グランド・マスターの紹介:2013年香港映画。詠春拳の達人として知られ、ブルース・リーをはじめとする数多くの弟子たちを育て上げた伝説の武術家イップ・マンの闘いの日々を史実に忠実に再現した伝記アクション作品です。
監督:ウォン・カーウァイ 出演者:トニー・レオン(イップ・マン)、チャン・ツィイー(ゴン・ルオメイ)、チャン・チェン(カミソリ)、マックス・チャン(マーサン)、ワン・チンシアン(ゴン・パオセン)ほか
映画「グランド・マスター」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「グランド・マスター」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
グランドマスターの予告編 動画
映画「グランド・マスター」解説
この解説記事には映画「グランド・マスター」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
グランドマスターのネタバレあらすじ:起
裕福な家庭に育ったイップ・マン(トニー・レオン)は幼い頃から詠春拳の師匠チェン・ホワシュン(ユエン・ウーピン)の元で修行に励み、師匠の死後に香港に渡りました。イップ・マンはこの地でチャン・ヨンチェン(ソン・ヘギョ)と結婚して子供をもうけ、幸せな日々を過ごしていました。しかし1936年、そんなイップ・マンの運命を大きく変える出来事が勃発します。中国武術協会の長にして北の八掛拳の宗師(グランド・マスター)であるゴン・パオセン(ワン・チンシアン)が引退を表明、跡継ぎとして一番弟子のマーサン(マックス・チャン)を指名しましたが、それと同時に流派統一を任せられる継承者として南にも南自体の後継者候補を出すよう求めてきました。
グランドマスターのネタバレあらすじ:承
南の流派ではイップ・マンを代表として推すことを決定、その一方、パオセンの娘であり奥義六十四手の唯一の継承者であるゴン・ルオメイ(チャン・ツィイー)も父の反対を押して候補者として名乗り出てきました。イップ・マンは佛山に出向き八掛掌、形意拳、洪家拳など各流派の使い手たちと闘い、これを制します。パオセンはイップ・マンを正式に統一流派の後継者として指名しました。しかし、これに不服なルオメイは、佛山で最も有名な娼館“金楼”にイップ・マンを招いて勝負を挑み、僅差でルオメイが勝利するも互いの腕を認め合いました。
グランドマスターのネタバレあらすじ:転
しかし、1937年に日中戦争が勃発してからイップ・マンを取り巻く環境は激変、イップ・マンは家族を佛山に呼び寄せようとするも交通手段は遮断され、更には1938年10月に日本軍が佛山に侵攻、日本軍への協力を拒否したイップ・マンは貧窮に苦しみ、幼い娘二人が餓死するという最大の悲劇に見舞われます。その一方、野心の強さがゆえにパオセンから破門されたマーサンは日本軍側について出世、そして遂に師匠パオセンを殺害してしまいます。父の敵討ちを誓ったルオメイは武術の腕を磨き、1940年のクリスマスイブにマーサンに闘いを挑み、壮絶な死闘の末に父の仇を討つことに成功しますが、この闘いで深手を負ったルオメイはもはや闘えない体になってしまいました。
グランドマスターの結末
イップ・マンは香港に戻り、数々の弟子たちに武術指導を行っていました。1950年、イップ・マンはルオメイと再会、イップ・マンはもう一度ルオメイと拳を交えたいと願うも彼女は断り、実は妻子ある身のイップ・マンに惚れていたことを打ち明けました。数年後にルオメイは亡くなり、イップ・マンは香港の地で武術学校を繁盛させ、ブルース・リーなど数多くの門下生を世に送り出しました。イップ・マンがその波乱に満ちた生涯を終えたのは、ブルース・リーが亡くなる数ヶ月前の1972年12月2日のことでした。
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