映画「ミュータント・タートルズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ミュータント・タートルズの紹介：1990年アメリカ映画。アメリカの大人気コミックスを映画化。突然変異で巨大化したカメが、忍術を駆使して活躍する痛快SFアクション。犯罪組織フット団に遭遇したテレビリポ―ターのエイプリルは、謎の巨大なカメ４匹に助けられる。彼らは放射能による突然変異で人間と同じ体格と知能を持っており、同じく突然変異のネズミである師匠スプリンターの下で忍術の修行に励んでいた。彼らと意気投合したエイプリルだったが、フット団の首領シュレッダーの指示でアジトが暴かれ、スプリンターが連れ去られてしまう。ひょんなことから知り合った青年ケイシーも加え、スプリンターを救出すべくフット団との戦いに挑む。
監督：スティーヴ・バロン 出演者：ジュディス・ホーグ（エイプリル・オニール）、イライアス・コティーズ（ケイシー・ジョーンズ）、ジェームズ・サイトウ（シュレッダー）、マイケル・ターニー（ダニー・ペニントン）、レイモンド・セラ（スターンズ）、ほか
この解説記事には映画「ミュータント・タートルズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アメリカ、ニューヨーク。街では犯罪が多発し、テレビリポーターのエイプリルは連日この問題を取り上げていました。どうやら何者かが若者を使い、主に盗みを働いているようです。
ある夜、仕事を終えたエイプリルは帰宅途中に若者達の犯罪現場に遭遇しました。エイプリルが襲われそうになると、見慣れない形状の武器で電灯が割られ、周囲は真っ暗になります。暗闇に響く数人の声。パトカーが到着する頃には、犯罪グループは地面に転がされていました。
エイプリルは近くに落ちていた見慣れない武器『サイ』をバッグにしまいます。その様子を４つの影が見ていました。彼らは何と、人間サイズまで巨大化したカメです。人間と変わらない知能を持つ彼らは、人間の言葉を話し、下水道の中にアジトを作って暮らしていました。
彼らを導くのは、同じく人間サイズで人語を喋るネズミのスプリンターです。彼はカメ達にそれぞれレオナルド、ラファエル、ミケランジェロ、ドナテロと名付け、自らが習得した忍術を教えていました。４匹は超人的な強さを持っていますが、精神面はまだまだ未熟です。特に好戦的なラファエルは怒りで我を忘れることも多く、スプリンターは心配していました。
エイプリルは最近頻発している犯罪が、かつて日本で活動していた謎の犯罪グループフット団のものに似ていると考えます。事実、若者達を操っているのはシュレッダーという男が率いるフット団でした。シュレッダーは人々に警鐘を鳴らすエイプリルを危険視し、手下に彼女を襲わせます。
殴られて気絶したエイプリルを助けたのは、サイを回収しようと様子を窺っていたラファエルでした。彼はフット団を撃退し、エイプリルを地下のアジトに連れて行って介抱してやります。目を覚ましたエイプリルは、ラファエル達を見て当然仰天しました。そんな彼女を落ち着かせるように、スプリンターが事情を説明します。
スプリンターはかつて日本で暮らしていました。飼い主のヨシハマ・タケシは一流の忍で、スプリンターは彼を師匠として忍術を身に付けたそうです。タケシにはサワキ・オロクというライバルがおり、何かにつけて対立していました。危険を感じたタケシは恋人エリコと共にアメリカに移住しますが、追って来たサワキに殺されてしまいます。スプリンターはサワキの顔に噛み付きましたが敵うはずもなく、耳を切られて下水道に逃げ込みました。
そこで生まれたばかりの４匹のカメを発見したのです。スプリンターと４匹のカメは、近くにあった放射能汚染物質の影響で突然変異を起こし、人間と同等の体格と知能を身に付けました。以来15年間、彼らは地下で暮らして来たのです。スプリンターはカメ達の父として師匠として彼らを育て、忍術を教えて鍛えて来ました。
エイプリルはパニック寸前でしたが、スプリンターの話を信じました。その後ラファエル達に家まで送ってもらい、意気投合して愉快に食事します。ラファエル達が下水道に戻ると、アジトは荒らされスプリンターの姿が消えていました。
どうやらエイプリルを助ける際、ラファエルがフット団に尾行されていたようです。スプリンターが連れ去られてしまい、困ったラファエル達はエイプリルに助けを求めました。翌日から、エイプリルはテレビ番組を使いフット団の情報を集め始めます。
一方、シュレッダーは捕まえたスプリンターにラファエル達のことを話せと迫りますが、当然上手くいきません。そこでフット団や、その予備軍である少年少女達にカメの化物を探せと命令しました。シュレッダーは何らかの問題を抱える子ども達の孤独につけこみ、いいように操っているのです。
その中で、ラファエル達を知っている少年がいました。彼の名前はダニー・ペニントン。エイプリルの上司ペニントンの息子です。彼は父親と一緒に訪れたエイプリルの部屋で、カメ達の姿を目撃していたのでした。
シュレッダーはフット団にエイプリル宅を強襲させます。ラファエル達も応戦しますが、数に押され劣勢を強いられました。そこに現れたのは、ケイシー・ジョーンズという青年です。正義感の強い彼は犯罪者に過度な罰を私的に与えており、その件でラファエルとも一度揉めていました。偶然ラファエル達のピンチを目撃した彼は、加勢に来てくれたのです。
ケイシーの活躍もあって、エイプリル達は脱出に成功しました。しばらくはオニール家所有の牧場に隠れ住むことにします。その間にも修行を欠かさないラファエル達は、精神的な成長もあり、ついに真の強さを手に入れました。
一方、ダニーは自分の発言でエイプリル達が襲われたことを気に病んでいました。父親と上手くいっていないダニーは、囚われたスプリンターと話すことで、次第にシュレッダーの言葉がおかしいと気付いていきます。家にもフット団のアジトにもいられなくなった彼は、ラファエル達のアジトに身を隠すことにしました。
そうこうしている内に、ラファエル達がスプリンターを救出すべくニューヨークへ帰って来ます。エイプリルと話し、スプリンターの言葉を噛み締めたダニーはもう一度フット団のアジトに向かいました。こっそり後をつけていたケイシーと共に、スプリンターを解放するダニー。他の若者達もスプリンターやケイシーの言葉を聞き、シュレッダーの思想はおかしいと気付いていきます。
ところがその頃、シュレッダーはラファエル達のアジトを手下と共に襲っていました。ラファエル達は余裕綽々で返り討ちにしますが、シュレッダーだけは恐ろしく強く、次々に挑戦しますが勝てません。危うく殺されそうになった時、スプリンターが現れました。
スプリンターはシュレッダーの正体を言い当てます。彼の正体は、タケシ達を殺したサワキだったのです。サワキはスプリンター達がタケシと同じ忍術を使うことから、執拗に潰そうとしていたのでした。サワキはスプリンターに挑みますが、あっという間に倒されてしまいます。
シュレッダーが倒されたことで若者達もすっかり正気に戻り、駆けつけた警察の指示に素直に従いました。ラファエル達はスプリンターと感動の再会を果たします。窮地の中絆を深め合ったエイプリルとケイシーはキスを交わしました。その様子をミケランジェロ達がはやしたて、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「ミュータント・タートルズ」のあらすじと結末でした。
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