最高の人生の見つけ方の紹介:2007年アメリカ映画。大金持ちの実業家と、勤勉実直で普通の自動車修理工。余命わずかと宣告されたシルバーエイジの男2人が“やりたいことリスト”を実行しながら残された人生を前向きに過ごし、友情を築いていく。2大オスカー俳優ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが初共演した人間ドラマ。
監督:ロブ・ライナー 出演:ジャック・ニコルソン(エドワード・コール)、モーガン・フリーマン(カーター・チェンバーズ)、ショーン・ヘイズ(トマス)、ロブ・モロー(ホリンズ医師)、ビバリー・トッド(バージニア)ほか
映画「最高の人生の見つけ方」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「最高の人生の見つけ方」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
最高の人生の見つけ方の予告編 動画
映画「最高の人生の見つけ方」解説
この解説記事には映画「最高の人生の見つけ方」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
詳細あらすじ解説
最高の人生の見つけ方のネタバレあらすじ:1.エドワードとカーターの出会い
エドワードの秘書トーマスの、回想のような語りとエベレスト登頂のシーンがプロローグのようにあり、一旦ブラックアウトして、物語は始まります。町の自動車修理工場で働くカーターは、いつものように自動車を修理しています。そこへ一本の電話がかかってきます。健康診断の結果が良くないということで、入院することになります。二人部屋に一人だったのですが、ある日、一人の男が隣のベッドに入院してきます。それがエドワードです。
最高の人生の見つけ方のネタバレあらすじ:2.若かりし頃の目標や夢
エドワードは大金持ちの実業家で、二人が入院している病院もエドワードが経営しています。性格も人生も対照的な二人なので、最初はお互いに距離を置いているのですが、どちらからともなく少しずつ話しをするようになります。家族のこと、若かりし頃の目標や夢のことなど、カーターはユーモアを、エドワードは毒と嫌味を交えながら話します。ある日、カーターは、大学時代の講師の話しを思い出し、棺桶リストを作り始めます。棺桶リストとは、死ぬまでにやり残したことはないか、やっておきたいことはないかをリストアップしたものです。エドワードが何を書いているのかと訊きますが、ただのメモだと誤魔化します。やがて、担当医師から余命を宣告されます。エドワードは強がりますが、かなりショックを受けます。カーターもショックを受けますが、どこか諦めているようにも見えます。しかし、カーターの妻バージニアは諦めません。違う病院に転院することを提案したり、知り合いの医師に電話をしようとしたりします。
最高の人生の見つけ方のネタバレあらすじ:3.棺桶リストの実行
カーターはそれらを受け付けず、言い合いになります。バージニアが病室を出た後、作りかけの棺桶リストを眺めていますが、こんなものは意味がない、と、丸めてしまいます。次の日の朝、秘書のトーマスに毒づきながら起きたエドワードは、ベッドの下に落ちている丸められたメモに気が付きます。それを拾い上げて読んでいると、カーターが目を覚まします。そして、捨てたはずの棺桶リストをエドワードが勝手に読んでいることに腹を立てるのですが、エドワードに悪気はなかったことがわかると、それが棺桶リストだということ、なぜ棺桶リストを作ろうと思い、なぜ途中で捨てたのかを話します。その話しを聞いたエドワードは、カーターのリストに自分のやり残したことや、やりたいことを書き加えてしまいます。そして、戸惑っているカーターに、これを全部二人で実行しようと誘います。その誘いに驚いたカーターは、家族のことも含めて不可能だと断ります。しかし、エドワードに説得され、リストを実行する旅に出ることを了承します。
最高の人生の見つけ方のネタバレあらすじ:4.冒険の始まり
この話を聞いたバージニアは激怒し、猛反対するのですが、カーターとエドワードの二人は病院を抜け出してしまいます。いよいよ二人の冒険の始まりです。まずはスカイダイビング、続いて憧れのスーパーカーでレース、フランスの一流レストランで食事をします。ここでエドワードに娘がいること、その娘とは長い間会っていないことが分かります。そこでカーターは、娘と再会することをリストに書き加えますが、怒ったエドワードはそれを消してしまいます。カーターが急に席を立ちトイレに行きます。エドワードは、自分の横柄な態度に怒ったのかと思いながら後を追います。すると、カーターのシャツが血で真っ赤に染まっています。驚いたエドワードは、旅を中断して一度病院に戻ろうと言いますが、カーターは大丈夫だと言い、ひとまずホテルに行きます。ホテルに着くと、カーターは風呂に入ります。その間に、エドワードの携帯電話に、カーターの妻バージニアから電話が掛かってきます。夫が死んでしまう覚悟はできているが、生きているうちに夫を失うのは堪えられない、というバージニアの言葉に胸が痛み、カーターに、もう帰ろうと言います。その様子から、バージニアと何かを話したと感づきます。そこで、カーターは、自分がこの旅に出た本当の理由を話します。そして、二人の旅は再開します。
最高の人生の見つけ方のネタバレあらすじ:5.恋心
サバンナをジープで走り回り、ライフルをぶっ放し、エジプトのピラミッドに上り、インドでタージマハールを見学。そして、エベレストに登り荘厳な景色を眺める、予定だったのですが、猛吹雪のために断念して、香港に移動します。その夜、カーターがホテルのバーテンを相手に、エベレストの話しをしているところへ、一人の女性が現れます。エベレストに登ったことがあるというその女性と話しているうちに、長い間忘れていた恋心を思い出します。しかし、それは、目の前の女性に対するものではなく、妻のバージニアへの恋心だと気付くのです。そして、エドワードに家に帰ることを伝えます。アメリカに着き、カーターを家に送る途中、エドワードは道が違うことに気が付きます。変だなと思っていると、車はある家の前で停まります。そこは、エドワードの娘の家の前でした。エドワードは激怒し、棺桶リストを破り捨てて一人で帰ってしまいます。残されたカーターはタクシーで帰宅し、久しぶりに家族で食事をしますが、食事の後に倒れてしまいます。
最高の人生の見つけ方の結末
次の日、会議中のエドワードのもとに電話が入ります。慌てて病院に駆けつけると、廊下でホリンズ医師に会い、カーターの容態を訊きます。癌が脳にまで転移していて、手術はするが、見込みは低いことを告げられます。病室に行くと、カーターは眠っていて、妻のバージニアから手紙を渡されます。すると、カーターが目を覚まし、一言二言話して手術準備室に移動します。そこで、破り捨てたはずの棺桶リストをカーターから託されます。これが二人の今生の別れになります。この後、カーターは手術をしますが、その甲斐なく臨終します。エドワードは、車の中でカーターからの手紙を読み、娘に会いに行きます。カーターの葬儀でスピーチをして、託された棺桶リストの残りも埋まっていきます。そして、冒頭のトーマスの語りのシーンに続きます。ここでトーマスがエベレストに登る目的が分かります。二人の棺桶リストの最後の一つ、荘厳な景色を眺める、を達成する為でした。カーターとエドワードの遺骨と、全部にチェックが入った棺桶リストを埋葬して、この物語は幕を閉じます。
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