チャップリンの黄金狂時代の紹介:1925年アメリカ映画。伝説の喜劇王チャールズ・チャップリンが監督・脚本・製作・編集・音楽・主演を務めた喜劇映画の珠玉の傑作です。ゴールドラッシュに沸く極寒のアラスカを舞台に、貧しく孤独な放浪者が欲望に駆られた者たちと渡り合いながら富と愛を手に入れる家庭をユーモアたっぷりに描きます。
監督:チャールズ・チャップリン 出演者:チャールズ・チャップリン(チャーリー)、ジョージア・ヘイル(ジョージア)、マック・スウェイン(ビッグ・ジム・マッケイ)、トム・マレイ(ブラック・ラーセン)、ヘンリー・バーグマン(ハンク・カーティス)、マルコム・ウエイト(ジャック・キャメロン)、スタンリー・J・サンフォード(バーテンダー)ほか
映画「チャップリンの黄金狂時代」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「チャップリンの黄金狂時代」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
チャップリンの黄金狂時代の予告編 動画
映画「チャップリンの黄金狂時代」解説
この解説記事には映画「チャップリンの黄金狂時代」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
チャップリンの黄金狂時代のネタバレあらすじ:起
ゴールドラッシュに沸く極寒のアラスカ。一攫千金を夢見て危険な山岳地帯を往く男たちの中に、みずぼらしい身なりの孤独な放浪者チャーリー(チャールズ・チャップリン)の姿がありました。チャーリーは道に迷っているうちに吹雪に見舞われ、とある小屋に立ち寄りましたが、そこはお尋ね者の悪党ブラック・ラーセン(トム・マレイ)の隠れ家でした。
小屋にあった肉を食べてしまったチャーリーは、ラーセンに追い出されそうになりますが、あまりの風の強さに外に出ることができません。やがて小屋に金鉱採掘権を有するビッグ・ジム・マッケイ(マック・スウェイン)という男が入り込み、ラーセンはチャーリーとビッグ・ジムを銃で威嚇して追い出そうとしますが、逆にビッグ・ジムに叩きのめされてしまいます。
三人はビッグ・ジムが主導権を握る形で小屋に留まることにしましたが、食料も底を尽き、チャーリーは仕方なくロウソクを食べ始めました。三人はトランプカードを引き、一番小さい数字を引いた者が食料の調達に行くことにしました。そして行くことになったラーセンは、自分を追ってきた者たちを射殺し、彼らの荷物を載せたソリを奪って小屋に向かいました。
チャップリンの黄金狂時代のネタバレあらすじ:承
その頃、チャーリーは自分の革靴を煮て、ビッグ・ジムと分け合って食べて飢えをしのいでいました。しかしそれでも飢えの収まらないビッグ・ジムは幻覚に苛まれ、チャーリーを鶏だと勘違いして追いかけ回してしまいます。
チャーリーの説明を受けたビッグ・ジムは我に返って謝罪しますが、それでもビッグ・ジムはチャーリーを食べようと襲いかかました。その時、小屋に熊が侵入し、チャーリーは熊を銃で仕留めて二人で食べました。
ようやく腹を満たしたチャーリーとビッグ・ジムは別行動を取ることにしましたが、ラーセンはビッグ・ジムの金鉱を見つけて金塊を横取りしようとしていました。ラーセンは現れたビッグ・ジムを殴って気絶させ、金塊をソリに載せて去ろうとしましたが、ラーセンはその直後に崖崩れに遭遇して命を落としてしまいます。
やがて意識を取り戻したビッグ・ジムでしたが、彼は記憶を失ってしまっていました。
チャップリンの黄金狂時代のネタバレあらすじ:転
金鉱近くには一攫千金を夢見る者たちが集まる町がありました。活気に満ちたこの町の酒場で働く女・ジョージア(ジョージア・ヘイル)は女たらしのジャック・キャメロン(マルコム・ウエイト)という男に好意を寄せられていましたが、気の強いジョージアは相手にしませんでした。それでもなおジャックからしつこく迫られたジョージアは、当てつけるかのようにたまたま酒場にやってきたチャーリーとダンスを踊り始めました。
ジョージアはコミカルな動きのチャーリーに思わず笑みをこぼし、チャーリーに嫉妬したジャックは、彼に因縁をつけてバカにしてきましたが、ジャックは偶然にも頭上から落ちてきた時計にぶつかって気絶してしまいます。
その翌日、チャーリーは町近くにある鉱山技師ハンク・カーティス(ヘンリー・バーグマン)の家に辿り着き、凍えたフリをして食事を分けてもらうことに成功しました。やがてハンクは仲間たちと共に鉱山に向かい、留守番を頼まれたチャーリーは友人たちと雪遊びをしていたジョージアと再会しました。
チャーリーはジョージアをハンクの家に招き入れ、ジョージアはチャーリーが前日に酒場で拾った自分の写真を大切にしていることに気付き、からかい半分で大晦日に再会することを約束しました。ジョージアに一目惚れしていたチャーリーは思わず有頂天となり、手袋を忘れて戻ったジョージアは彼の様子に驚いてしまう程でした。
それからというもの、チャーリーは店の雪かきのアルバイトをして金を稼ぎ、大晦日当日にジョージアのために食事やプレゼントを用意して待機していました。ところが、いつまで経ってもジョージアは現れずに新年を迎えてしまい、チャーリーは酒場へ行ってしまいます。
その頃、ジョージアはジャックたちと共に酒場で楽しい時を過ごしており、年が開けてようやくチャーリーとの約束を思い出し、ジャックらと共に家を訪ねたところチャーリーは行き違いで不在にしていました。チャーリーが歓迎の準備をして自分を待っていたことに気付いたジョージアは深く心を痛めました。
チャップリンの黄金狂時代の結末
数日後、チャーリーは酒場でジョージアから会って謝罪したいという手紙を受け取りました。その頃、金鉱の場所に関する記憶を失っていたビッグ・ジムはチャーリーを捜し、ジョージアを捜していたチャーリーと再会しました。ビッグ・ジムはチャーリーに一緒に金鉱を探そうと持ちかけ、話に乗ったチャーリーはようやくジョージアを見つけると彼女に愛の告白をし、金持ちになって必ず迎えに来ると告げてビッグ・ジムと共に出発しました。
小屋に着いたチャーリーとビッグ・ジムだしたが、二人が眠っている間に小屋は暴風で崖まで運ばれてしまいます。チャーリーとビッグ・ジムは最初のうちは自分たちが酒を飲んで二日酔いになったものだと思い込んでいましたが、ドアを開けてみたところ、小屋はギリギリ1本のロープで持ちこたえている状態でした。しかし、この場所こそが探し求めていた金鉱であり、チャーリーとビッグ・ジムは念願叶って億万長者になることができました。
二人は故郷に帰ることにし、チャーリーは帰りの船内で記者の取材を受け、成功談をアピールするため、かつてのみすぼらしい姿での写真撮影を求められました。この船にはジョージアも客として乗っており、チャーリーはジョージアとの再会を喜びましたが、船内では密航者が乗り込んでいるという噂が立っており、チャーリーは危うく密航者に間違われて捕まってしまいます。
ジョージアはチャーリーのために船賃を払おうとしたところ、記者たちがチャーリーは実は億万長者であることを教えてくれたので、チャーリーは誤解が解けて解放されました。こうしてめでたくジョージアと結ばれたチャーリーは彼女の手を取って歩き出しました。
以上、映画「チャップリンの黄金狂時代」のあらすじと結末でした。
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