FLU 運命の36時間の紹介:2013年韓国映画。韓国の分唐で、密入国者から鳥インフルエンザが感染し、街中に広がりはじめます。救助隊のジグに車から救出された医師のイネは、娘のミルが感染していることを知り、感染を隠していました。その頃、政府によって分唐を隔離し、感染者を生きながら焼き殺すという事が実行されていました。ミルを助けようと、ジグとイネは奮闘しますが…という内容の韓国発の感染パニック映画です。
監督:キム・ソンス 出演者:チャン・ヒョク(ジグ)、スエ(イネ)、パク・ミナ(ミル)、マ・ドンソク(チョン)、ユ・ヘジン(ベー)ほか
映画「FLU 運命の36時間」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「FLU 運命の36時間」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
FLU 運命の36時間の予告編 動画
映画「FLU 運命の36時間」解説
この解説記事には映画「FLU 運命の36時間」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
FLU 運命の36時間のネタバレあらすじ:起
香港経由のコンテナに、東南アジアの密入国者が多数乗せられます。コンテナに入った一部の人は咳き込んでいました。
救助隊に所属するジグは、工事現場の穴に落ちた車から女性を救出していました。運転手の女性は気が強く、ジグの救出方法に文句ばかり言いながら助け出されます。礼も言わず救急車に乗り込んだ女性に一目ぼれしたジグは、先輩のベーにからかわれていました。
その後、ジグに助けられた女性イネから電話があり、会ってほしいと言われます。喜んで会いに行くと「落ちた車からバッグを回収してちょうだい」と言われます。ジグは人しか助けないと断ると、怒ったイネは帰ってしまいます。
大都市の分唐に着いたコンテナの人たちを輸送するため、ビュンとビョンの兄弟がやって来ます。扉を焼き切って開けると、密入国者達は死んでいました。ビュンがビョンに「証拠の動画を取れ」と言うと、男が一人生きていました。この時ビョンに死者の血が飛び散ります。慌てて生存者一人を荷台に乗せて走り出します。
途中でビョンが咳き込み始めます。モールの駐車場に止めると、男は逃げ出します。ビョンは中にある薬局に向かいました。酷い咳をして、ウィルスをまき散らします。
その頃、ジグは、イネのバッグを回収しました。イネの電話が鳴り、出ると娘のミルからでした。そしてミルに会い、バッグを返します。
FLU 運命の36時間のネタバレあらすじ:承
街では咳き込む人が多くなっていました。ミルからバッグを受け取ったイネは喜びますが、病院から「ひどい急患が来た」と呼び出されます。病院に着くとそれはビョンでした。持ち物のスマホを見ていた関係者が、コンテナに多数の死体がるのを見つけます。
慌ただしい隔離室を見た兄のビュンが突然押しかけ暴れ出します。するとビョンは血を吐き、ウィルスをまき散らして死にました。イネは「鳥インフルエンザの可能性がある」と言っていると、同じような患者が次々運ばれてきます。
一人で駐車場にいたミルが車に撥ねられそうになり、それを助けたのがコンテナの生存者でした。「僕に近づくな、うつるぞ」と言う生存者にミルはパンを与えます。二人は仲良くなり、男は自分はモンサイだと教えます。モンサイは食べ終わるといなくなりました。
警察はコンテナを見つけに向かいます。扉を開けると密入国者の腐敗が始まり、ネズミが沸いていました。そしてウィルス感染の危険を取り除くため、焼き払います。政府は一報を受け、医療チームとの会合を持ちます。ヤン教授の「パンデミックの危険がある」という言葉を聞かず、総理と議員の主導で分唐を隔離することが決まります。
ミルは「モンサイを探して」とジグを呼びます。途中のファストフード店で、父親がアメリカに出て行った事を聞きました。その後ミルの咳は激しくなり、ぐったりします。ミルを抱いて歩くジグの周りでは、血を吐いて倒れる人が続出していました。
FLU 運命の36時間のネタバレあらすじ:転
会議室ではコンテナの中の生存者を動画で見つけたことを報告し「この生存者から抗体がつくれる」と話します。大統領もやってきて分唐地区の隔離を承認し、総理がテレビで発表し実行され始めます。
イネら医療チームは分唐以外の地区で対策をとることになり、ヘリに向かいますが、ミルも連れて来ると言ってイネは乗りませんでした。ミルはスーパーでジグとはぐれていました。イネに連絡したジグはイネと一緒にミルを探し、見つけ出します。
一緒にヘリに乗ろうと言うイネにジグは「僕は救出隊だからここに残る」と言います。しかしミルが感染していたため、イネとミルは検問で隔離キャンプに移されます。ジグも隔離キャンプに移され検査を受けます。
ミルの検査を上手く潜り抜けたイネはジグとベーの隣のテントに入ります。ミルの感染がジグに見つかったイネは「見逃してくれ」と頼みます。ジグは「あなたは医師なのにおかしい」と言うと「感染者は死んでなくても殺される」と言います。ミルの感染がばれて兵士がテントにやって来ます。兵士は番号しか知らないため、ジグが身代わりになりました。
その頃、モンサイが見つかり、イネが呼ばれます。ミルを隠して連れて行ったイネは、モンサイから取り出した抗体を実験前にミルに注入します。すぐ兵士らに見つかり、ミルは隔離されました。ジグは隔離テントを抜け出し周囲を調べます。すると感染者は生きたままクレーンで運ばれ、焼き殺されていました。そして感染者の中からミルを見つけ、助け出します。
FLU 運命の36時間の結末
感染して殺されようとしている母を見つけた兵士が反乱し、隔離者たちに「皆政府によって殺されるぞ」と教えます。隔離者たちは暴動を始めます。この暴動に乗って、軍人でありながら隔離されていたチョンがリーダーとして指揮をとりはじめ、それにベーもつきます。
大統領は「48時間たったから非感染者を解放しろ」と言うと、アメリカに指揮権を渡した総理が反対し、逆に大統領をののしります。チョンによって暴動は広がりはじめ「ソウルに行って感染を広げよう」とまで言い出します。
総理は射殺の許可を出します。市民を撃ち殺す映像を見た大統領は怒り狂います。ジグはミルの病状が良くなったことをイネに伝えます。イネはヤン教授に報告し、モンサイを連れてこようとしますが、モンサイは兵士に射殺されます。そこでイネはミルに抗体を打って回復していることを伝え、ミルから抗体を作る事を伝えます。
そのころ総理は、軍に「オレンジの線を越えたら射殺せよ」と命じました。さらに「アメリカは軍が機能しなくなったら爆撃機で空爆せよ」と命じていました。ミルが暴動隊の中にいるのを知ったイネは、バリケードを越え走り出します。見つけたミルも走り出します。二人とも殺されると思ったジグも走り出します。
やがて線を越えたイネが肩を撃たれます。ミルが立ちはだかり「ママを撃たないで」と叫び、軍は発砲をやめます。アメリカの空爆機が飛んできました。大統領は「空爆機が分唐に入ったら撃ち落とせ」と軍に命じます。
結局アメリカ軍は撤退し、暴動はおさまります。救急車に乗るミルはジグに「ママを連れて会いに来て」と言います。ジグの手はイネの肩を抱いていました。大統領は「分唐の市民を優先して治療する」と発表します。その後、ジグとイネとミルは休暇をとって旅行に出かけました。
以上、映画「FLU 運命の36時間」のあらすじと結末でした。
とても面白い映画だった。欧米の専門家たちの利己的な態度(アジア人の死を軽視する一種の差別的な態度)がこの映画の面白さを際立たせていたと思う。