グラウンドブレイク 都市壊滅の紹介:2016年アルメニア,ロシア映画。レニアカンの町を襲った大地震により、瓦礫の町となった中、それぞれの家族が、助け合い救出する様子と、家族の別れと再会を描いた人間ドラマです。1988年に実際に起ったアルメニア地震を題材にした作品で、ディザスタームービーとして紹介されている記事もありますが、人と人との絆が重点的に描かれています。
監督:サリク・アンドレアシアン 出演者:コンスタンチン・ラヴロネンコ(コンスタンティン・ベレズノイ)、ヴィクター・ステパニヤン(ローベルト)、タイトフ・オーヴァキミヤン(リリット)、マリア・マイノロヴァ(アンナ)ほか
映画「グラウンドブレイク 都市壊滅」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「グラウンドブレイク 都市壊滅」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
グラウンドブレイク 都市壊滅の予告編 動画
映画「グラウンドブレイク 都市壊滅」解説
この解説記事には映画「グラウンドブレイク 都市壊滅」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
グラウンドブレイク都市壊滅のネタバレあらすじ:起
川沿いの山岳地帯の道路。家族を乗せて走る車が、トンネルの中で男性の乗る車と衝突事故を起こしました。家族の車は大破し、男性は息のある少年を抱えて病院へ運びます。少年は男の胸のペンダントを見ていました…。
8年後、アルメニアのレニアカンの町に、あの日の少年ローベルトがいました。両親を事故で失い、理髪店の店主で、はとこのセリックを兄のように慕っています。成人したローベルトはセニックに「両親を殺した男が刑務所から出てくる」と言うと、セニックは拳銃を渡し「復讐するのか?」と言いますが、ちょうど客が入って来て話をやめます。ローベルトは客の男の腕時計を見て「いい時計だ」と言って外に出ます。
妹のリリットと暮らすスレンは、リリットに結婚を勧めています。しかしリリットは結婚に興味が無く相手にしません。
エルムとアシュケンの中年夫婦は、一人娘のガヤネが帰ってくる話をしています。ガヤネは妻のいるバルージと恋に落ち、妊娠しています。妻のアシュケンは帰ってくるのを喜んでいますが、夫のエルムは、二人が帰って来るなり「家には入れないと言ったはずだ、帰れ」と怒鳴り散らします。
カーチャとワーシャの姉弟は母親と一緒に、刑務所から出所して8年ぶりに帰ってくるコンスタンティンを待っています。このコンスタンティンこそ、ローベルトの両親を事故で死なせた男でした。
グラウンドブレイク都市壊滅のネタバレあらすじ:承
レニアカンの町に地震が発生しました。地面が割れ、建物の崩壊が始まります。市民は逃げ惑いパニックに陥ります。この時コンスタンティンは着陸態勢に入った旅客機の中から、大参事になったレニアカンの町を見下ろしていました。
逃げ延びたガヤネとバルージでしたが、崩壊途中の病院の前で、子供の名を呼ぶ女性を見つけます。バルージは止めるガヤネを残して病院に入ります。そして怖くて動けない少年を見つけると、抱きかかえて出ようとします。しかし、階段が崩壊して降りられませんでした。
そこでバルージは、窓から母親に少年を投げ落とします。その時、病院が崩壊し、バルージは瓦礫の中に飲みこまれました。ガヤネは瓦礫の中から出ているバルージの手を握り締めて泣いていました。
外出していたエルムが自宅に戻ると、建物は瓦礫になっていました。「アシュケン」と呼びながらエルムは瓦礫を一つ一つ取り除きはじめます。ローベルトは瓦礫の下から「スレン」と呼ぶリリットを見つけます。そのころレニアカンに続く道は、救助に向かう人たちの車で渋滞が続いていました。
家族を探すコンスタンティンは、ローベルトがトラック運転手のミシャと揉めているのを見かけ、中に入って仲裁し、「協力して助けよう」と一緒に行動するようになります。ワーシャの母親は胸に鉄の棒が突き刺さり、苦しみながらワーシャに「カーチャを探して来て」と言います。しかしカーチャは見つからず、母親は死んでしまいました。
グラウンドブレイク都市壊滅のネタバレあらすじ:転
1日目の夜を迎えると、理髪店の客の腕時計を奪ったセニックは、仲間たちと店を襲い略奪を始めていました。2日目の朝、ワーシャが配給の食事をもらい、死んだ母親のところへ持っていきます。そのころローベルトはリリットを励まそうと身の上話をしていました。
自分の息子を助けた代わりに命を落としたバルージの側で寄り添うガヤネが、産気づいていたため、少年の母親が病院に連れて行きます。そして母親は、アシュケンを探すエルムの側に行き、バルージがやってくれたことを話します。そして「もうすぐ孫ができるから、病院に行きなさい」と言います。
リリットを助けようと準備していたローベルトがセニックを見つけます。「手伝ってくれ」と頼むローベルトでしたが、セニックが客の腕時計をしていたため断ります。その時、一人の少女の遺体が掘り出されました。それはカーチャでした。コンスタンティンはカーチャを抱きかかえて連れて行き、泣き続けました。
この様子を見ていたローベルトが「家族は生きている、あきらめるな」と言葉をかけた時、コンスタンティンの胸のペンダントを見ます。ローベルトはコンスタンティンが両親を殺した男だと知ります。そのことをリリットに話すローベルトでしたが、リリットは「意味のない事だ」と言います。
グラウンドブレイク都市壊滅の結末
3日目、自分の考えを改めたエルムはバルージの手を握り謝ります。そして赤ちゃんを抱いたガヤネの元へ行き「一緒に帰ろう」と言います。リリットを助けるため、瓦礫をトラックで引っ張っていたローベルトらのところへ、セニックがやって来ます。「トラックを渡してくれ、オレ達は逃げるだけで何もしない」と言いますが、セニックの仲間がローベルトにナイフを構えました。ローベルトは銃を構えますが撃てませんでした。
その時、コンスタンティンが飛び掛かりセニックらを捕まえ警察に突き出しました。リリットが助け出され喜んでいると、腹を刺されたコンスタンティンがうずくまっていました。ローベルトが近寄ると、コンスタンティンは「あの時の子供だろ、オレの家族を頼む」と言ってペンダントを渡し、息を引き取りました。
ミシャがコンスタンティンを探すワーシャを連れてきます。写真を見て知っていたローベルトは、「僕は親戚だ」と言ってワーシャを引き取ります。
4日目を迎え、瓦礫を一つずつ取り除いていたエルムがアシュケンの声を聞きます。アシュケンは生きていました。早速助け出すと、ガヤネと赤ちゃんを見せて大喜びします。そのころ町中では、家族との再会や別れによって、喜びの声と悲しみの泣き声が聞こえていました。
以上、映画「グラウンドブレイク 都市壊滅」のあらすじと結末でした。
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