カンパニー・メンの紹介:2010年アメリカ映画。大企業に勤めるエリート会社員らが、リーマン・ショックによってリストラに直面し、苦境に立たされながらも再生への道を歩む様を描いたヒューマン・ドラマ。
監督:ジョン・ウェルズ 出演:ベン・アフレック(ボビー・ウォーカー)、クリス・クーパー(フィル・ウッドワード)、ケヴィン・コスナー(ジャック・ドーラン)、マリア・ベロ(サリー・ウィルコックス)、ローズマリー・デウィット(マギー・ウォーカー)、クレイグ・T・ネルソン(ジェームズ・サリンジャー)、トミー・リー・ジョーンズ(ジーン・マクラリー)、ほか
映画「カンパニー・メン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カンパニー・メン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
カンパニー・メンの予告編 動画
映画「カンパニー・メン」解説
この解説記事には映画「カンパニー・メン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カンパニーメンのネタバレあらすじ:起・まさかのリストラ
2008年9月、リーマン・ショックに揺れるアメリカ。ボストンの大企業GTX社でも株価の下落で買収を恐れた社長サリンジャーが、部門統合により造船・鉄道部門3000人のリストラを決行。
勤続12年でMBAを持つボビー・ウォーカー(ベン・アフレック)もその憂き目に遭っていた。造船部門の責任者でありサリンジャー(クレイグ・T・ネルソン)の旧友でもあるジーン(トミー・リー・ジョーンズ)は、自分の出張中に断りもなく行われたこのリストラに憤り、サリンジャーに詰め寄る。
しかし、買収を避けるためだと取り合わず、社員からの人望も厚いジーンに、足並みを揃えるよう要求する。
カンパニーメンのネタバレあらすじ:承・再就職ならず
会社が用意した再就職支援センターに通い始めたボビーは自分のキャリアなら再就職はすぐに見つかると楽観していたが、いくつか面接を受けたものの、これまでの給与、ポストは得られず就職が決まらない。
それでも失業を周りに知られたくないプライドから、高級車を手放さずゴルフに興じるボビーに、妻のマギー(ローズマリー・デウィット)は現実を見るよう言い放つ。
解雇手当も打ち切られ再就職も決まらないボビーは、ローンの支払いが滞り、家計を気遣って息子がゲーム機を返品したことを知るに至って、車や家を売って実家の両親と同居すること決意する。
以前から折り合いの悪かったマギーの兄で大工をしているジャック(ケヴィン・コスナー)に、雇ってほしいと申し出るボビー。
カンパニーメンのネタバレあらすじ:転・絶望の淵で
GTX社では再び株価が下落し、サリンジャーはさらなる大量リストラに踏み切る。造船所の工人からのたたき上げだったフィル・ウッドワード(クリス・クーパー)もその対象だった。
自身の所得や新社屋購入はそのままに、真っ先に人を切るサリンジャーのやり方に怒りをぶつけるジーンだったが、そんな彼も解雇されてしまう。
フィルは定年間近だったが、病気がちな妻、まだ教育費がかかる娘を持ち、引退する余裕はなかった。ジーンはフィルを気遣うが、年齢から再就職が見込めず絶望したフィルは、自ら命を絶ってしまうのだった。
フィルの葬儀で再会したボビーとジーン。閉鎖された造船所でジーンはGTXの前身となる会社を立ち上げた時のことや造船業にかける思いを話す。
カンパニーメンの結末:再びのチャレンジ
慣れない力仕事と、ジャックのダメ出しにイラつきながらも、大工仕事を続けていたボビーは、ジャックが給料を多めに入れてくれたこと、彼らに仕事を与えるため安価な仕事を請け負い、工期内完成ボーナスのため自身は休日返上で作業していることで彼の人となりを知る。
ボビーは物を作る楽しさを知り、子どもたちと一緒に過ごす時間をもつようになった頃、自ら造船業を立ち上げたジーンから仕事の誘いを受ける。
以前と同様の仕事につけることに喜びを感じる反面、同じような憂き目にあうことを恐れ、迷うボビーがその気持ちをジャックに伝えると、彼は「お前に大工は向かない」と背中を押される。
マギーに送ってもらい、ボビーが閉鎖された造船所の1室にやってくると、そこにはリストラされたかつての仲間たちが集まっていた。新しい会社の発足に意欲を燃やすボビーの声が響き渡るのだった。
以上、映画「カンパニー・メン」のあらすじと結末でした。
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