あまくない砂糖の話の紹介:2014年オーストラリア映画。食料品メーカーのタブー、砂糖の危険性と依存性について、砂糖断ちをしていた被験者がスプーン40杯分の砂糖を毎日摂取し検証してみた!
監督:デイモン・ガモー 出演者:デイモン・ガモー、スティーヴン・フライ、イザベル・ルーカス、ブレントン・スウェイツ、ジェシカ・マーレイ、ヒュー・ジャックマン、ほか
映画「あまくない砂糖の話」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「あまくない砂糖の話」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
あまくない砂糖の話の予告編 動画
映画「あまくない砂糖の話」解説
この解説記事には映画「あまくない砂糖の話」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
あまくない砂糖の話のネタバレあらすじ:起・砂糖の実験
三ヵ月後に恋人が出産を控えたデイモン・ガモーは、彼女と趣味を合わせようと、煙草と砂糖を止めて健康志向の生活をしていた。もうすぐ父親になろうという彼は砂糖が本当に毒なのか、砂糖の影響を検証するために、栄養士や医師の協力の元、スプーン40杯の砂糖を毎日、二ヶ月間摂取してみる事にした。
検証を始める前のデイモンの身体は、同世代の男性よりも健康的。検証のルールとして、砂糖はショ糖と果糖のみをカウント、健康と言われる低脂肪食品を選び、運動量も減らさない。
砂糖はグルコースと果糖で構成されている。果糖は採集生活を送っていた時代には貴重な成分で、身体はそれを吸収しようとしてしまう。しかしその果糖は今ではあらゆる食品に含まれ、摂取過多になっていて、現代人の抱える病気の原因の一つに科学者たちは挙げている。
あまくない砂糖の話のネタバレあらすじ:承・現れる変化
検証を始めると、たちまち体には内臓脂肪が溜まり、隠れ肥満状態になり、肝細胞にも異常が現れた。精神面にも変化が現れ、砂糖をとると一種のハイな状態になるが、すぐに治まりさらに砂糖を欲しがるようになる。また、低脂肪のものを摂取しているせいで満腹感がおとずれない。
デイモンは、場所を変え、アボリジニの住む町へ。そこは酒は禁止されているが砂糖が溢れていた。もともと自給自足の生活で少量の砂糖しかとらず、健康だったアボリジニは入植者が甘いものと外来種を持ち込んだため、自給自足ができなくなり、食べ物を買うようになった。すると、健康が損なわれるようになり子供達のために食育を始めた。しかし政府の資金援助の関係で、店からコーラはなくなったが、砂糖を含む食料は残った。
このアボリジニと同じことが、それまで砂糖を絶っていたデイモンの身体にも起きているのだと理解した。
中間検査で、検証を続けると肥満になると断言されたデイモンは、肥満大国アメリカに行くことにした。
炭酸飲料が多く飲まれているケンタッキー州では、若年層の総入れ歯という事態が珍しいことではない。ペプシの見解は適量ならば問題はないとし、移動歯科医の援助はするものの、売り上げが落ちる事をおそれて、子供たちに根本的な教育をしようとはしていなかった。
あまくない砂糖の話のネタバレあらすじ:転・食品業界と科学
砂糖を接種した時の脳がどんな反応をするのか調べに行った。すると、甘いものを目にした瞬間、脳はそれを接種するように命令を出し、接種すると幸福感を感じるホルモンが放出され、そしてさらに甘いものを求めるようなっている事がわかった。
また、デイモンがカロリーの計算をしてみると、今まで接種してきたカロリーと、この実験で接種するカロリーがほとんど変わらないことに気づいた。カロリーが変わらないにも関わらず、彼の体重は増え、疲れやすくなり、肝機能に障害が発生したことで、肌に吹き出物が出るようになった。
カロリー見ると、同じ量でも砂糖よりも脂肪の方がカロリーが高いという事実を食品メーカーは利用し、肥満はカロリー摂取量のコントロールにすり替えられ、砂糖は無害なものと言う科学的な論文を、科学者を通して今まで発表してきた。このような科学論文や、シンポジウムには食品メーカーがスポンサーとしてついている。このようにして食品メーカーは砂糖の影響や中毒性について隠し続けている。
実験の半分が過ぎた頃、デイモンは、自分のこの砂糖を大量に接種している状況に、自分の身体が対応している事に気づいた。運動をするのは少し苦しくなったが、精神については浮き沈みするものだと自分の頭が受け入れているという事に気づいた。
あまくない砂糖の話の結末:検証結果
二ヶ月間の検証の結果は、肝臓異変により糖尿病のリスク、血中のコレステロール値の増加による動脈硬化、心臓疾病のリスクが高まっていた。低脂肪の健康食品と呼ばれているもので毎日砂糖40杯の摂取で、カロリーに関しては、以前と変わらないままだった。そこで、何がカロリーの源になっているかがポイントであることが浮き彫りとなった。
実験の後、彼はもとの食生活に戻すため、砂糖を再び絶った。すると禁断症状に悩まされる日々が続いた。一ヶ月後、無事に娘が誕生し、そのまた一ヶ月後、彼の身体は以前のように戻り、肝臓にも血液問題はなくなった。
もちろん、砂糖ばかりが悪いばかりではないけれど、砂糖という身近な食材から一度見直してみるのは、いちばん速攻性のある方法かもしれない。
以上、映画「あまくない砂糖の話」のあらすじと結末でした。
あまくない砂糖の話の結末:一つの検証結果として
このような検証を見ると、日本だったらどういう検証をするのか、どんな結果が出るのか考えてしまう。日本の砂糖メーカーでも一時期HPで砂糖の無害を説明する物があったのを今でも覚えている。日本では食に関しては選択肢が多い。たまに日本食を食べたら痩せたという話を聞くけれど、そんな検証をしてみるのもおもしろいと思う。
「あまくない砂糖の話」感想・レビュー
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実はタイムラグがある
増量も減量も減量に関しては数週間後に効果が出るし
増量もすぐには出ない
増えだすと早いし落ちるのも結構落ちていく
カロリー計算があやしい・・・
60日間で、8.5Kg増えているので
8.5Kg x 7200Kcal / 60日 = 1020 Kcal / 日
食事性熱産生を考慮しても、数字が大きすぎる
摂取カロリー – 消費カロリーは絶対の真実なので、
1.もともと吸収が悪い体質
2.カロリー計算が間違っている
3.どこかにまやかしがある
のどれかかなー