ブック・オブ・ライフ ~マノロの数奇な冒険~の紹介:2014年アメリカ映画。メキシコの架空の町を舞台に、劇中劇の主役の3人、マノロ、ホアキン、マリアが、それぞれの立場で成長し、自分の求めるものを探す物語です。劇中劇が、木彫りの人形の姿で作り上げられ、画面いっぱいに広がる色鮮やかな世界観は観客を圧倒します。メキシコで盛大に祝われる祝日「死者の日」をモチーフに、生と死、それぞれの意味を持たせる重厚なストーリーも良く練られています。主人公以外のキャラクターも丁寧に描かれ、マノロが熱唱する曲として、レディオヘッドの『creep』が使われるなど、細微に渡り魅力満載のアニメーション作品です。
監督:ホルヘ・グティエレス 声優:ディエゴ・ルナ(マノロ)、ゾーイ・サルダナ(マリア)、チャニング・テイタム(ホアキン)ほか
映画「ブック・オブ・ライフ マノロの数奇な冒険」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブック・オブ・ライフ マノロの数奇な冒険」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ブック・オブ・ライフ ~マノロの数奇な冒険~の予告編 動画
映画「ブック・オブ・ライフ マノロの数奇な冒険」解説
この解説記事には映画「ブック・オブ・ライフ マノロの数奇な冒険」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブック・オブ・ライフ ~マノロの数奇な冒険~のネタバレあらすじ:起
博物館を訪れた問題児達。ガイドのメアリーは、世界の全物語が書かれているという「ブック・オブ・ライフ」(生命の本)を見せ、木彫りの人形を使って、子供達に読み聞かせます。「死者の日」を迎えたメキシコの町を、死者の世界を司る2人の支配者が見下ろしています。1人は「記憶された死者の国」の支配者ラ・ムエルテ、もう1人は「忘れられた死者の国」の支配者シバルバです。彼らは、仲の良い友達3人組を見て、マノロとホアキンのどちらがマリアと結婚できるか賭けをします。ラ・ムエルテはマノロに賭け、シバルバはホアキンに賭けるのですが、意地汚いシバルバは、「永遠の命のメダル」をホアキンに渡すのでした。
ブック・オブ・ライフ ~マノロの数奇な冒険~のネタバレあらすじ:承
闘牛士の家系に生まれたマノロは、音楽をこよなく愛するギター少年。ホアキンは、町の英雄であった亡き父を目標に、一流の戦士を目指しています。2人が恋するマリアは、町の領主の一人娘で、美しく気が強い少女です。マリアのお転婆が過ぎて、スペインの寄宿学校に入れられることで、3人の関係は一旦終わり、それぞれの道で成長していくのでした。
ブック・オブ・ライフ ~マノロの数奇な冒険~のネタバレあらすじ:転
歳月が過ぎ、マリアが町に帰って来ました。その日は、マノロが闘牛士としてお披露目をする機会でしたが、牛にトドメを刺せず父親を失望させます。誰もいない闘牛場で、マリアに贈られたギターを片手に熱唱するマノロを、マリアは微笑みをたたえて見守りました。その姿に焦りを感じたホアキンは、町で一番の戦士であることをマリアの父である領主にアピールして、マリアに結婚を申し込むのです。悪者チャカルからの襲撃を恐れる領主は、ホアキン無しでチャカルから町を守れません。父親の勧めを無碍に出来ないマリアですが、城を抜け出しマノロと愛を確かめ合うのです。その直後、マリアはシバルバが放った毒蛇に噛まれて意識を失います。マリアが死んだと思い込んだマノロは、シバルバにそそのかされ、マリアに会うため死者の国に向かいました。
ブック・オブ・ライフ ~マノロの数奇な冒険~の結末
意識を回復したマリアは、マノロの死を知り、ホアキンのプロポーズを受け入れます。賭けに勝ったシバルバは、「記憶された死者の国」の支配者となり、マノロにマリアは死んでおらず、死者の国にはいないことを告げるのです。騙されたことを知ったマノロは、ラ・ムエルテを探し真実を伝えます。憤ったラ・ムエルテは、シバルバの元に行き、マノロを生き返らせるよう要求します。自分を偽らず恐怖に打ち勝ったマノロの姿は、シバルバの心にも響き、要求を受け入れるのでした。町では、悪者チャカルが、ホアキンの持つ「永遠の命のメダル」を取り返そうと、一群を引き連れて襲って来ました。そこに帰って来たマノロ。3人は昔のように力を合わせて敵を撃退します。メダルを返したホアキンは、自分の力で真のヒーローになることを誓い、マリアとマノロは結婚して劇中劇は幕を閉じます。ガイドの話に感銘を受けた子供達が博物館を去った後、メアリーはラ・ムエルテの姿に戻り、シバルバの姿に戻った博物館の警備員と寄り添うのでした。
人に付き合わされてネットフリックスで渋々見始めたのですが、あれよあれよと物語に引き込まれてしまいました。最初はけばけばしい色使いが苦手だなあと思って見ていたのですが、これは日本からは生まれないセンスですね。話が進むうちに何の違和感もなくなり、むしろ映画館の大画面で見たかったなあと思うほどにハマりました。ストーリーもよくできてますし、この手のものも食わず嫌いせずに見てみないと駄目ですね。