ターミネーター:ニュー・フェイト(原題: Terminator: Dark Fate ダークフェイト)の紹介:2019年アメリカ映画。「審判の日」を回避したはずの世界で、未来の人類は新たな敵によって危機を迎えていた。アクション映画の革命作として世界を騒然とさせた『ターミネーター(1984年)』。 そして7年後、バージョンアップを遂げ社会現象を起こした『ターミネーター2(1991年)』。本作ニュー・フェイトはそのターミネーター2の正統な続編となる物語。今回の敵は予想をはるかに超える能力を備えた最新型ターミネーター『REV-9』、同じく未来から送り込まれてきた強化型兵士のグレースが加わり、驚愕のドラマが展開されていく。ターミネーターの生みの親、ジェームズ・キャメロンが製作に復帰し、リンダ・ハミルトンがサラ・コナー役として28年振りに出演、ジョン・コナー役のエドワード・ファーロングが出演することなどが話題になっている。
製作:ジェームズ・キャメロン 監督:ティム・ミラー 出演:リンダ・ハミルトン(サラ・コナー)、アーノルド・シュワルツェネッガー(T-800)、マッケンジー・デイヴィス(グレース)、ナタリア・レイエス(ダニー・ラモス)、ガブリエル・ルナ(REV-9)、ディエゴ・ボネータ(ディエゴ・ラモス)、エドワード・ファーロング(ジョン・コナー)ほか
映画「ターミネーター:ニュー・フェイト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ターミネーター:ニュー・フェイト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ターミネーター:ニュー・フェイトの予告編 動画
映画「ターミネーター:ニュー・フェイト」解説
この解説記事には映画「ターミネーター:ニュー・フェイト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ターミネーター:ニュー・フェイトのネタバレあらすじ:起
未来から来たターミネーターT-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)。前作ターミネーター2ではT-800の自己犠牲によって生き残ることができたジョン・コナー(エドワード・ファーロング)。恐れていた「審判の日」も回避したはずの世界へ再び送り込まれた新たなターミネーターT-800によって、ジョン・コナーは命を落としてしまいます。
サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)は息子ジョンを失った喪失感と、30億人を救っても息子1人さえ守れなかった事実に落胆し、酒に浸りながら、身を隠して生活していました。
22年後の2020年。地球には再び重大な危機が迫っていました。
ある日のこと、メキシコシティの自動車工場で働く21歳のダニエラ・ラモス(ナタリア・レイエス)と、弟のディエゴ(ディエゴ・ボネータ)のもとに、突如やってきたターミネーター“REV-9”(ガブリエル・ルナ)に襲われました。抹殺される間一髪のところで彼らを助けたのは、同じく未来から送り込まれた強化型兵士のグレース(マッケンジー・デイヴィス)でした。執拗に追いかけてくるREV-9から必死に逃げ、かろうじて工場から車で脱出することができました。
ターミネーター:ニュー・フェイトのネタバレあらすじ:承
しかし喜んだのも束の間。ラモス姉弟とグレースはハイウェイまで来ると、REV-9の猛追から逃げきれないことを悟り、攻撃をしかけます。ところが何度倒しても、繰り返し再生するREV-9。その場でディエゴは犠牲となり、命を落としてしまいました。
悲しむ間もなく、激闘は続きます。グレースとダニエラ(通称ダニー)が窮地に立たされたとき、そこに現れたのはサラ・コナーでした。彼女は息子ジョンを失って以来、ターミネーターを宿敵として人生を送ってきたのでした。
サラがREV-9と戦っている隙に、グレースはダニーを引き連れ、サラの車を奪いその場を去りました。
しかしここでグレースのエネルギーが切れてしまいます。薬局を襲って薬を強奪。手当てをしているところへサラが追いつきました。3人は一旦モーテルに身を隠します。険悪なムードになったサラとグレースでしたが、未来から送られてきたグレースからサラは衝撃的な事実を聞かされます。
それは、未来では人工知能「リージョン」の反乱で数十億人の人間が犠牲になるということ。そして、そのリージョンとの闘いで人類の運命を左右するのがダニーであり、彼女を抹消するためにREV-9が未来から送られてきたと言うのです。サラ達がスカイネットの誕生を阻止したはずの未来では、リージョンという新たなAIの暴走によって人類は滅亡の危機に瀕していたのです。
するとサラは、差出人不明のメールでターミネーターの現れる場所と時間の情報が届くのだと告げました。しかもそのメールは必ず「ジョンのために」という文面で締めくくられていたとのこと。
グレースはその発信元がテキサス州だと突き止めると、偶然にもグレースが司令官から体に彫られた位置情報と一致していました。サラ、ダニー、グレースの3人はメキシコからアメリカの国境越えを決意します。
ターミネーター:ニュー・フェイトのネタバレあらすじ:転
一方、3人を見失ったREV-9はメキシコシティのデータセンターへ侵入し、世界中の映像や通信情報などから3人の行方を特定していました。さらにREV-9は国境警備隊の司令官になりすまし、ダニーらを麻薬カルテル組織の指名手配犯として登録。国境を越えたところで包囲するよう全域に指示を出していました。
そうとは知らず国境を越えたダニー、グレース、サラたちは、あっさり国境警備隊に捕まり身柄を拘束、収容所へと送られます。さらには、弱っているグレースはレントゲンによって肉体の秘密もさらされてしまいました。
収容されたダニーたち3人を容赦なくREV-9が追い詰めます。攻防を繰り広げながら、ヘリコプターでなんとかその場を離れることができた3人はメールの発信元であるテキサスへと向かいました。
着いたのは山奥の小さなログハウス。その傍らには「カールのカーテン屋」と書かれた車が停まっています。家のドアをたたくと、出てきたのはあのターミネーターT-800でした。
年老いた様子のT-800は、今はカールと名乗り、シングルマザーと結婚。その息子を育てるうちに人間の心を身に付けていました。改心したことを告げ、ジョンを殺したことをサラに謝りましたが、怒りを覚え攻撃しようとするサラ。しかしグレースやダニーによって止められます。
もはやREV-9は3人だけで倒すことのできない相手でした。サラはT-800と停戦し、力を合わせて、ともにREV-9を倒す覚悟を決めました。
ターミネーター:ニュー・フェイトの結末
REV-9を倒すために、エネルギー兵器EMPを手に入れたサラたちでしたが、その後も執拗にREV-9が追ってきます。軍の輸送機に乗り換えたダニー、グレース、サラ、T-800の4人でしたが、ヘリコプターから軍用機に乗り換えて執拗に追ってくるREV-9。REV-9の乗る軍用機を体当たりさせ破損させられた輸送機は、大きく傾き墜落していきます。
T-800はREV-9を倒すため、輸送機の墜落したダムでも死闘を繰り広げます。輸送機からパラシュートの付いた軍用車で逃げ出したダニーたち3人。命からがら着地するとそこはダムの上部でした。そしてなんとかダムの施設内に逃げ込みました。
しかしすぐに追ってきたREV-9。もう逃げることができないと悟ったダニーは、ここで決着をつけると宣言します。グレースはダニーの決意に溢れた目を見たのはこれが初めてではありませんでした。実は未来の世界で窮地に瀕している幼いころのグレースを助けたのがダニーだったのです。その後、ダニーはたくさんの人類を率いる司令官としてリージョンと戦ったとのことでした。REV-9がダニーを狙っていたのは今のうちに反乱の種を潰すためでした。
ダム施設では激戦を繰り広げ、幾度倒しても再び蘇るREV-9に苦戦を強いられます。しかしT-800によって急速に回る発電タービンに放り込まれたREV-9はタービンごと爆破。それによって、グレースまでも大きなダメージを受けます。
粉々となったREV-9でしたが、なんと再び復活。炎の中から姿を現しました。ダニーを狙うREV-9を、サラとT-800が必死に食い止めます。
そこへグレースが息も絶え絶えにダニーに訴えました。自分の体内に埋め込まれている動力源を使えばREV-9を倒すことができると。しかし動力源を抜かれたグレースは生きることができません。ダニーは拒みましたが、グレースに必死に説得され、REV-9めがけて動力源を放ちました。そこへT-800がさらに抵抗し暴れるREV-9を押さえつけ「ジョンのために」と言い残して自らも犠牲となり、REV-9を完全に破壊、封じ込めるのでした。
こうしてダニーを守るための、REV-9との戦いは終わりました。
後日、平和な公園にはサラとダニーの姿がありました。2人があたたかい眼差しで見つめる先にはグレースと呼ばれる少女がいました。
以上、映画「ターミネーター:ニュー・フェイト」のあらすじと結末でした。
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【詳細あらすじ解説】ターミネーター:ニュー・フェイト
次のページでは、映画ターミネーター:ニュー・フェイトの、さらに詳しいあらすじをネタバレ解説します。
「ターミネーター:ニュー・フェイト」感想・レビュー
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カールの愛犬に関しては私は真逆の考えで一作目から
ターミネーターは犬に吠えられまくりでカールに対して吠えないのは
20年、人の愛情を学んで犬に警戒されなくなって吠えられないのを
表現してると感じました
T-800の老化は外側が生体部品だからかと思われ中はそれほど劣化してない
のではないでしょうか? -
ターミネーターの新作おもしろかったです。
敵のターミネーターの能力もカッコいいし、アクションシーンも派手で見ごたえが有りました、
とくに最後のダム施設での、高速回転するタービンに敵ターミネーターを巻き込むシーンが、
凄く見応えがあって一番好きです。 -
ターミネーターニューフェイト凄く面白かった。
続編をお願いします。
続編で未来に存在するジョンと、無くなったはずのスカイネットが実は絡んでいる流れを観たい。
冒頭のシーンの無念を吹き飛ばしてほしい。
やはりジョンがいないのは寂しい。
全ファンを納得させてほしい。
そしてスカイネットが関わってくる可能性は大いに有り得る。グレースが上官から困ったら行けと言われた場所が、存在しないはずのスカイネットの遺産のT800の住む場所だったから。
この繋がりを知らずにはいられない。
そしてカイルを愛するファンのためにもカイルの死に大きな意味をもたらす様な続編を期待。
決してカイルの死は無駄ではなかった事を見せてもらいたい。無駄だったとは思っていないのだが。
次作はキャメロンにメガホンをとってもらいたい。 -
続編でやられて一番ゲンナリするのは過去作のキャラの頑張りが無に帰すことと、「同じことの繰り返しでキリがない」と思わされる展開。
本作ではこの両方をやってしまった。ジョンは必ずしも無駄死にではないとはいえ、安易にキーキャラクター交代と言われても納得は出来ないし、宿敵がスカイネットからリージョンに変わったのも堂々巡りな印象を余計に強めてしまっている。
ストーリー展開が前2作をなぞっていることは良いとしても上記の2点はやはり致命的だった印象。本来特別出演程度で済ませるべきリンダ・ハミルトンとアーノルド・シュワルツェネッガーをガッツリアクションに関わらせたり、出演が厳しいエドワード・ファーロング演じるジョンを早々に退場させたり、オリジナルキャストを尊重しすぎたのが問題だったのではないだろうか。
さらに哀しいことに全米興収は製作費の3割程度しか回収できず続編制作は絶望的。
原作者のキャメロン自身が関わってシリーズをターミネートさせたという意味では文句のつけようがない終焉ではあるが。 -
視終わった後、涙がこぼれました。
T-800ことカールの贖罪の日々が切なくて。
サラから『カール!』と呼んでもらえたことで、赦しを与えられたと思いました。
カールはT-800の時に、サラから息子ジョンを奪い、
人として生きたカールは、姿形は違えど息子ジョンと同じ魂であるダニーを救い、共に過ごす時間をサラに返したのだと思いました。初めの設定を思い出せないのだけど、T-800は人殺戮機械として作られたのではなく、元のベースは子育てナニーとか家政婦(夫)だったのではないかしら。。。と思ってしまいました。(DV夫よりか弱き女性を守り、オムツも換えられ聞き上手…)
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製作にシリーズの生みの親でジェームズキャメロンが復帰したことで見たこともないアクションやストーリーが見れる!…って期待値爆上げでしたが、そこらへんに転がってあるハリウッド超大作作品って感じでした。ですがこの作品で一番の見どころは、オープニングでいきなりジョンコナーとサラコナーが登場し、ある人に殺されてしまうシーンです。衝撃的なシーンでしたが、とにかくCGで再現された、若き日のサラコナー、ジョンコナーの姿は圧巻。全く違和感が無く自然に2人がスクリーンの中で動いてます。この若返りCGを見る為だけでも見る価値はあります。
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rev強すぎる
ニューフェイト面白かったです!描写や設定がきちんと前作を引き継いでいて、ターミネーター2の続編に相応しい作品に仕上がっていたと思います。エドワードファーロング演じるジョンコナーがいきなり死んでしまうという衝撃の始まりでファンとしては悲しい感じになってしまいましたが、「ジョンのために」というT-800の最後の言葉で救われた感じがしました。途中で出てくるカールの愛犬が全然懐いていない感じなのも、人間ではないターミネーターを見抜いている描写のような気がして面白かったです。シリーズ(1,2,ニューフェイト)を通してターミネーターという映画はサラ・コナーの物語だと強く感じました。T-800がなぜ老化していたのか、ダニーが今後どのように生きていくのか、続編が気になります。