ザ・ガンマンの紹介:2015年アメリカ,スペイン,イギリス,フランス映画。1981年に発表されたジャン=パトリック・マンシェットによるサスペンス小説「眠りなき狙撃者」の映画化。類まれな身体能力を持つ元特殊部隊の兵士、ジム・テリア。現在はコンゴ民主共和国で、市民の安全を守る仕事に従事している。しかし、その裏で大企業と契約を結び、武器の取引にも関わっていた。そんなジムに下された指令は、コンゴの鉱物資源相の暗殺。恋人のアニーに真実を打ち明けることもできず、任務を追行するジムに思わぬ結末が待ち受ける。主演にショーン・ペン、その恋敵役にハビエル・バルデムと、2大スターの共演が注目されたアクション作品。
監督:ピエール・モレル 出演者:ショーン・ペン(ジム・テリア)、ジャスミン・トリンカ(アニー)、ハビエル・バルデム(フェリックス)、レイ・ウィンストン(スタンリー)、マーク・ライランス(コックス)、イドリス・エルバ(ジャッキー・バーンズ)、ペーテル・フランツェーン(レーニンガー)ほか
映画「ザ・ガンマン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・ガンマン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・ガンマンの予告編 動画
映画「ザ・ガンマン」解説
この解説記事には映画「ザ・ガンマン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・ガンマンのネタバレあらすじ:起
NGOの護衛要員として、コンゴ民主共和国で働くジム・テリアと仲間達。滞在者の安全確保や飛行場の建設など、国のために尽力していましたが、実はもう1つの顔がありました。鉱業会社と極秘契約を結んでいた彼らは、反政府軍に武器を横流ししていたのです。ジムには、現地で医療スタッフとして働くアニーという恋人がいました。しかし彼女は、ジムの裏の顔を知りません。2006年。コンゴが外資系との契約を見直すと発表したことに危機感を持った鉱山会社は、ジム達にコンゴ鉱物資源相の暗殺を指示します。狙撃者に任命されたジムは難なく暗殺を実行しますが、任務終了後に国外逃亡を命じられます。アニーのことが心残りでしたが、同僚のフェリックスに「彼女の面倒を見てほしい」と頼み、密かにコンゴを出国します。
ザ・ガンマンのネタバレあらすじ:承
8年後。ジムは再びコンゴ民主共和国に戻り、人道支援組織の収容所で働いていました。地元の村に水を供給するため、井戸の掘削工事をしている最中、見知らぬ現地の男達から銃撃を受けます。ジムは彼らを倒しますが、これは単なる政府軍ではないと直感。8年前の事件と関係があるのではと考え、隠し持っていた過去の極秘情録を書いた手帳を持ち、昔の仲間達がいるロンドンへと飛び立ちます。その1人であるコックスは、今や多国籍企業となった軍事会社の重役でした。ジムは彼から、暗殺の依頼者と接触していたのは仲間のフェリックスだと聞かされます。フェリックスが住むバルセロナに飛ぶことを決意したジムですが、ロンドンの街中で何者かに尾行されている気配を感じます。その夜ジムは、海兵隊時代の親友スタンリーと再会した直後、謎の発作を起こして突然気を失います。病院で精密検査を受けた結果は、脳震盪後症候群。ジムの脳は、ダメージの蓄積で薬すら効かない危険な状態でした。スタンリーはジムの身を案じますが、彼の決意の固さを察し、バルセロナ行きの手筈を整えます。
ザ・ガンマンのネタバレあらすじ:転
バルセロナでは、投資家となって財産を築いているフェリックスと再会。彼の妻はアニーでした。フェリックスはジムを夕食に誘いますが、何も聞かされていなかったアニーはジムの姿に驚き、走り去ります。その後、ジムのアパートを突然訪ねたアニー。2人は言葉も交わさず愛し合います。彼女は今でもジムを想っていました。フェリックスの伝言で、郊外にある彼の豪邸を訪れたジム。彼はフェリックスこそ黒幕だと睨みますが、何者かによって屋敷は外から銃撃を受け、フェリックスは射殺されます。ジムはアニーを連れて屋敷を脱出。過去の全てを彼女に打ち明け、黙って姿を消したことを謝罪するのでした。ジムは1人アパートに戻り、本当の黒幕の手下達が待ち受けていることを知ります。彼は仕掛けられた爆弾を使い、逆に手下達を攻撃。アニーを連れてスタンリーに助けを求めます。スタンリーは、黒幕を突き止めていました。表向きは輸入会社の経営者を装い、インターポール(国際警察)に過去がばれれば大変なことになる人物。それはコックスでした。ジムはアニーに置手紙をし、コックスがいるジブラルタルへと出発します。
ザ・ガンマンの結末
コックスに接触しようとするジムの前にインターポールの刑事が現れ、警告を残します。ジムはそれを無視して、コックスと水族館で密会します。コックスの部下と銃撃戦になり逃亡したジムは、突然のめまいに襲われ路地で気を失います。コックスはジムの手帳を手に入れ、そこに記されていたスタンリーの居場所に押し入っていました。目覚めたジムがスタンリーに電話を掛けると、スタンリーが撃たれた射撃音とアニーの苦痛に満ちた声を聞かされます。ジムは、最後の切り札であるコックスの過去の映像データの存在を教え、映像と引き換えにアニーを渡すよう脅迫します。取引場所となった闘牛場は、大勢の観客で溢れていました。コックスは観衆の中にジムを発見、部下に殺すよう命じます。ジムと部下は厩舎で銃撃戦になり、ジムは腹部を撃たれます。コックスといたアニーは隙を見て脱走、ジムを探して走ります。最後に残った部下を倒したジムの目の前にアニーが現れ、銃を持ったコックスが追ってきます。しかし、開け放たれた扉から闘牛が駆け出し、コックスは追突されて絶命します。国際警察に逮捕されたジムは、アニーと離ればなれになります。しかし、コックスが関与した事件の全貌は、世界の知るところとなりました。数年後、昔と同じように医療スタッフとして村人の世話をしているアニーのもとに、刑期を終えたジムが帰ってきます。笑顔で駆け寄るアニーを、ジムが強く抱きしめました。
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