リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦いの紹介:2003年アメリカ,ドイツ映画。アメリカン・コミック『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』を原作とし、「誰ひとり、ただ者じゃない。世界を守るのに、正義は要らない。」というキャッチコピーで、『海底二万海里』、『ソロモン王の洞窟』、『トム・ソーヤの冒険』など名作文学のヒーローたちが一堂に会し、世界を駆け巡って戦うというファンタスティック・アクション・アドベンチャー映画です。
監督:スティーヴン・ノリントン 出演:ショーン・コネリー(アラン・クォーターメイン)、スチュアート・タウンゼント(ドリアン・グレイ / 不死身の男)、ペータ・ウィルソン(ミナ・ハーカー / ヴァンパイア)、シェーン・ウェスト(トム・ソーヤー)、トニー・カラン(ロドニー・スキナー / 透明人間)、ジェイソン・フレミング(ジキル博士&ハイド氏)、ナセールディン・シャー(ネモ船長)、ほか
映画「リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦いの予告編 動画
映画「リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い」解説
この解説記事には映画「リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦いのネタバレあらすじ:1.プロローグ:謎の襲撃
「1899年、ヨーロッパは辛うじて平和を保っていた。過去数百年、戦争の主役は拳銃、ライフル、騎兵、馬で引く大砲であったが、19世紀も終わりを迎え、新たな時代が明けようとしていた。」舞台はイギリス、深夜、不気味な音を察知した警官たちは、街を見たこともない最新兵器(戦車)と遭遇しました。その戦車は警官たちをなぎ倒し、イングランド銀行を襲いました。その戦車の中から出てきた兵士達は金塊を略奪していきました。しかし、彼らを指揮する謎の仮面の男は、金塊には目もくれず、その銀行からある数枚の城の絵を奪って行きました。次にその仮面の男はドイツの研究所を襲いました。捕らえられた研究者の制止も聞かず、その男は「世界がほしい」と言うと、水素タンクに向けて捕鯨用の銛銃を放ちました。水素タンクはあっという間に炎に包まれ、破壊されてしまいました。この襲撃によって、イギリスとドイツは互いに反目し合い、ヨーロッパは戦争勃発寸前にまで陥りました。
リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦いのネタバレあらすじ:2.謎の男「M」
1899年6月、アフリカのケニアに一人の紳士がやって来ました。その紳士はイギリスからの使者で、アラン・クォーターメインを探しに来たのでした。アランはかつて世界をまたにかけた冒険家でしたが、幾人もの仲間を失い、年老いた彼は隠居生活を送っていました。そんなアランに使者は、戦争からの驚異を救うため、アランにある特別なチームを指揮してほしいと懇願してきました。一度は依頼を断ったアランでしたが、そこにアランの命を狙い、謎の仮面の男の部下達がマシンガンで攻撃をしかけてきました。アランはその男達と大格闘し、彼らをなぎ倒しました。その男達の非情なやり方に憤ったアランは、その使者の依頼を引き受けました。翌7月、アランはイギリスへ旅立ちました。アランはある建物の奥深い地下の隠れ家に案内されました。アランはそこで「M」と名乗る謎の男と出会いました。Mはアランに「あなたのような素晴らしい方を“新たな超人紳士同盟”に迎えられて…。これまでもしばしば世界を脅かす危機を迎えたとき、非凡な人間が求められる」と言いました。Mはアランに、仮面の男・ファントムと名乗る謎の男が最新兵器を使い、各国を襲い、世界大戦を目論んでいると説明しました。そして、その戦争を回避するために各国首脳で行われるベニス極秘会議が、そのファントムに狙われていると言いました。猶予は4日間しかありませんでした。
リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦いのネタバレあらすじ:3.超人紳士同盟とファントム
アランが不思議そうに振り向くと、奥からジュール・ヴェルヌ作『海底二万里』の主人公で海賊のネモ船長が現れました。そして、H.G.ウエルズ作『透明人間』のロドニー・スキナー、ブラム・ストーカー作『吸血鬼ドラキュラ』のヒロイン科学者のミナ・ハーカーが登場してきました。Mに促され、アランたちは残り2人をスカウトするため、ネモ船長の用意した未来の乗り物“自動車”に乗っていきました。その後を、正体不明の一人の男が尾行していました。深夜、アランたちはイーストロンドン埠頭へ向かいました。オスカー・ワイルド作『ドリアン・グレイの肖像』の主人公で不老不死の伯爵ドリアン・グレイをスカウトしに行きました。ドリアンとミナは旧知の仲でした。その時、仮面の男ファントムが部下たちと現れました。ファントムは「仲間になれ」とアランたちに言いましたが、アランたちはキッパリと断りました。すると、ファントムたちはアランたちを襲撃してきました。果敢に戦うアランたちは苦戦を強いられますが、あの謎の尾行していた男が隙を作り出し、超人同盟はその力を発揮して敵対する者たちを撃退しました。ミナは半吸血鬼でした。そして、尾行していた男は、アメリカ諜報部員トム・ソーヤ(マーク・トウェイン作『トム・ソーヤの冒険』の主人公)でした。アランはトムを超人同盟に参加させました。残る1人はスティーブンソン作『ジキル博士とハイド氏』の2重人格の医師ヘンリー・ジキル博士(エドワード・ハイド氏)でした。彼を捕らえるため、アランたちはネモ船長の巨大潜水艦「ノーチラス号」に乗り、パリに急行しました。パリでアランとトムは、凶暴で強靱なハイドに変身したジキル博士を何とか捕まえました。暴れるハイドに、アランは故郷イギリスでの人殺しの罪に対する恩赦を条件に、彼(ジキル博士)を超人紳士同盟の一員へ加えることに成功しました。これで超人紳士同盟は結成されました。彼らはネモ船長のノーチラス号でベニスへ向かいました。
リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦いのネタバレあらすじ:4.ベニスを救え
ファントムはベニスの街のどこか地下に爆弾を仕掛けるようでした。そんな折、ノーチラス号の船内では密かに妨害工作が行われていました。どうやら裏切り者がいるようでした。超人紳士同盟の面々は、互いを完全に信頼してはいませんでした。そのような中で、唯一アランは亡くした息子にトムを重ね合わせ、トムに銃の撃ち方を教えました。かつては恋人同志だったドリアンとミナは二人で積もる話をしていました。ドリアンはミナに、不老不死の身体となった秘密が、老いていく肖像画を自分で見る事にあることを語りました。二人は口づけを交わしました。ミナに惹かれたジキル博士は、そんな二人の様子をこっそり見ていました。ジキル博士は、もう一人の自分ハイドの「お前ではダメだ」という声と闘っていました。部屋に戻ったジキル博士は、ふと薬箱を見るとハイドに変身すう薬が1本盗まれたことに気づきました。ジキル博士は行方をくらました透明人間のスキナーを疑い、アランたちに言いました。ノーチラス号はベニスに到着しました。残り時間は少ししかありませんでした。早く爆弾を見つけなければなりませんが、スキナーの姿はありませんでした。その時、各地で爆弾が起き、ベニスの街がドミノ倒しのように崩壊し始めました。トムは自動車を運転し、アランたちを乗せ、崩壊をくい止めに行きました。ハイドの強靱な力が必要なアランは、ジキル博士に応援を要請しますが、彼はハイドに変身するのを恐れ、戦いに参加することを拒みました。トムとアランたちは、崩壊をくい止めるため、車を飛ばし先回りしようとしますが、ファントムの部下に襲撃を受けました。ミナは自らの力をもって戦い、襲撃を防ぎました。崩壊する街の中で逃走を図るファントムを見つけたアランは、彼の後を追いました。車を運転していたトムは合図を送り、ネモ船長はその合図でソーチラス号からミサイルを発射し、建物を狙い撃ちし、街の崩壊を何とかくい止めることに成功しました。
リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦いのネタバレあらすじ:5.裏切り者
アランはファントムを追い詰めました。ファントムと対峙し、アランはファントムと格闘し、ついに彼の仮面をはがしました。その顔はなんとあのMでした。Mはアランに「お前は何も分かっていない」と捨て台詞を残し、逃げ去りました。ノーチラス号に戻ったアランはファントムがMであることを、一同に伝えました。依然、スキナーは行方不明、ドリアンも姿を消してしまいました。そこにノーチラス号に先に戻ってきたドリアンに撃たれた副艦長が、息絶え絶えに出てきました。彼の最期の言葉を聞いたアランたちは驚きました。本当の裏切り者はスキナーでなく、ドリアンでした。するとノーチラス号の側面からネモ船長の探査艇が分離してきました。その操縦桿を握っていたのはドリアンでした。ドリアンはMと合流するためにその探査艇で逃亡してしまいました。アランたちはノーチラス号でドリアンを追いました。その途中、アランたちはMとドリアンからのメッセージが録音されたレコードを見つけ、聞きました。Mの本当の目的は、来る世界大戦に備えて最強の兵器を作るため、各超人たちの能力を盗むことでした。Mはドリアンの弱点をつかみ、彼を裏切らせて、各超人の技術、皮膚、血液や薬を盗ませていたのでした。ドリアンはノーチラス号の要所要所に爆弾を仕掛けていました。その爆弾でノーチラス号は沈み始めました。沈没をくい止めるため、ハイドはジキル博士に「俺たちなら救える。協力すれば救える」と言ってきました。ジキル博士は意を決し、ハイドに変身し、その強靱な力で排水弁を開きました。ジキル博士(ハイド)の働きで、ノーチラス号は沈没を免れました。
リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦いのネタバレあらすじ:6.決戦
難を逃れたノーチラス号に、モールス信号が入ってきました。スキナーが密かにドリアンの探査艇に忍び込んでいたのでした。行き場所を突き止めたアランたちは、ノーチラス号でその地へ向かいました。そこは外部から閉ざされた極寒のモンゴルの氷の湖でした。そこにはMの別荘がありました。アランたち超人同盟は、洞窟でスキナーと合流しました。スキナーの話によれば、その別荘は要塞化された研究工場で、中で科学者たちが家族を人質にされ無理やり働かされ、多数の殺戮兵器や超人同盟の各人の特殊能力を得る薬などが作られているとのことでした。ネモ船長のノーチラス号もなんと8隻も建造されていました。超人同盟は協力してMの悪行を阻止すべく作戦を立てました。要塞破壊のための爆弾のセットにスキナー、人質と科学者たちを救出にはネモ船長とハイド(ジキル博士)、Mの所へアランとトム、ミナはドリアンへ復讐を行うというものでした。早速、作戦は開始されました。その頃、自分の弱点である秘密の肖像画をMから返してもらったドリアンは、Mの元から去ろうとしました。Mはドリアンを「共に夢をみないか」と誘いますが、ドリアンは「どんな帝国も滅びる。例外など存在しない」と言い、部屋を出て行きました。アランとトムはまっしぐらにMの部屋へと向かいました。スキナーは次々と爆弾を仕掛けていきました。ネモ船長たちは人質を助け出しましたが、Mの部下たちにばれてしまいました。アランたちが生きていることを知ったMは、自室で仮面をつけようとしたとき、アランは背後からMに銃を突きつけました。アランはMの正体が名探偵ホームズの宿敵「ジェームズ・モリアーティ教授」だと見抜きました。その時、背後から忍び寄ったMの部下の攻撃を受けました。トムが間一髪でアランを助けましたが、M(モリアーティ)は超人たちの能力の薬を持ち逃走しました。一方、ミナはドリアンに戦いを挑みました。決闘の末、ミナは彼に剣で刺されてしまいました。しかしドリアンが油断して剣を抜いたため、ミナは息を吹き返しました。ミナはドリアンに肖像画をつきつけました。唯一の弱点である自分の肖像画を見てしまったドリアンは、肖像画にその生命力を吸い取られ、滅んでいきました。アランとトムはモリアーティを追いましたが、見失ってしまいました。二手に分かれたトムの前に、透明人間化したモリアーティの部下らに襲われてしまいました。そこにスキナーが援護に駆けつけますが、逆にスキナーは火だるまにされ、トムはモリアーティの部下に捕らわれてしまいました。科学者たちやその家族を逃がしていたハイドに、モリアーティの部下が襲ってきました。その部下は常人ではハイドに勝てないとみるや、ハイド化する薬を飲み干しました。その部下はハイド以上に巨大化した怪物となり、ハイドとネモ船長を襲いました。二人は怪物化した部下と戦いましたが、ハイドはその途中で薬が切れ、ジキル博士に戻ってしまいました。小部屋に逃げ込んだ二人を怪物が襲ってきました。その時、スキナーの仕掛けた時限爆弾が爆発、怪物はその瓦礫に押し潰されて死に絶えました。
リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦いのネタバレあらすじ:7.アランの最期
その頃、アランはモリアーティを追い詰め、一騎打ちで格闘していました。アランはモリアーティを殴り倒して、止めをさそうとしました。その時、スキナーの時限爆弾が爆発しました。その激しい振動でアランはモリアーティに止めを刺せませんでした。アランの背後にトムと透明人間の姿を見たモリアーティは、アランに勝ち誇ったように「自分の息子と同じように半端に鍛えたな」と言い、銀の仮面を振りかざしました。そこにはトムの首に刃を突き立てた透明人間が映っていました。咄嗟にアランは振り返り、透明人間を撃ち殺しました。その隙をつかれたアランは、モリアーティに背中を刺されてしまいました。モリアーティは開発した薬を持ち、別荘から逃げ去って行きました。トムはライフルを手に取り、逃げるモリアーティを撃ち殺すため、アランに渡そうとしました。眼鏡が壊れたアランはトムに「やれ!」と言いました。トムはアランの助言に従い、ライフルでモリアーティを狙い、遠く離れた彼を一撃で仕留めました。モリアーティは死に薬は湖の底へと沈んでいきました。「やったよ!」とトムが振り返ると、アランは瀕死の状態でした。アランがモリアーティをライフルで狙うが、眼鏡が壊れていてよく見えない。アランはライフルをトムに託す。アランの助言通り、トムはモリアーティを撃ち抜いた。モリアーティは死に、薬は川の底に沈んだ。喜ぶトムが振り返ると、アランは瀕死の状態でした。アランは「お前の時代だな…これからは…終わった…俺たちの時代は」と言いのこし、トムの前で静かに息絶えました。
リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦いの結末:8「アフリカはアランを死なせない」
超人同盟は、アランの遺体をアフリカに埋葬しに行きました。「アフリカはアランを死なせない」と、かつてアランはある祈祷師から呪文をかけられていました。
超人同盟は、「新たな時代をこの目で見てみたい」と言うネモ船長と行動を共にすることにしました。トムも「ありがとう」と呟き、ライフルをアランの墓に置き彼らと共に去って行きました。一人の祈祷師がアランの墓の土をつかみ、墓前で呪いを唱え踊り始めました。すると急に空が荒れ始め、アランの墓が震えだしました。
どう描いてほしかったのか自分の中で確固としたものはないけれど、期待しすぎてスゴイ肩すかしをくらったような気分になった。ジギル&ハイドが完全に緑じゃないハルクなのがいかんかったのか?敵がモリアーティーでただの人ってのがよくなかったのか?ネモ船長の戦うシーンは早すぎて劇場じゃ目が回るくらいで、自宅で見直してなんとなくわかった。