野性の呼び声の紹介:2020年アメリカ映画。カルフォルニア州ののどかな村。ミラー判事の大きな屋敷にのびのびと暮らす飼い犬バック。しかしある日バックは誘拐され、厳しい自然環境の地でそり犬として売られ、過酷な運命にさらされてしまう。環境の変化の中、ベックは人やほかの犬との関わり方を学び、極寒の地で生きる闘いの物語。原作は1903年にジャック・ロンドンによって書かれた小説。47言語で出版されており、日本でも複数の翻訳者による20点以上の訳書が出されている。今回が6度目の映像化。
監督:クリス・サンダース 出演:ハリソン・フォード(ジョン・ソーントン)、ダン・スティーヴンス(ハル)、カレン・ギラン(マーセデス)、オマール・シー(ペロー)、ブラッドリー・ウィットフォード(ミラー判事)、コリン・ウッデル(チャールズ)、スコット・マクドナルド(ドーソン)、キャラ・ジー(フランソワーズ)ほか
映画「野性の呼び声」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「野性の呼び声」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
野性の呼び声の予告編 動画
映画「野性の呼び声」解説
この解説記事には映画「野性の呼び声」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
野性の呼び声のネタバレあらすじ:起
19世紀末のゴールドラッシュ期。ミラー判事(ブラッドリー・ウィットフォード)のペットとしてのびのび暮らしていた飼い犬バックは、ある日の夜誘拐され、それまでいた暖かいカルフォルニアから、極寒の地へと売り飛ばされてしまいました。
犬の販売業者へ必死の抵抗をしたベックでしたが、逆に殴られ、こん棒を持つ人間には逆らってはいけないと学びました。
シアトルに着き、ふとすれ違った男ジョン・ソーントン(ハリソン・フォード)が落としたハーモニカをきっかけに互いが目を止めました。バックはシアトルで2人組のフランス系カナダ人ペロー(オマール・シー)とフランソワーズ(キャラ・ジー)に売られ、そり犬として働くことになりました。
毎日郵便物を届けるそりは先導犬スピッツを筆頭にチームで引いていきます。バックはチームメイトの犬を観察し、寒い冬の過ごし方と、群れでの生き方を素早く習得。そんなバックをスピッツは気に入りません。やがて対立することになりますが、バックが闘いに勝ち、スピッツは姿を消してしまいました。
次の日からバックはスピッツに代わって先導犬となり、優れた統率力でチームをまとめました。
野性の呼び声のネタバレあらすじ:承
仕事にやりがいが出てきたベック。しかしそんなある日、ペローのもとに政府から通達が届きます。ペローとフランソワーズは解雇され、そり犬たちを解散させる命令でした。手紙に代わって電報を取り入れるため、そりが不要になったのでした。
そり犬チームは新しくハル(ダン・スティーヴンス)たち3人組の若者に売却されました。しかしこの3人は極寒を生きる経験もなければ、そり犬の扱いにも慣れていませんでした。
バックはこん棒を持ったハルに逆らうことができず、チームは無謀な旅を強いられました。ついにバックは疲れ果て、その場から動かなくなってしまいます。
そこへ通りかかったのが、シアトルで会ったソーントンでした。北の地で旅慣れたソーントンは3人組に、川の氷が解け始めているからこの先は危険だと警告しました。それをいち早く察知していたバックは、疲れたふりをしてわざと足止めをさせていたのでした。
ところが、言うことを聞かないバックにこん棒を振りかざし、銃を取り出すハル。見かねたソーントンはバックをハルから引き離すと、3人組は他の犬たちと川へと消えていきました。
野性の呼び声のネタバレあらすじ:転
疲労困憊のバックが元気になるまで、ソーントンは看病をしました。ソーントンは亡き息子を想い孤独を抱きしめ生きている男でした。そんな孤独をまるで理解しているかのように、元気になったバックは愛情で返します。
やがてバックが走り回れるほど体力を回復させると、ソーントンは息子が行きたがっていた地図にない秘境の地を目指します。雪道を越え、川を渡り、やがて見えてきたのは野性そのままの広大な大自然でした。
無人の小屋を拠点に、ソーントンとバックの生活が始まります。
小屋の前を流れる川ではたくさんの金を採ることができました。バックも手伝いますが、やがてソーントンが金を採っている間、日中は深い森へ冒険に出かけるようになります。
やがて森で狼の群れと出会ったバックは、少しずつ野性の本能を目覚めさせ、狼たちと交流したり、狩りを楽しむようになりました。一方で、夜になるとソーントンのもとへ戻り、愛情を確認するのでした。
野性の呼び声の結末
バックの帰りが日に日に遅くなり、ソーントンも野性に戻りつつあるバックを知ることになります。そして、ついにソーントンは一人で出ていく覚悟を決めます。
ソーントンの決意はバックにも伝わり、別れを惜しむ気持ちでソーントンは森へ帰っていきました。
ところが、そこへソーントンに恨みを持っていたハルが後を追ってやってきました。ソーントンは身を隠しましたが、ハルは火を放ち、小屋はたちまち大きな炎に包まれました。そして、ハルが撃った銃がソーントンに命中。その場で倒れてしまいました。
銃声を聞きつけ、すぐさま飛んできたバックでしたが、すでにソーントンは動かなくなっていました。怒りに震えるバックは力の限りハルに体当たりし、燃えさかる炎へと突き飛ばしました。
バックはその後、狼の群れに混ざり、やがて群れを率いるようになります。そして、家族もできました。深い森では今でも野性の家族が群れを作り、生活しているのでした。
以上、映画「野性の呼び声」のあらすじと結末でした。
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