羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来の紹介:2019年中国映画。2011年からインターネット配信されている中国のアニメ作品『羅小黒戦記』の劇場版です。本作は本編シリーズの4年前を描く前日譚となり、主人公の妖精・シャオヘイが妖精と人間の間を生きる男と出会ったことをきっかけに人間の世界に向かうまでを描きます。
監督:MTJJ 声優:花澤香菜(シャオヘイ)、宮野真守(ムゲン)、櫻井孝宏(フーシー)、松岡禎丞(ロジュ)、斉藤壮馬(シューファイ)、杉田智和(テンフー)、水瀬いのり(ナタ)、豊崎愛生(シュイ)、チョー(キュウ爺)、大塚芳忠(パンジン)、宇垣美里(紫羅蘭)、ほか
映画「羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来の予告編 動画
映画「羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来」解説
この解説記事には映画「羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来のネタバレあらすじ:起
この世界には“妖精”という存在がおり、人間から身を隠しながら暮らしていました。霊から生まれた黒ネコの妖精・シャオヘイ(花澤香菜)は6歳。人里離れた森で仲間の霊や動物たちと静かに暮らしていました。シャオヘイは普段は黒ネコの姿であり、時として猫耳のついた人間の少年や化け猫に変身する能力も持っています。
そんなある日、シャオヘイの住む森に人間の開発の手が伸びてきました。森林は伐採され、住処を失ったシャオヘイは新たな居場所を求めて旅に出ざるを得ませんでした。シャオヘイは旅の途中で人間の不良たちに襲われ、あわや絶体絶命と思われたその時、どこからともなく現れた妖精・フーシー(櫻井孝宏)に救われました。
植物を操る“御霊系”の能力を持つフーシーは不良たちを叩きのめし、シャオヘイを隠れ住処である島へと案内しました。この島はシャオヘイの故郷とよく似た土地であり、シャオヘイはそこでフーシーの仲間である妖精のロジュ(松岡禎丞)やシューファイ(斉藤壮馬)、テンフー(杉田智和)らと知り合いました。
フーシーの仲間たちはみんなでシャオヘイを歓迎し、シャオヘイも新たな住処が見つかったと喜びました。
羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来のネタバレあらすじ:承
そんな喜びもつかの間、島にムゲン(宮野真守)という人間の男がやってきました。ムゲンは妖精が人間との共存を目指して設立した組織“館”に属しており、問題を起こした妖精を捕らえる“執行人”の中でもトップクラスの実力を誇る“最強の執行人”でした。
金属を自由自在に操る御霊系の能力を持つムゲンの前にはフーシーたちも太刀打ちできず、島から逃走せざるを得ませんでした。ただ一人逃げ遅れたシャオヘイはムゲンに捕まり、“館”に連行されることになりました。
ムゲンはシャオヘイを連れ、丸太で作ったイカダで島を離れました。ムゲンはシャオヘイが捕獲対象ではなかったことに気付くとともに、シャオヘイには自分と同じ金属を操る力があることに気付きました。さらにシャオヘイは生き物すべてが持つ生命と能力の源“霊域”を具体化して外に開放することのできる“空間系”の能力“領界”をも秘めており、興味を抱いたムゲンはシャオヘイに能力の使い方を教えると申し出ました。
シャオヘイは最初のうちはムゲンを信用していなかったものの、強くなりたいという思いからムゲンの修行を受けることにしました。次第に能力を開花させていったシャオヘイは何度もムゲンの元から逃げようとしましたがことごとく失敗に終わり、旅を続けていくうちに次第にムゲンへの見方を変えていくようになっていきました。
その頃、フーシーと仲間たちはシャオヘイの行方を探しながら行く先々で妖怪たちを襲撃していました。フーシーはある作戦を目論んでおり、そのためにはシャオヘイの力が必要だったのです。
羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来のネタバレあらすじ:転
シャオヘイとムゲンは旅の途中で執行人のキュウ爺(チョー)らと会いました。執行人の本来の目的はフーシーを捕らえることであり、キュウ爺はフーシーは難しい奴であり妖精にも人間にも色々な考えの持ち主がいることをシャオヘイに教えました。
やがてシャオヘイとムゲンは龍遊市という大都会に到着しました。龍遊市はムゲンが属する“館”の龍遊支部があるところであり、数多くの妖精たちが人間から身を隠しながら暮らしていました。
龍遊市には既にフーシーの一味が先回りしていました。シャオヘイとムゲンは地下鉄に乗ろうとしたところをフーシーの手下に襲撃されました。シャオヘイは地下鉄の乗客たちを守るため、あえて人前で化け猫に変身しました。シャオヘイとムゲンは何とかフーシーの手下を撃退しましたが、今度はフーシー自ら現れ、シャオヘイを連れ去っていきました。
ムゲンは仲間の執行人たちの協力を得、暴走した地下鉄を何とか止めることに成功しました。“館”龍遊支部館長のパンジン(大塚芳忠)が語るところによると、フーシーは他者の能力を奪うことができる“生霊系”の能力を持っているとのことでした。
フーシーは元々龍遊市となる前の自然豊かな森だった龍遊の出身であり、人間の開発で故郷を追われたフーシーは人間への復讐と龍遊の奪還を誓ったのです。フーシーはそのために様々な妖精の能力を吸収し続けており、次はシャオヘイの持つ“領界”の能力に狙いを定めていたのです。
羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来の結末
フーシーはシャオヘイに手を組もうと持ち掛けましたが、フーシーが自分を助けたのは最初から利用するつもりだったことに気付いたシャオヘイは拒絶しました。フーシーは強引にもシャオヘイの“領界”の能力を奪い取り、シャオヘイは力を失って倒れ込んでしまいました。
フーシーは龍遊市の中心部にあるショッピングモールで“領界”の力を発動させました。その力は超巨大な黒い球体となって街を覆いつくそうとしました。執行人たちは街の住民たちを急いで避難させ、ムゲンはシャオヘイを救うためにフーシーから“領界”を取り戻すべく戦いを挑みましたが、完全な力を得たフーシーの前には成す術もありませんでした。
その時、フーシーの“領界”に大きな黒ネコの手が伸びてきました。間一髪で意識を取り戻したシャオヘイが自らの“領界”を取り戻すべく立ち上がったのです。“領界”を取り戻したシャオヘイは圧倒的な力でフーシーを追い詰め、形勢不利となったフーシーは再び手を組もうと持ちかけましたが、シャオヘイはそれを拒みました。
敗北を認めたフーシーは植物の能力で自らの肉体を大きな木に取り込ませ、自らの命を断ちました。
シャオヘイは天空にそびえ立つ“館”の総本部で新たな暮らしをすることになりました。妖精たちからは感謝されているものの、同時に多くの恨みも買っているムゲンは“館”の総本部に行くことはできず、シャオヘイとはここで別れることとなりましたが、シャオヘイはムゲンを「師匠」と呼ぶと一緒に連れて行ってほしいと頼み、ムゲンも喜んでシャオヘイを迎え入れました。
以上、映画「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来」のあらすじと結末でした。
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