イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたりの紹介:2019年イギリス,アメリカ映画。2013年に発表されたリチャード・ホームズの著書『Falling Upwards : How We Took to the Air』を基に、19世紀のイギリスの気象学者ジェームズ・グレーシャーが行った気球による気象観測飛行の実話にアレンジを加えて映画化したアドベンチャー作品です。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のフェリシティ・ジョーンズと『ファンタスティック・ビースト』シリーズのエディ・レッドメインが『博士と彼女のセオリー』以来となる共演でダブル主演を務めています。
監督:トム・ハーパー 出演者:フェリシティ・ジョーンズ(アメリア・レン)、エディ・レッドメイン(ジェームズ・グレーシャー)、フィービー・フォックス(アントニア)、ヒメーシュ・パテル(ジョン・トリュー)、ヴァンサン・ペレーズ(ピエール・レン)、アン・リード(エセル・グレーシャー)、トム・コートネイ(アーサー・グレーシャー)、ティム・マッキナリー(ジョージ・ビドル・エアリー)、レベッカ・フロント(フランシス)ほか
映画「イントゥ・ザ・スカイ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「イントゥ・ザ・スカイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたりの予告編 動画
映画「イントゥ・ザ・スカイ」解説
この解説記事には映画「イントゥ・ザ・スカイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
イントゥザスカイ 気球で未来を変えたふたりのネタバレあらすじ:起
1862年、ロンドン。気象学者のジェームズ・グレーシャー(エディ・レッドメイン)はこれから気球による気象観測飛行に挑もうとしていました。
大勢の見物客が訪れるなか、友人の科学者ジョン・トリュー(ヒメーシュ・パテル)は天候を不安視していましたが、ジェームズは成功を確信していました。
その頃、馬車で会場へと急ぐ操縦士のアメリア・レン(フェリシティ・ジョーンズ)は、今でも忘れられないあの事件のことを思い出していました。
離陸直前になって会場に到着したアメリアはジェームズの反対を押し切り、愛犬ポージーを気球に乗せました。アメリアは以前フランス人が到達した高度7010mの世界記録を更新すると宣言、気球は間もなく離陸しました。
アメリアはポージーを気球から放り投げてしまい、見物客は大いに驚きましたが、ポージーはパラシュートで無事に帰還し、見物客は歓声をあげながら二人を見送りました。
これまで何度も人々からバカにされてきたジェームズは真面目に飛びたいとアメリアに伝えますが、アメリアは人々を楽しませたいと主張しました。
イントゥザスカイ 気球で未来を変えたふたりのネタバレあらすじ:承
離陸から9分が経過し、高度は1650mに達しました。アメリアは2年前に気球からの落下事故で死亡した夫ピエール(ヴァンサン・ペレーズ)のことを思い出していました。
その時、上空の天候が悪化し、気球が激しく揺さぶられたせいでジェームズは転倒して怪我をしてしまいます。その後、雲の上に出た気球は何とか飛行を安定させますが、アメリアはピエールのことを思い出してめまいを起こしてしまいます…。
…それはピエールの事故から2年が経った時のことでした。家に引き籠っていたアメリアは姉のアントニア(フィービー・フォックス)に誘われて参加したパーティーでジェームズと出会い、アントニアの反対を押し切って一度は再び気球で空を飛ぶ決意をしたもののピエールのことが頭をよぎって断念しました。
ジェームズは女性との飛行に反対する母エセル(アン・リード)に今回の飛行は中止になったと話し、時計職人の父アーサー(トム・コートネイ)と空への想いを馳せました。アーサーに励まされたジェームズは別の飛行士に協力を求められましたが断られました。
一方、アメリアは訪ねて来たジョンからジェームズが行おうとしている気象観測実験の重要性を伝えられ、ピエールの墓参りの後に再び空を飛ぶ決意を固めたのでした…。
イントゥザスカイ 気球で未来を変えたふたりのネタバレあらすじ:転
性格の違うジェームズとアメリアは何かと反りが合いませんでしたが、高度5000mを超えても飛び続けている蝶の群れに心を和ませ、ジェームズは昆虫は気流に乗って移動するとの説を唱えたジョンは正しかったと語りました。それから二人は互いの考えやこの飛行に賭ける想いを語り合いました。
やがて高度は遂に世界記録の7010mを超え、ジェームズとアメリアは互いの健闘を讃え合いました。その後も気球の高度は上昇を続け、アメリアはジェームズが気球に大量の計測機器を積み込んだために積載量を気にして自分の分の防寒着を持ってきていないことに気付きました。
アメリアは飛行を終了して戻ろうと告げますが、ジェームズは気象のデータを取るには、より高く上昇すべきだと彼女を説得しました。しかし、高度の上昇につれて気温も急激に下がり、ジェームズが酸欠状態に陥ったことから、アメリアはジェームズがピエールの二の舞になるのではと心配し、自分のせいで人を死なせたら二度と自分を許せなくなると話しました。
アメリアは気球のガス抜き弁のバルブを開こうとしましたが寒さで凍り付いてしまい、体に命綱を括り付けて気球の上に登りました。極限状態の中、アメリアは何とかバルブをこじ開けましたが、気を失って滑り落ち、宙吊り状態になってしまいます。
それでもアメリアは必死でゴンドラに飛び乗り、意識を戻したジェームズに気球は降下を始めたことを伝えました。気球の高度は成層圏を超えて10970mに達していました。
イントゥザスカイ 気球で未来を変えたふたりの結末
気球が降下するなか、ジェームズは怪我をしたアメリアの手当てをすると共に気象観測を始めました。ところが、二人は高度5700mを切った時点で気球のガスの抜け具合が予想よりも早いことに気付き、観測データだけを取り出して他の機器は全て投げ捨て、少しでも気球を軽くしようと試みました。
そして二人はゴンドラを切り離して気球をパラシュート代わりにして地上に戻ることを思いつきましたが、なおも降下のスピードが収まらないため、アメリアは自分を犠牲にしてジェームズだけでも帰還させようと考えました。
しかし、ジェームズは一緒に生還できないなら自分も死ぬとアメリアに告げ、二人はパラシュート状となった気球のロープにしがみつきながら林の中に不時着しました。
アメリアは木の枝に衝突して動けなくなったジェームズの名を呼び、互いに支え合って立ち上がらせました。
気球の高度は最終的に未曽有の11280mに達しており、またジェームズの取った観測データで後の天気予報の発展に多大に寄与したことでジェームズとアメリアは功績を讃えられました。アーサーはジェームズを誇りに思い、ジョンは王立協会でスピーチをするジェームズを、微笑みながら見守りました。
そしてジェームズはとアメリアは新たな観測のために再び大空へ飛び立ちました。
以上、映画「イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり」のあらすじと結末でした。
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