映画「アメリカン・ソルジャー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アメリカン・ソルジャーの紹介：2017年アメリカ映画。戦場で活躍したアダムは一見健康な体でイラクから帰還しましたが、心に大きな傷を抱えています。多くの帰還兵が病院の手当を求めるため、スムーズな治療が行えず、アダムの精神状況は深刻になっていくばかり。この映画は実話に基づくストーリーで、アメリカ軍の帰還兵たちが持つ問題について現実的に描かれた作品です。『セッション』でアンドリューを演じて一躍有名になったマイルズ・テラーが、帰還兵として苦悩を抱えるアダム役を演じます。
監督：ジェイソン・ホール 出演：マイルズ・テラー（アダム・シューマン）、ヘイリー・ベネット（サスキア・シューマン）、ビューラ・コアレ（ソロ）、ジョー・コール（ビリー）、ケイシャ・キャッスル＝ヒューズ（アリア）、スコット・エイズ（エモリー）、ほか
この解説記事には映画「アメリカン・ソルジャー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アダムはイラクで戦争に参加し、仲間のエモリーが屋上で頭を撃たれてしまいます。アダムはエモリーを背負い階段を下りますが、誤ってエモリーを階段から落としてしまいます。
その後、アダムは仲間のソロとビリーと共にアメリカへと帰還します。帰還してすぐにドスターの妻が、夫が亡くなったときの状況についてアダムに質問します。しかし、アダムは「その場にいなかったからわからない。」と気まずそうに答えるのみでした。
アダムには妻サスキアと子供が2人いました。しばらく家にいなかったので、アダムは娘がチョコ好きではないことも知りませんでした。
ソロは軍で働くことが生きがいだったので部隊に戻りたいと思っていましたが、外傷性脳損傷と診断され、除隊を余儀なくされます。ビリーには婚約していた彼女がいましたが、家に帰ったらもぬけの殻で誰もいません。落ち込んだビリーをアダムとソロが慰め3人で楽しく飲み明かします。
翌朝、ビリーは彼女の職場に押しかけ、復縁を頼みますがきっぱりと断られてしまいます。そしてビリーは彼女の前で銃自殺をしてしまいます。アダムとソロは落ち込みました。
アダムとソロは、ドスターの死とエモリーの外傷のことから立ち直れていません。ドスターはアダムの代理で出動してしまったがために死んでしまいました。ドスターが死んだ日に、「あんたがいなければこうならなかった。」とソロに言われたことが頭から離れないアダム。しかし、ソロはその時パニックになっていたので、何を言っていたので覚えていません。
日に日にソロの病状が悪化したように見えたので、アダムはソロと一緒に軍の病院へと向かいます。そこには負傷した帰還兵であふれていました。受付をするだけで何時間も待ち、挙句の果てには医者に見てもらうために半年以上待たなければならない程の状況でした。
それに怒ったアダムは、昼休みを返上して診てくれる医者に出会い、ソロを診断してもらうことにします。ソロは今日の日付が覚えられないほどに症状が現れていました。ソロはたびたびドスターの幻覚を見ます。アダムも少しずつ自分にも異変があると感じ始めます。
アダムは軍のアンケートで「軍での経験を思い出して死にたくなる」という項目に「非常に良くある」と答えていました。そのアンケートをサスキアが目にしてしまいます。サスキアはちゃんと話してくれないと助けられないと詰め寄りますが、病んでいることにしないと手当をもらえないとアダムは嘘を付きます。サスキアに、自殺願望はあるのかと聞かれ、分からないとアダムは答えます。
サスキアが一緒に診察に来てくれましたが、治療を待つ帰還兵が何万人もいるので手当がもらえるのは何ヶ月も先になるとのこと。命をかけて国のために戦ったのにこの扱いに2人は納得できずにいました。
一方、ソロはエクスタシーを飲めば楽になれるとの情報を聞きつけ、ドラッグの世界に手を染めてしまいます。ソロはゲーム中にドスターの幻覚を見て、妊婦の妻アリアの前で暴れ出します。アリアは私では力になれないと悲しみます。
アダムは自分が息子を見る番でしたが、居眠りをしてしまい息子をベッドから落としてしまいます。それがエモリーのことと重なり、パニックになって家を飛び出し、銃で自分を撃とうとします。しかし引き金を引く勇気は出ませんでした。その足でアダムは帰還してから初めてエモリーに会いに行きます。
エモリーは左半身不随になって、妻にも逃げられてしまいましたが元気に暮らしています。エモリーはアダムを命の恩人だと話します。こんな体になってしまったが、毎朝生きていることに感謝しているとの言葉をアダムはエモリーからもらいます。そこから、アダムの生きる姿勢が変わってきます。
ソロは違法な仕事の途中でアリアが緊急手術を行い出産するとの連絡を受けます。急いで病院へ向かって妻の様子を見に行き、子供が無事に生まれまたとの知らせを受けますが、仕事をすっぽかしてしまったことでソロは命を狙われてしまいます。
心配したアダムは、カリフォルニアの医療施設に空きがでたので今夜発つつもりでしたが、その席をソロに譲ることにします。アダムは医者から自ら治療のチャンスを逃してしまっていいのかと問われ、抱えている思いを吐き出しなさいとアドバイスを受けます。そしてアダムはドスターの妻の元へ行き真実を話し始めます。
自分の判断ミスでエモリーが撃たれてしまったこと、彼を助けようとしたが階段から落としてしまったこと、本来なら自分が出動する予定だった任務でドスターが亡くなってしまったこと全てを話しました。すると、「自分を責めないで。どうか生きて。」とドスターの奥さんに言われます。
「アダムは2011年に退院。落ち着いた生活を取り戻した。ソロは短大に通いつつ妻と４人の子供たちと暮らす。エモリーはスカイダイビングとドライブが趣味。」とのエンドロールが流れてこの映画の幕は閉じます。
以上、映画「アメリカン・ソルジャー」のあらすじと結末でした。
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