映画「ゲット・イン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ゲット・インの紹介：2019年フランス,ベルギー映画。２週間の休暇中、家政婦に家を貸していたポール一家でしたが、家に戻ると自宅を乗っ取られていました。法律上、借主に権利があると言われたポールは、自宅を取り戻すため、キャンプ場の管理人ミッキーの力を借りますが、ミッキーには別の魂胆がありました。実際にあった話を元に作られた、バイオレンス作品です。
監督：オリヴィエ・アブー 出演者：アダマ・ニアネ（ポール・ディアロ）、ステファン・カラード（クロエ・ディアロ）、ポール・アミー（ミッキー）、エディー・ルデュック（フランク）、ユベール・ドゥラットル（エリック）ほか
この解説記事には映画「ゲット・イン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
２週間の休暇の間、ベビーシッターであるサブリナ夫婦に我が家を貸していたポールと妻クロエ、そして息子ルイがキャンピングカーで自宅に戻って来ます。
ゲートを開けようとリモコンを操作しますがなぜか作動しません。サブリナに電話するものの、開けようとはしません。いら立つポールは警察に通報し、駆けつけた警官たちに、家に入れるよう頼みますが、ゲートから出されます。
サブリナの夫エリックは「私たちの家だ」と言っています。意味不明で納得のいかないポールが文句を言っていると、二人は警察署に連行されてしまいます。
そして驚愕の事実を聞きます。「あの家の使用権はサブリナとエリック夫婦にある」というのです。「法的には、家を貸した以上、光熱費などの経費を借主が支払った時点で、権利は借主に移る」と言われ、二人は自宅へと向かいます。
ちょうどサブリナがゴミ出しをしていたため乗りこむと、エリックが出てきて溜まっていた郵便物を渡し「おれ達の家だ」と言って追い出されてしまいます。
ポールは弁護士に相談し、法的な手段をとる準備を始めると、弁護士から賃貸契約書を見せられます。ポールは内容を読まずにサインしていたのです。そこでポールは、法廷闘争の間、キャンピングカーで過ごすためにキャンプ場へと向かいます。
キャンプ場をやっているのはミッキーという男で、クロエを知っていました。気さくに「クロエ」と呼ぶミッキーを見たクロエは、気まずい雰囲気で「同級生だ」と言います。
黒人であるポールは、高校で歴史の教師をしており、自分が黒人であることに負い目を感じ、真面目だけがとりえです。授業で法と権利の話をしていると、今の自分の置かれた状態と重なり、落ち込んでしまいます。
この日はクロエから言われていたカウンセリングの日でしたが、行かずに遅く帰ってくると、自分の誕生日パーティーが行われています。しかしクロエの機嫌は悪く、今一つ楽しめないポールでした。
裁判が始まると、契約書があることからエリック側が圧倒的有利に進み、１回目が終わります。弁護士は「必ず取り戻すから、一旦住居を探した方がいい」と言います。心が揺れ動くポールに、ミッキーが話しかけてきます。友人のフランクを紹介すると「今から飲みに行こう」と言います。
着いたバーは、ポールが今まで経験したことのない、ドラッグとＳＥＸの蔓延する空間で、ポールは完全に雰囲気に圧倒されます。
「脅して家を取り戻せ」などとミッキーたちに言われ、酒が回ってきた頃、「水中で酒を飲むゲームをやれ」と周りにけしかけられ、ポールはゲームをして酒を飲み干します。
そしてフランクの父がやっていた工場に行くと、中に勝手に入ってきたブタを銃で撃ち殺しはじめます。腰が引けていたポールでしたが、最後はブタを射殺します。朝帰りしたポールは、考え方が変わっていました。
クロエとルイを乗せたまま、キャンピングカーで乗っ取られた自宅の柵を突っ切って玄関に止めます。ポールは出てきたエリックに「オレの家だ、帰せ」と迫りますが、逆にエリックに叩きだされます。「友人の家へ行こう」と言うクロエに、「２週間の休暇をとった、俺は決めた」と言います。
クロエはミッキーに会いに行きます。「夫に変な事を吹きこまないで、夫に近づかないで」と言うクロエに、「あのことを言ってもいいのか？」と言ってミッキーが体を求めます。二人は過去に関係を持っていたのでした。クロエはミッキーの急所を蹴って逃げ出します。
一方、ポールはクロエとミッキーとの関係を疑います。クロエは結婚後に一度浮気をしていて、ポールはその相手がミッキーだと思っています。ミッキーは適当に話をそらし、「フランクと一緒に家を取り戻してやる」と言って協力を申し出ます。
早速ミッキーはフランクと共に、乗っ取られた家の柵に豚のバラバラ死体をばら撒きます。このことを知ったクロエがポールに怒りますが、逆にポールは「ミッキーが浮気相手だったのか？」と怒鳴り散らして出て行きます。
バーに行ったポールは、客の女とキスをして乱れます。完全に他のメンバーと一緒になったポールでしたが、店の外でミッキーらが一人の男に暴行をしているのを見て我に返ります。
ポールはミッキーを無視して帰っていると、ミッキーに殴り倒され、「クロエとは昔からやっていたんだ」と、ずっと関係があったことをばらしました。
ポールが自宅前に止めたキャンピングカーに戻ると、ミッキーたちの集団がブタの被りものをかぶってやって来ます。庭に火を放ち「今からこの家はオレ達のものだ、乗っ取るぞ」と叫んだのです。
出てきたエリックをミッキーが殺します。身の危険を感じたポールはクロエとルイを連れ、家に逃げ込みます。ミッキーらは、家の窓を叩き割って侵入してきます。家の中の物を壊しながら押し入り、ポール、クロエ、サブリナの３人は捕まってしまいます。
そして圧縮袋に入れられて暴行を受けます。クロエは半裸にされレイプされようとしています。同時にサブリナが掃除機で圧縮袋を吸われ、窒息させられています。
暴れるサブリナを押さえようと男たちが集まった隙に、ポールはクロエを連れて逃げ出します。ミッキーが「二人が逃げたぞ」と言うと、全員が二人を探しはじめます。車に乗って走り出したポールはクロエでしたが、エンジンが止まってしまいます。
男が一人やって来ます。ポールは車の下に隠れて男の足をナイフで刺した後、体を滅多刺しにして殺します。次にミッキーがやってきます。車に乗りこんだポールはガソリンタンクに引火するようにセットします。
ミッキーが車の中に入ったのを見計らい、ポールは火炎瓶を投げ込みます。火だるまになったミッキーはプールに飛び込みますが、そのまま死んでしまいます。
ほっとしたのもつかの間、背後から男が襲いかかります。クロエが男をパイプで殴ると、ポールが顔を滅多打ちして殴り殺します。ブタの面を取るとそれはフランクでした。家の中ではクロエが、生きていたサブリナを助けます。
ポールが子供部屋に隠れていたルイを抱きかかえて下に降りてきます。何故か全裸になっていたクロエを見たポールは、クロエに抱き着き、二人は激しく愛し合うのでした。
以上、映画「ゲット・イン」のあらすじと結末でした。
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