ザ・ボーイ 人形少年の館の紹介:2016年アメリカ映画。元彼の暴力から逃げるため、アメリカからイギリスへと渡ったグレタ。ある老夫婦の長期旅行の間、幼い一人息子ブラームスの面倒を見ることになったのだが、夫婦から紹介されたのは少年の姿をした陶器の人形だった。更に夫婦から手渡された1枚の紙には、子守の上で決して破ってはいけない10のルール。動揺を隠せないグレタだったが、久しぶりの旅行ということで快く夫婦を見送る。インターネットもテレビもない森の奥の豪邸で不気味な人形と過ごすことになり、彼女は一つ、また一つとルールを破ってしまう。そして彼女の周りで不可解な出来事が起こり始めるのであった…。
監督:ウィリアム・ブレント・ベル 出演:ローレン・コーハン(グレタ)、ルパート・エヴァンス(マルコム)、ジム・ノートン、ダイアナ・ハードキャッスル、ベン・ロブソン、ほか
映画「ザ・ボーイ 人形少年の館」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・ボーイ 人形少年の館」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・ボーイ 人形少年の館の予告編 動画
映画「ザ・ボーイ 人形少年の館」解説
この解説記事には映画「ザ・ボーイ 人形少年の館」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・ボーイ 人形少年の館のネタバレあらすじ:起
元彼の暴力から逃げるため、グレタはアメリカからイギリスへと渡ります。グレタはベビーシッターとして、とある屋敷に数ヶ月だけ滞在するつもりでいたのです。屋敷についた彼女ですが、ベルを鳴らしても応答がありません。ドアが開いていたので中に入ります。屋敷の中はいかにも古めかしいといった感じで、調度品を見ていると、後ろから男性の声がしました。彼(マルコム)は自己紹介をし、町の雑貨屋をしていて何回か食料などをこの屋敷に持ってくるというのです。グレタが彼と話していると屋敷の住人が帰ってきました。そして、屋敷の住人である老夫婦が長期旅行の間、幼い一人息子ブラームスの面倒を見ることになったのですが、夫婦から紹介されたのは少年の姿をした白い肌の陶器の人形でした。何かの冗談と思ったグレタですが、その人形は老夫婦の亡くなった実の息子の代わりだと知ります。無事にブラームスとの顔合わせが済み、彼に受け入れてもらったと夫婦に告げられます。夫婦から更に彼女に手渡された1枚の紙には、子守の上で決して破ってはいけない10のルールが書いてありました。動揺を隠せないグレタでしたが、夫婦水入らずの久しぶりの旅行ということで快く見送ります。知り合いもインターネットもテレビもなく、グレタには何の楽しみもないうえに森の奥で不気味な人形と過ごすことになり、彼女はついにルールを一つ、破ってしまいます。人形の少年の顔を布で覆ってしまうのです。しばらくすると布は床に落ちてしまいますが、窓をすべて塞いである屋敷の中で風が吹くはずもなく、グレタはますます気味が悪いと感じてしまいます。
ザ・ボーイ 人形少年の館のネタバレあらすじ:承
退屈な生活に唯一潤いを与えてくれたのは、親切なイギリス人青年マルコムでした。彼は週に一度、日用品と手紙を外部から届けてくれる、グレタにとっては大切な友人です。グレタはマルコムにかねてから気になっていた本当のブラームス少年について聞きますが、彼が知っていたのはブラームスがかなり変わり者だったということだけでした。それから彼女は夫婦にばれないだろうとルールを破ろうとするのですが、その度に不可解なことがおきました。遂に彼女が人形に怯え、姿を隠したところにブラームスの足下が見え、彼がグレタに話しかけます。彼女はこれを機にブラームスが実際に屋敷に存在する霊のようなものだと考えるようになります。当初はグレタにしかその確固たる存在は確認できませんでしたが、マルコムも人形が一人でに移動するのを目の当たりにし、彼の存在を否定できなくなります。マルコムとの仲が深まり、ブラームスとも共存することが出来ていたのですが、ある日、彼女の元交際相手の男がアメリカから突然やってきます。
ザ・ボーイ 人形少年の館のネタバレあらすじ:転
交際中、妊娠していた胎児を男の暴力で死なせてしまっていることから、グレタはこの男を忘れようとしていました。しかし男はグレタを連れ戻す気でおり、結局帰らずにその晩屋敷に泊まることになります。グレタはブラームスに助けを求め、ささやきます。すると真夜中、男の眠る部屋の壁に血文字が書かれており、男は驚愕します。グレタを心配して駆けつけたマルコムもそれを見ました。腹いせにブラームスを不気味な人形と罵り、そして床にたたきつけて破壊してしまいます。すると屋敷の骨組みの部分が大きな音を立て始め、男の正面にあった鏡が割れ、屈強な男が出てきます。人形のブラームスと同じ仮面をつけた男は、20年前なくなった本当のブラームスだったのです。ブラームスは男を刺殺し、そして自分からグレタを奪おうとするマルコムも見境なく殺そうとします。屋敷の中は人目をはばかり生きていたブラームスが、自由に移動できるように作られており、まるで迷路のようです。
ザ・ボーイ 人形少年の館の結末
グレタとマルコムはブラームスから逃げ、その寝床にしていた部屋にたどり着きます。そこには、ブラームスにすべてを譲り渡し、自分たちは死ぬ、と言う内容の老夫婦からの手紙があり、その瞬間グレタはすべてを悟ります。逃げ続ける中でマルコムだけがブラームスに捕まり暴行を受けますが、グレタは何とか屋敷を脱出。しかしマルコムを放っておくわけに行かないと、再び屋敷に戻り、ブラームスと対峙します。彼女はブラームスの内面が子供であることを逆手にとり、まるで本当の母親のように接し、早くベッドに入って寝るように言います。するとブラームスはゆっくりとベッドに入り、最後にお休みのキスをねだります。グレタは仮面の上からキスをすると、ブラームスの腹にノミを刺し、逃げます。車に瀕死のマルコムを乗せ、真夜中の森を抜けていきます。しかしブラームスは実はまだ生きていました。最後に、砕け散った人形を修復しているシーンで映画は終わります。
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