デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-の紹介:2011年ベルギー映画。イラクの独裁者サダム・フセインの狂気の長男と言われる、ウダイ・フセインの影武者を4年間務めた、ラティフ・ヤヒアの著書の映画化です。影武者本人が書いただけあって、フセイン政権下のイラクの裏側と、長男のウダイの狂気の素顔が垣間見れます。
監督:リー・タマホリ 出演者:ドミニク・クーパー(ウダイ・フセイン、ラティフ・ヤヒア)、リュディヴィーヌ・サニエ(サラブ)、ラード・ラウィ(ムネム)、フィリップ・クァスト(サダーム・フセイン)、ナセル・マメジア(ラティフの父)ほか
映画「デビルズ・ダブル ある影武者の物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「デビルズ・ダブル ある影武者の物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
デビルズ・ダブル ある影武者の物語の予告編 動画
映画「デビルズ・ダブル ある影武者の物語」解説
この解説記事には映画「デビルズ・ダブル ある影武者の物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
デビルズ・ダブル ある影武者の物語のネタバレあらすじ:起
ラティフ・ヤヒアは車に乗せられ、サダム・フセインの息子ウダイ・フセインの家に連れてこられました。ラティフとウダイは学生自体の同級生で、顔が良く似ていました。ウダイはラティフに、父サダム・フセインの話をしました。戦闘地域などの危険な場所に行っているのは父ではなく、全て影武者だと言いました。そしてオレの影武者になれと言い、5分間だけ考えさせました。
5分後ラティフが断ると、ウダイの取り巻き達によって拉致され拷問を受けました。そしてもう一度聞きました。ウダイは「断れば家族は全員刑務所行だ」と脅しました。ラティフは豪邸に案内され、女も含め全て自由に使ってくれと、ブランド品だらけの部屋を順番に案内されました。そしてラティフの付き人としてムネムに会いました。
ムネムに「母親に会いたい」と頼みますが、ムネムは「ラティフは死んだんだ」と言いました。そして身体検査を行い、整形や入れ歯を作り、ウダイの影武者としての道を歩きはじめました。ラティフはビデオを見るよう言われ、再生すると全て拷問の映像でした。つまり国家に対し、裏切り行為をした者への拷問でした。
デビルズ・ダブル ある影武者の物語のネタバレあらすじ:承
ウダイはベイルートのディスコにラティフを連れて行きました。ウダイは自分の弟として紹介し、女漁りを始めました。隙を見てラティフは車で自宅に戻りました。すると自宅周辺は、ウダイの手下どもが見張っていて、ラティフも捕まってしまいました。そして拷問を受け、復帰したラティフはサダム・フセインとの面会になりました。
サダムはラティフを見て、もう一人息子が増えたと言い、ラティフを認めました。早速バグダッドで影武者として出向きますが、いきなり銃撃され、怖い目に遭いました。ウダイはラティフを車に乗せ、街を歩く女を探していました。女学生が気に入り、側近に拉致させました。ドレスを着せ、化粧をしベッドで待たせました。
ウダイはパーティの席で、父サダムのお気に入りの側近に暴言を吐きました。そして女学生にコカインを吸わせSEXしようと言うとき、怒りの収まらないサダムの側近が銃をぶっ放し始めました。怒ったウダイはサダムの側近を切り刻み、射殺しました。これを知ったサダムは怒り狂い、ウダイを殺すと言いますが、ウダイは自殺未遂を起こし、入院していました。サダムは入院中のウダイを起こし、殺す寸前で止め、生まれた時に殺しておけばよかったと言いました。
デビルズ・ダブル ある影武者の物語のネタバレあらすじ:転
その頃、女学生はコカイン吸引で死亡し、側近たちに捨てられました。ラティフはサダムの影武者たちがテニスをしているのを見ました。サダムの指令でクウェート侵攻したものの、米軍が軍事介入し戦争になりました。ラティフはウダイの情婦のサラブと親しくなり、関係を持ちました。心身が不安定になったウダイは、戦地へラティフを行かすことにしました。ラティフはウダイとして戦地の兵士たちを励まし演説をしました。
次の戦地に行った時、おかしな雰囲気を察知したラティフは、敵軍に待ち伏せされ、銃撃を受けながらも逃げ帰りました。米軍の軍事介入で、イラクはクウェートからの撤退を余儀なくされ、クウェート侵攻は失敗に終わりました。兵士の結婚式場で花嫁が気に入ったウダイは、側近に花嫁を拉致させ、ウエディングドレスのままレイプしました。花嫁は将来を案じ、屋上から飛び降り自殺しました。
怒ったラティフはウダイを殴りました。するとウダイはお前を絶対離さないと言って抱きしめました。拉致された女学生の父親がウダイに会いたいとやって来ました。代わりにラティフが応対すると、娘は14歳だ、どうしたのか言ってくれと騒ぎ始めました。気づいたウダイが、父親を殺せとラティフに命じました。ラティフは殺さないと言って自分の手首を切り裂きました。
デビルズ・ダブル ある影武者の物語の結末
ラティフは一時的に自宅に戻されました。回復した頃、ウダイの誕生日パーティーの誘いが来ました。父親に別れを告げたラティフはパーティー会場に行きました。そしてウダイに暴言を吐くと、ウダイは銃で発砲しました。エレベーターに乗り込むと、サラブがいました。二人は一緒に逃げマルタ島のホテルに着きました。しかし部屋にウダイから電話がかかりました。殺し屋も張り込んでいたため、サラブを疑い調べると、サラブがウダイに密告していました。
サラブと別れ、部屋にいると、ウダイから電話があり、ラティフの父親に代わりました。父親は『ウダイに地獄に落ちろと言え』と言って電話を代わると、ラティフは父の決意を感じ、地獄に落ちろと言いました。その後、父親の死体が発見されました。ラティフは、自殺した花嫁の夫を訪ねました。そしてムネムも巻き込み、ウダイ暗殺の計画を立てました。
マーケットで市民に紛れ、狙いを定めますが、花嫁の夫が見つかり射殺されました。ラティフはウダイの車に乗り込み、銃口を向けますが、拉致した女学生が邪魔をして、数発の銃弾で重傷を負わせたのにとどまりました。逃げるラティフにウダイの側近が銃口を向けますが、ラティフだと知って見逃しました。
翌年、ウダイはアメリカ軍によって殺されました。ラティフはアメリカの助けもあって国外に亡命しました。
以上、映画「デビルズ・ダブル ある影武者の物語」のあらすじと結末でした。
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