ある子供の紹介:2005年ベルギー,フランス映画。愛を知らず、大人になりきれないまま成人してしまった窃盗犯の男が、彼の子を産んだ彼女や手下の少年とのエピソードを経て、次第に人間らしさに目覚めていく過程を描いたヒューマンドラマです。
監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ 出演者:ジェレミー・レニエ(ブリュノ)、デボラ・フランソワ(ソニア)、ジェレミー・スガール(スティーヴ)、ミレーユ・バイ(ブリュノの母)、オリヴィエ・グルメ(刑事)ほか
映画「ある子供」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ある子供」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ある子供」解説
この解説記事には映画「ある子供」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ある子供のネタバレあらすじ:起
無色でホームレスの20歳の青年ブリュノ(ジェレミー・レニエ)は、14歳の少年スティーヴ(ジェレミー・スガール)を子分に従えて盗みをさせていました。ブリュノはスティーヴが盗んできた物を売り、上前をはねてスティーヴに渡していました。一方、ブリュノの恋人である18歳の女性ソニア(デボラ・フランソワ)は、彼との間の息子ジミーを出産したばかりで、ブリュノには真面目に堅気の職に就いて欲しいと願っており、彼を職業安定所に連れて行きます。現地では行列ができていたので、ソニアはブリュノにジミーと散歩してきてほしいと頼みますが、元々親から愛情をもらったことのないブリュノは我が子にすらも愛情を注ぐことができないでいました。
ある子供のネタバレあらすじ:承
盗品を売り付けた女から子供売買の話を聞いたブリュノは、何とジミーを売ってしまいます。大金を得たブリュノはソニアに事情を話すと、ソニアはショックのあまり気絶してしまいます。ブリュノは人身売買業者に金を返してジミーを取り戻しますが違約金を請求されます。翌日に指定場所に来るよう言われたブリュノはソニアが入院している病院に行くと、そこには警察が来ていました。何とか警察を巻いたブリュノでしたが、退院したソニアは怒ってをブリュノを家から追い出してしまいます。
ある子供のネタバレあらすじ:転
ブリュノは仕方なくベビーカーを売りますが、人身売買業者に違約金として持ち金全てを取られ、無一文になってしまいます。相変わらずソニアから無視されているブリュノは、スティーヴと共にまたもや窃盗を企みます。スティーヴの兄から借りたスクーターでひったくりを決行、二人はスクーターで警察の追跡から逃れようとしますが、途中の狭い道でタイヤが絡まって動けなくなり、冷たい川の中に身を隠しました。
ある子供の結末
二人は警察が過ぎ去ったのを確認して川から上がりましたが、スティーヴは身体が冷え切って動けなくなってしまっていました。ブリュノは近くの小屋でスティーヴを温めると、隠した金とスクーターを回収しに行きますが、息を吹き返したスティーヴは警察に逮捕されます。ブリュノはスクーターと盗んだ金を持って警察署に自首します。ブリュノは有罪となり、刑務所に収監されます。ある日、ソニアは服役中のブリュノと面会し、コーヒーを渡すとブリュノは思わず泣き出します。それを見たソニアも泣き、二人は向かい合って泣き続けていました。
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