、彼は自分の前世は人間ではないと否定する。自分のせいで死んだ弟に謝罪する機会がほしかったのだと告げ、自身のCDを渡す。
ブルはサクダーについてくるよう促されて後を追って診療室へ入るが、そこにサクダーの姿はなかった。
世紀の光のネタバレあらすじ:近代病院・ノーン
白で統一された近代的な病院。女医ターイは青年医師2人の面接をしていた。その1人ノーンは医師として働き始め、ある時、先輩医師ネーンに連れられ、古い地下病棟を訪れる。
そこに入院しているのは軍関係者のみで、軍医が週一回回診を行っているという。そこで女医2人と話していると、ネーンが担当患者オフを連れてくる。
なかなか回復しないと言うオフに、女医の1人が”チャクラ”を施すが、オフはうんざりした様子で部屋を出てしまう。
世紀の光の結末:交錯する日常
診察を終えてノーンがオフィスに戻ると、そこに恋人が待っていた。2人が部屋を出ると病院の灯りは消え、女医たちはボンヤリとたたずんでいる。
地下病棟では何かの工事が始められており、リハビリルームに広がるもやが、排気管に吸い込まれていく。
建物の外では公園のベンチで肩を寄せる恋人たち、エアロビクスに興じる人々らの日常風景が広がっていた。
以上、映画「世紀の光」のあらすじと結末でした。
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