ブラジルから来た少年の紹介:1978年イギリス映画。アイラ・レヴィンの原作をグレゴリー・ペックとローレンス・オリヴィエの異色の顔合わせで映画化したサスペンス。常に誠実なアメリカ人を演じてきたペックが珍しく元ナチスの冷血な医師に扮している。
監督:フランクリン・J・シャフナー 出演:グレゴリー・ペック(ヨーゼフ・メンゲレ博士)、ローレンス・オリヴィエ(エズラ・リーベルマン)、ジェームズ・メイソン(エドゥアルド・セイベルト)、リリー・パルマー(エスター・リーベルマン)、ほか
映画「ブラジルから来た少年」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブラジルから来た少年」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ブラジルから来た少年」解説
この解説記事には映画「ブラジルから来た少年」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブラジルから来た少年のネタバレあらすじ:起
パラグアイ。ユダヤ人青年が偶然元ナチスの戦犯たちに遭遇。その中にはメンゲレ博士もいました。アウシュヴィッツで囚人を虐待していた医師です。ナチハンターとして名高いリーベルマンに電話しますが、「メンゲレがパラグアイにいる事など知っている」と冷たい反応です。
仕方なく青年は自分ひとりでその様子を探ろうとしますが、彼らに見つかって殺されてしまいます。しかしその殺害の時、青年は再びリーベルマンと電話中で、「世界各地で94名の人間を殺せ」とメンゲルが命令しているのをリーベルマンは聞くことが出来ました。
ブラジルから来た少年のネタバレあらすじ:承
その手がかりをもとに、リーベルマンは世界各国に足を運び、年老いた公務員が何人も不可解な死に方をしていることを知ります。そして、その未亡人達たちを訪問すると、彼らにはそろって似たような子供がいるのです。全員黒髪で青い目でした。さらにイギリス、スウェーデン、アメリカと同類の公務員の死が続き、そこにも必ず外見がそっくりの子供がいます。
実は彼らは養子で、その斡旋をしていたのは元ナチスが経営する会社でした。里親の条件は父親が1910年から14年の生まれ、母親が1933年から37年生まれというもの。少年たちはそろってブラジルから連れてこられるのです。
ブラジルから来た少年のネタバレあらすじ:転
やがてその恐ろしい計画が分かります。メンゲレはヒトラーの生前、そのDNAを採取しており、1960年代に代理母を使ってそのクローンを産ませていたのです。リーベルマンの動きを察知したナチスの秘密組織は計画の中止を促しますが、メンゲレは聞き入れません。
やがて、自分一人でアメリカのペンシルベニア州に向かったメンゲレは、そこにいたクローン少年の父親を殺し、やって来る予定のリーベルマンを待ち受けます。待ち伏せにあったリーベルマンは打たれながらも、カゴに閉じ込められていたドーベルマン犬を放ち、メンゲレを動けないようにします。
ブラジルから来た少年の結末
やがてクローン少年が帰ってきますが、彼は犬にメンゲレを噛み殺させ、リーベルマンを助けます。事情を知ったナチハンターのグループはクローン少年たちを殺すべきだと主張。しかし、リーベルマンは「それをやったら自分たちもナチスと同じだ」と反論し、その意見は聞き入れられます。
以上、映画「ブラジルから来た少年」のあらすじと結末でした。
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